北欧の神秘「ノルウェー」でフィヨルド観光を楽しむ

北欧の神秘「ノルウェー」でフィヨルド観光を楽しむ

『ノルウェーは「北欧の神秘」と呼ばれる幻想的で美しい国です。そんなノルウェーで有名なフィヨルド観光は、1年を通していつでも楽しめます。
一度フィヨルド観光をすると、その広大さと美しさに圧倒されるでしょう。少しの間、ノルウェーの旅を一緒に楽しみましょう。』

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広大な自然溢れる国「ノルウェー」

ノルウェーは北欧と呼ばれているとおり、ヨーロッパの北側に位置しています。スウェーデンの左側にあり、ノルウェー海と北極海に面しています。日本からノルウェーへの直行便はないので、コペンハーゲンやワルシャワ、ヘルシンキで飛行機の乗り継ぎが必要です。日本からノルウェーのオスロまでの所要時間は12時間30分〜15時40分です。
ノルウェーの面積は、日本とほぼ同じで38.6万平方キロメートルほどで、人口は542万1千人と少ないのが特徴。気になる言語はノルウェー語を使うので、英語は通じません。山や湖など、大自然を楽しめるのもノルウェーの醍醐味ですね。

ノルウェーの「フィヨルド」とは?

ノルウェーで有名なのは、なんといってもフィヨルドです。フィヨルドは、「氷河の浸食で形成された複雑な地形の湾や入り江」という意味になります。フィヨルドは、太古からの気候変動によって変化してきた氷河が作り上げた、まさに自然の芸術ともいえる産物です。
そんなノルウェーには、なんと大小1,700以上のフィヨルドが存在します。ここまで数が多いと、どのフィヨルドを観光したらいいか分かりませんよね。そこで、ノルウェーでおすすめの5大フィヨルドを紹介していきましょう。

世界一のソグネフィヨルド

ソグネフィヨルドは、世界最長、最深のフィヨルドです。全長204km、水深は1308mにも及びます。このソグネフィヨルドは、道中にも楽しみがあります。それが、フロム鉄道での列車旅です。乗車時間は約1時間と短い旅ですが、標高865mから海抜3mまで一気に下るので、目まぐるしく移り変わる景色を楽しめるでしょう。

フロムに着いたら、いよいよソグネフィヨルドへのクルージングが始まります。広大な山々が多いので、秋の紅葉シーズンや雪化粧を楽しめる冬に世界中から観光客が集まります。ゆったりとフィヨルド観光を楽しみたい場合は、この秋冬がおすすめですね。ソグネフィヨルドを観光する際は、ベルゲンやオスロ、フロムを拠点にします。

世界遺産に登録されたガイランゲルフィヨルド

ガイランゲルフィヨルドは、2005年に世界遺産に登録されました。全長16kmあるガイランゲルフィヨルドは、別名「フィヨルドの真珠」と呼ばれるほどに美しいので、フィヨルド観光でとくに人気の場所です。
ガイランゲルフィヨルドには、「花嫁のベール」「七人姉妹」「求婚者の滝」などのユニークな名前の滝が複数存在しています。「花嫁のベール」は、日光が当たると薄いベールがかかったように見えることからその名が付いたとか。「七人姉妹」は7つの筋があることが名前の由来で、「求婚者の滝」は「七人姉妹」に言い寄ろうとしたという伝説も残されています。ガイランゲルフィヨルドを観光する際は、オースレンを拠点にします。

のどかな景色を楽しめるハダンゲルフィヨルド

ハダンゲルフィヨルドは、のどかな自然と果樹園を楽しめるフィヨルドです。ハダンゲルフィヨルドの全長は179kmで、海に近いことからなだらかな山々と一緒に楽しめます。ハダンゲルフィヨルドの近くには、ヨーロッパ最大の「ヴォーリングフォッセン滝」や「人生で1度は訪れておきたい絶景スポット」とも話題の岩場「トロルの舌」が有名です。
ハダンゲルフィヨルドの周辺には小さな村がいくつかあり、名物のリンゴケーキや映画『アナと雪の女王』の衣装デザインのモデルになった「ローズマリングの生活雑貨」も楽しめます。果樹園の花々を楽しみたい場合は、5月〜9月がおすすめです。ハダンゲルフィヨルドを観光する際は、ベルゲンかヴォスを拠点にします。

断崖絶壁からの絶景リーセフィヨルド

フィヨルド観光は、クルージングや列車から楽しむものと考えている人が多いかもしれませんが、リーセフィヨルドだけは別物です。
リーセフィヨルドを観光するためには、やや険しい登山をする必要があるからです。その登山の先には、断崖絶壁の一枚岩「プレーケストーレン」が待ち構えています。「プレーケストーレン」は別名、「教会の説教壇」と呼ばれていて、そこから見渡すリーセフィヨルドは絶景です。

