インカ帝国の首都ペルー・クスコと聖なる谷観光

インカ帝国の首都ペルー・クスコと聖なる谷観光

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ネイチャーガイドの今長谷です。インカ帝国の首都だったクスコは街自体が世界遺産の観光地であり、マチュピチュ遺跡に向かう観光客がリマから降り立つ玄関口でもあります。また、この街の郊外には「聖なる谷」と呼ばれる遺跡と美しい風景が広がる谷もあります。ペルー南部の観光地をネイチャーガイド的視点で写真満載でお届けします。

インカ帝国の首都 クスコ 遺跡、先住民の暮らし、そして絶景が広がる聖なる谷の魅力

ペルーの歴史を現代に伝えるクスコ 茶色の屋根の街はインカ文明への入口

ペルーの首都リマから国内線で約1時間。ほぼ一面の茶色の屋根が近づき、アンデス山中のクスコに降りるとインカ文明と子孫たちの世界に来たという実感が湧きます。標高は3399m。標高が高いので高山病には気を付けて慎重に行動しましょう。クスコとは先住民の言葉で「ヘソ」を意味し、街自体がインカの信仰の対象だったピューマの形をしています。インカ時代の太陽の神殿「コリカンチャ」やカミソリ一枚通さない「12角の石」などがインカの栄華と建築技術の高さを現代に伝えています。その一方、中心部のアルマス広場にはスペイン様式の教会が建ち、遺跡にもスペインの影響を見る事が出来ます。繁栄したインカ文明とスペイン人の侵略というペルーの歴史そのものを感じる街です。

庶民の生活が垣間見えるクスコの市場 サン・ペドロ市場

市場は庶民の暮らしぶりを見ることが出来る場所。クスコのサン・ペドロ市場は野菜やチーズ、パンなどの食料品からお花、お祭りに使うお面などが揃う巨大な市場です。食堂では庶民が食事も楽しんでいます。カカオの産地であるペルーのチョコレートは良いお土産になります。見逃せないのは野菜です。日本では見たこともないサイズのかぼちゃ、さらに3000種と言われるジャガイモやトウモロコシはここペルーが原産国であることを物語る品揃えです。

遺跡、先住民の暮らし、そして絶景 聖なる谷の魅力

クスコから有名なマチュピチュへ向かう道を車で約1時間。アマゾン川の源流の一つのウルバンバ川に沿って、数々の遺跡が点在する「聖なる谷」があります。村々には農業で暮らしを立てる先住民の子孫が住み生活感もたっぷりです。谷から急峻な山に車で登れば、美しい同心円のモライ遺跡や、氷河をまとったアンデスの山並みを愛でるハイキングも楽しめます。モライ村の民家の門には古いスペイン植民地時代の紋章が残り、ユネスコに保護されるほど価値が高いものを見る事が出来ます。

プレインカ時代の600年前から続く現役の塩田 千枚田のようなマラスの塩田

アンデスの山から21%という高濃度で湧き出る塩水を段々畑のような塩田に引いて天日干で塩を作るマラスの塩田。600年の歴史を持つ遺跡であり、今でも現役の塩田だというから驚きです。乾季の5月から雨季が始まる前の10月頃まで先住民による作業が行われています。代々受け継がれた塩田を整備し、重さ50㎏にも及ぶ塩袋を担いで1日40~50回も倉庫まで運ぶ姿を見る事もできます。塩は世界最古の乾燥食品・チャルキ(リャマの肉の干物)を作る際には欠かせないものだったと言われます。塩田の数はなんと3800に及び、乾季には白い千枚田のようで美しいの一言です。

先住民 インディヘナの暮らしを見る 農家訪問

遺跡見物で歴史を感じるのも楽しいですが、その遺跡に住んでいた人々の末裔・インディヘナの暮らしぶりを見るのも興味深い時間となります。聖なる谷の農家ではトウモロコシを発酵させて作る醸造酒の地酒・チチャの味見を試すことができます。アルコール度は低いので今も農作業の合間に喉を潤すちょっぴり酸っぱいお酒です。また、納屋にはハムスターがたくさん飼われています。彼らはペットではなく貴重な食材で「クイ」と呼ばれる料理に使われます。道沿いの屋台ではクイの味見も挑戦できますが、丸焼きですからグロテスクに感じる方も・・
いかがだったでしょうか?
マチュピチュを訪れる際に必ず通るクスコと聖なる谷。通り過ぎるだけではもったいない遺跡、アンデス絶景ハイキング、先住民とのふれあいがそこにはあります。クスコは標高が高く宿泊すると高山病のリスクが高まりますから、クスコは昼間の観光のみにして、標高にして600m下がる聖なる谷に宿泊し、この谷の観光も楽しむのがお勧めです。マチュピチュだけではないことを教えてくれる遺跡と先住民インディヘナとの時間は旅を豊かにしてくれます。
Author: ネイチャーガイド 今長谷 啓享
ネイチャーガイド 今長谷 啓享

自分が行って楽しいと思える旅じゃないと作らない!というポリシーで現地調査・企画・手配を行い、現地の案内まで、ネイチャーガイドとして体験型で少人数のくつろぎの旅を提供。北極圏から南極大陸まで、歴史と文化に溢れる世界遺産からヨーロッパや南米アンデスの山々まで、海外への渡航歴200回以上、パリやベルギーにも駐在経験のある旅人。南極は11回の案内実績。元山岳ガイドの経験も活かし「自然や世界遺産が好きな方々を体験型で少人数のくつろぎの旅の世界」へ今も日々案内中。

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