グリーンランドでオーロラを見るならイルリサットへ

グリーンランドでオーロラを見るならイルリサットへ

今長谷写真
今長谷

旅には、「見た」という記憶だけでは終わらない体験があります。
その場の空気、静けさ、光、温度まで含めて、いつまでも心に残る旅です。

オーロラを見に行く旅も、まさにそういう旅のひとつだと思います。
しかも、せっかく北の大地まで行くなら、ただ空を見上げるだけではなく、その土地ならではの景観や自然の気配まで、まるごと味わいたいものです。

そんな方に、ぜひ知っていただきたいのがグリーンランド・イルリサットです。
ここでは、巨大な氷山が連なる世界遺産のアイスフィヨルドと、夜空を舞うオーロラという、まるで夢のような組み合わせに出会える可能性があります。実際に ブループラネットツアーのグリーンランドツアー でも、このイルリサットに4連泊しながら、氷山とオーロラの両方をじっくり味わう旅が組まれています。

グリーンランドでオーロラを見るなら、なぜイルリサットなのか

グリーンランドには魅力的な場所がいくつもありますが、オーロラと絶景の両方を味わいたいなら、まず候補に挙げたいのがイルリサットです。

イルリサット最大の魅力は、何といっても巨大な氷山の風景です。街の近くには、世界遺産にも登録されているアイスフィヨルドが広がり、海には圧倒されるようなスケールの氷山が浮かびます。その上空にオーロラが現れる瞬間は、ただ“空に光が出る”というだけではなく、グリーンランドという土地そのものを感じる体験になります。

ブループラネットツアーのグリーンランドツアーでも、まさにこの景色を旅の核としており、イルリサットに4連泊しながら、氷山のある風景とオーロラのチャンスをじっくり楽しめる構成になっています。短く慌ただしく通り過ぎるのではなく、ひとつの場所に腰を据えて自然と向き合う。こういう旅の仕方は、今長谷のツアーの考え方にもよく表れています。

オーロラ観賞の時期はいつがいい?

グリーンランドでオーロラを狙う時期としては、一般的に8月下旬から4月ごろがシーズンです。暗い夜が戻る秋から春にかけて、オーロラ観賞の条件が整いやすくなります。Visit Greenland でも、オーロラは late August から春先にかけて楽しめる現象として紹介されています。

真冬ほど極端に厳しい寒さではない一方、夜はしっかり暗くなり、オーロラのチャンスも期待できます。さらに、秋は氷山のある風景や空気感も美しく、初めてのグリーンランドにも入りやすい時期と言えます。

逆に、夏はグリーンランド旅行としては魅力があるものの、オーロラ観賞の旅には向きません。 高緯度地域の夏は白夜の影響で夜空が十分に暗くならず、NOAA でも、オーロラ観測には暗い空が必要で、夏の高緯度地域では白夜が観測を妨げると説明されています。

イルリサットの旅は、オーロラだけでは終わらない

オーロラは自然現象ですから、どれだけ条件が良くても「絶対」はありません。だからこそ、たとえ空模様に左右される時間があっても、旅そのものに厚みがあることが大切です。

オーロラだけを“待つ”旅ではなく、氷山のある風景の中を歩き、海から眺め、街に滞在しながら、夜には空を見上げる。そうした流れの中で出会うオーロラは、より深く記憶に残ります。

オーロラを見るために知っておきたい基本条件

オーロラ観賞で大切なのは、まず空が暗いこと、そして雲が少ないことです。NOAA によると、オーロラはおおむね高緯度の帯状のエリアで観測しやすく、さらに観測には暗い夜空と晴天が重要です。

また NASA は、緑のオーロラが主に約100〜200km、赤いオーロラが200km以上の高さで発生すると説明しています。つまり、オーロラそのものは高い空に現れていても、地上から見る側に雲があれば見えません。だからこそ、旅程には少し余裕を持ち、その土地の自然条件を受け入れながらチャンスを待つことが大切です。

Visit Greenland でも、グリーンランドは光害が少なく、オーロラ観賞に恵まれた環境が多い一方、天候は変わりやすいと案内しています。自然相手の旅では、思いどおりにいかない時間も含めて楽しめるかどうかが、旅の満足度を大きく左右します。

どんな服装で行けばいい?