リーセフィヨルドを観光するためには、トレッキングシューズや飲料などの登山グッズが必須です。ルートによって難易度が異なるので、ガイドやツアー先と相談してルートを決めましょう。リーセフィヨルドを観光する際は、スタヴァンゲルを拠点にします。

青く神秘的な氷河を楽しめるノールフィヨルド

ノールフィヨルドは、全長113kmの美しいフィヨルドです。ノールフィヨルドは、ヨーロッパ最大規模のヨステダール氷河の支流のひとつ、ブリクスダール氷河とフィヨルドを同時に楽しめる数少ないフィヨルドです。まるで時が止まったままのような氷河を体験できるので、自然が好きな人におすすめの観光地ですね。
ノールフィヨルド観光には、クルージングやリフトを使う方法があります。周囲にはハイキングコースもあるので、体力がある人はハイキングを楽しむのもおすすめです。ノールフィヨルドを観光する際は、オースレンかベルゲンを拠点にします。

旅行者必見!ノルウェーのフィヨルド観光の服装

北欧に位置するノルウェーは寒いイメージがあるかもしれませんが、近くを流れるメキシコ暖流の影響で冬でも比較的温暖な気候です。
夏は日本ほど気温が上昇しないので、快適に過ごせるでしょう。フィヨルド観光をする際は、水を通さないウインドブレーカーが必須です。寒さを感じる際は、インナーで調節したりホッカイロを持参したりして調整するのが効果的です。

ノルウェーのフィヨルド観光の拠点地を紹介!

ノルウェーフィヨルド観光では、様々なスポットがあります。とくにおすすめのスポットを紹介するので、ぜひ観光の際に訪れてみてください。

アートのような港町!オーレスン

オーレスンは、ノルウェーの南西に位置する港町です。カラフルな色の建物が多いので、アートのような景観を楽しめるでしょう。そんなオーレスンには、以下のような観光スポットがあります。

  • アレンズ灯台
  • スンモーレ博物館
  • オーレスン教会

オーレスンは、ショッピングを楽しむというよりは建物や景観を楽しむ場所です。アレンズ灯台やスンモーレ博物館では、カフェやギフトショップがあるので、ゆったりとした時間を楽しめる場所です。

ノルウェー第二の都市!ベルゲン

ベルゲンは、オースレンからさらに南西に位置する都市です。首都のオスロに続く第二の都市として栄えています。多くのフィヨルド観光の拠点にもなっているので、訪れたことがある人もいるかもしれません。そんなベルゲンには、以下のような観光スポットがあります。

  • ブリッゲン
  • フィッシュマーケット
  • トロールハウゲン・エドヴァルド・グリーグ博物館

第二の都市だけあって、ベルゲンではレストランや工房が多く並ぶブリッゲンや新鮮なシーフードを楽しめるフィッシュマーケットが人気です。ベルゲン生まれの作曲家、エドヴァルド・グリーグが生前暮らしていた家は、現在はトロールハウゲン・エドヴァルド・グリーグ博物館として多くの観光客が訪れる人気スポットになっています。

アナ雪の舞台で有名!スタヴァンゲル

スタヴァンゲルは、映画『アナと雪の女王』のモデルになったことで日本でも人気の街です。スタヴァンゲルはノルウェーの最南端にある静かな港町です。そんなスタヴァンゲルには、以下のような観光スポットがあります。

  • オールドスタヴァンゲル
  • Ovre Holmegate
  • Flor & Fjaere

オールドスタヴァンゲルは、中心地から少し離れた旧市街です。レトロでかわいい街並みを歩き、ゆっくりカフェや景観を楽しめます。Ovre Holmegateは、スタヴァンゲルの中心地にあるカラフルな建物が並ぶ観光地です。ショップやビストロが多く並んでいるので、1日観光するのに最適です。自然を楽しみたい人は、Flor & Fjaereという美しい庭園がおすすめです。まるで映画の中にいるような幻想的な庭園を満喫できます。

フィヨルド観光を十分に楽しみましょう

ノルウェーのフィヨルド観光をする際には、服装や拠点などを知って、スムーズに楽しめる準備をしておきましょう。
フィヨルド観光は、ツアーもありますので、初めてノルウェーに行く人は、ツアーもおすすめです。
ぜひ様々なスポットを巡り、フィヨルドはもちろん、ノルウェーの魅力を充分に体験してください。