ボリビア・ラパスの観光と世界遺産を楽しむ旅へ

平和（PEACE）を意味するラパス。雑然とした高台の街（レアルト）にある空港から街に向かいます。ある瞬間に間違いなく驚きの声が上がります。雪を被った標高6402ｍのイリマニ山の眺望、すり鉢状の街には赤茶けた屋根と高層ビル群。その風景が一気に広がった瞬間です。活気あふれる街中は南米らしく大渋滞です。交通問題を解決したのは都市型ロープウェイで地下鉄のようなネットワークが人々の脚になっています。日本語の文字が残ったままの輸入車が走り、旧市街には植民地時代の建物と民族衣装の人々が歩く風景と、首が痛くなるように聳える高層ビル。ボリビアの今と昔、庶民の暮らしがそのまま見られる街です。

ラパスから西に72km。紀元前200年から西暦1200年まで続いたと言われるティワナク文明の遺跡が残っています。4km四方のサイズですが発掘が進んでいるのはまだ一部で未だに謎に包まれた遺跡です。広大な遺跡には石像や太陽の門、180個もの石の顔が並ぶ半地下宮殿、さらに時の流れを感じさせる浸食が進んだピラミッドなどがあります。併設された博物館には発掘された土器や脳手術の跡も残るミイラなどが展示されています。今後の調査で世界四大文明にせまるような発見があるかもしれない歴史のロマンたっぷりの古代遺跡です。

チチカカ湖はその中ほどにボリビアとペルーの国境が走り、そのサイズは琵琶湖の12倍、標高は富士山よりも高い3890ｍを誇る、汽船が走る湖としては最高所の湖です。真っ青な湖と、湖岸の街のコパカバーナから見る夕陽は最高に美しいことで有名です。また、湖に浮かぶインカ文帝国発祥の伝説も残る太陽の島へわたることもできます。

いかがだったでしょうか？　南米の観光地として一気に注目度が増してきたボリビア。その玄関口として訪れることが多いラパスでの観光は外せません。ペルーで有名になったインカ文明をさらに溯った文明の地がボリビアにはあります。標高が高い国ですので高山病への注意は旅行を楽しむ上で非常に重要です。ラパスやウユニ塩湖などいきなり標高が高い場所での宿泊は避けるなど日程の組み方には工夫して素晴らしい国・ボリビアでの観光をお楽しみください。