グリーンランドでオーロラを見るときに大切なのは、単純に“厚着”をすることではなく、調整しやすい重ね着をすることです。
観賞中はその場に立ち止まって空を見上げる時間が長くなりやすく、歩いているときよりずっと体が冷えます。そのため、汗を逃がすインナー、保温する中間着、風を防ぐアウターを重ねるのが基本です。寒い時期のオーロラ観賞では、暖かい服装と重ね着が重要です。

とくに意識したいのは、手先・足先・耳です。
体幹より先に冷えやすいので、帽子、手袋やミトン、防寒ブーツ、厚手の靴下はしっかり準備しておきたいところです。旅先では「これで十分だろう」と思っていた装備が、いざ夜の屋外では心細く感じることもあります。絶景の前で寒さばかり気になってしまうのはもったいないので、防寒は少し大げさなくらいがちょうどいいと思います。

また、夜の観賞時は温かい飲み物があるだけで快適さがかなり変わります。小さなことですが、こうした準備が旅の質を上げてくれます。

持ち物としてあると安心なもの

服装に加えて、帽子、ネックウォーマー、手袋、保温ボトル、カイロ、リップクリーム、保湿用品などは用意しておくと安心です。寒さが厳しい場所では、冷えだけでなく乾燥も疲れにつながります。空気の乾いた場所で長時間過ごすと、唇や肌が想像以上に乾くことがあります。

また、写真を撮りたい方は、手がかじかんでも扱いやすいように、カメラやスマートフォンの準備も事前に確認しておくと安心です。寒冷地ではバッテリーの減りが早く感じることもあるため、予備バッテリーがあると心強いです。

写真を撮るなら、氷山を前景に入れたい

イルリサットのオーロラが特別なのは、空だけではなく、地上の風景に圧倒的な個性があることです。広い雪原だけでも十分美しいのですが、イルリサットでは氷山や海、街の気配が加わることで、写真にも“その場所らしさ”が出ます。

オーロラ撮影の基本として、三脚、広角レンズ、マニュアル設定、タイマーやリモコンなどは欲しいところです。まずは安定した環境で空を捉え、可能であれば氷山やフィヨルドの風景を前景に入れると、グリーンランドならではの一枚になります。

氷山とオーロラ、どちらも味わうグリーンランドの旅へ

オーロラを見る旅先は世界にいくつもあります。
その中で、イルリサットが特別なのは、ただオーロラが見えるかもしれない場所だからではありません。巨大な氷山が浮かぶ世界遺産の風景の中で、夜にはオーロラを待つ。この体験の重なりが、旅をぐっと印象深いものにしてくれます。

ブループラネットツアーのグリーンランドツアーは、イルリサットに4連泊しながら、クルーズやハイキングも楽しみつつ、オーロラのチャンスをじっくり待てる内容です。
もし、ただ“オーロラを見た”で終わらない、自然の中に身を置くような旅をしてみたいと思われたら、ぜひ グリーンランドツアーの詳細 をご覧ください。
Author: ネイチャーガイド 今長谷 啓享

自分が行って楽しいと思える旅じゃないと作らない!というポリシーで現地調査・企画・手配を行い、現地の案内まで、ネイチャーガイドとして体験型で少人数のくつろぎの旅を提供。北極圏から南極大陸まで、歴史と文化に溢れる世界遺産からヨーロッパや南米アンデスの山々まで、海外への渡航歴200回以上、パリやベルギーにも駐在経験のある旅人。元山岳ガイドの経験も活かし「自然や世界遺産が好きな方々を体験型で少人数のくつろぎの旅の世界」へ今も日々案内中。