ノルウェーの歴史や文化!日本との共通点についても紹介

ノルウェーの歴史や文化!日本との共通点についても紹介

ノルウェーといえば「サーモン」を思い浮かべる人は多いでしょう。
ノルウェーにもさまざまな歴史や文化がありますが、意外にも日本との共通点が多いのはあまり知られていないのではないでしょうか?
そこで今回は、ノルウェーの歴史や文化、日本との共通点についても紹介します。

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ノルウェーの基本情報

ノルウェーはスウェーデンとフィンランドに国境を接した国です。

基本情報は以下の通り。

【ノルウェーの基本情報】

人口 560万514人(2023年)
面積 32万4220㎢
政治体制 立憲君主制
通貨 ノルウェークローネ(NOK)

ノルウェーの面積は日本と大きく変わらないのに対して、人口は少なく、日本の兵庫県の住民ほどの人しかいません。

北欧であるノルウェーには、運用資産が世界最大規模を誇るノルウェー政府系ファンドがあることも有名です。

ノルウェーの歴史と文化について

ノルウェーの歴史や文化に触れると、どことなく日本に近い部分があることに気付くはず。
ノルウェーから日本にも渡ってきた文化などもあります。
では、ノルウェーの歴史と文化について紹介します。

ノルウェーの経済協定と国内経済の支援

ノルウェーは経済的に豊かな国として知られており、北欧諸国との経済協定を築いています。
欧州連合(European Union)や欧州自由貿易連合(European Free Trade Association)といった経済協力機構にノルウェーは加入していませんが、欧州経済領域(EEA)として、EU加盟国と協力しています。
このノルウェー独自の経済協定は、ノルウェーの特性を有効活用しており、国内の経済を支える重要な役割を担っているのです。

ノルウェーにおける男女共同参画の取り組みとその影響

ノルウェーの文化の一つに、男女平等が挙げられます。
ノルウェーは男女平等の風潮が強く、男女ともに約1年の育児休暇を取ることができます。
その取り組みは国際的にも注目を浴びています。
他にもノルウェーでは、女性が政治や経済の舞台で活躍し、男女共同参画が推進されているのです。
男女平等を促進する法律や政策が導入され、特に女性の職場進出が進んでいるのがノルウェーの現状です。

フィヨルドがもたらすノルウェーの水産業への恩恵

ノルウェーは海洋に恵まれ、水産業が国の主要な産業の一つです。
特にノルウェー北部のフィヨルドでは稚魚を育てるのに最適な環境であり、サーモンの養殖は国内外で高い評価を受けています。
日本人の口に入るサバは50%以上、サーモンは21%をノルウェーから輸入しているものです。
豊富な漁業資源を活かして、タラを含めた魚の養殖において国際的なリーダーの地位を占めています。

ノルウェーの石油・ガス産業と経済的影響

ノルウェーは豊富な自然資源を抱える資源国としても有名です。
国の山間部の水力を活かして豊富な電力資源を供給しています。
特に石油・ガス産業として有名です。
北海での採掘活動によって、国は経済的な利益を得るようになり、国民に高い生活水準を提供しています。
国際的にもノルウェーの持続可能な資源管理が注目されており、環境への配慮も国の政策の一環となっています。

ノルウェーは芸術文化も盛ん

ノルウェーは有名な芸術家を輩出していることでも知られています。
音楽や文学、アートは世界で認められ、世界トップレベルのアーティストが活躍しているのです。
活気あふれる豊かな芸術文化が盛んなノルウェーの著名人を紹介しましょう。

演劇

■ヘンリク・イプセン(Henrik Ibsen)
ノルウェー出身の劇作家。
19世紀から20世紀初頭にかけて活動していました。
「人形の家」や「山羊のいる庭」などがよく知られていますが、彼の作品は国際的に高く評価されました。
現代演劇の父とも呼ばれ、ヘンリク・イプセンの作品は今でも舞台で上演されています。

■リヴ・ウルマン(Liv Ullmann)
リヴ・ウルマンは、自身も女優でありながら、またイプセンの作品を含む多くの舞台や映画で演出家としても活動しています。
国際的な舞台や映画での名演技が評価されており、ノルウェーの演劇・映画界において重要な存在です。

絵画

■エドヴァルド・ムンク(Edvard Munch)
エドヴァルド・ムンクはノルウェーを代表する画家としても知られています。
なかでも「叫び」は彼の代表作であり、象徴主義や表現主義の重要な先駆者です。
「叫び」は世界的に有名で、アート界の歴史においても重要な作品とされています。

■ハンス・グーデ(Hans Gude)
ハンス・グーデは19世紀のノルウェーの風景画家です。
ロマン主義の影響を受けた作品で知られています。
彼はノルウェーの美しい自然や風景を描いた絵画で高く評価されました。

■ハルダング・レーシャーニ(Harald Sohlberg)
ハルダング・レーシャーニは、19世紀から20世紀初頭に活躍したノルウェーの画家です。
代表作には「冬の夜」があり、彼は北欧の風景や冬の風景を多く描いています。

音楽

■エドヴァルド・グリーグ(Edvard Grieg)
エドヴァルド・グリーグは19世紀から20世紀初頭に活躍したノルウェーの作曲家です。
国民楽派が有名で、代表作にはピアノ協奏曲や劇音楽「ペール・ギュント」があります。
他にも、「朝」や「死の舞踏」はよく知られています。

これらの人物はノルウェーの芸術文化において重要な役割を果たしており、国際的にも高く評価されているのです。

ノルウェーと日本の文化の共通点

実はノルウェーと日本は共通点が多くあります。
さらに、ノルウェーは日本との長い外交の歴史もあり、1905年から日本と外交関係を樹立しました。
2005年には日本との国交樹立100周年を記念し、天皇皇后両陛下が公式訪問しております。
他にも、日常生活でも多くの共通点があるので、以下で紹介しましょう。

ノルウェーのクジラ料理とその特徴

ノルウェーでは日本と同じように捕鯨船が出ていて、クジラを食べることができます。
日本でも昔は鯨肉が盛んに消費されており、1964年頃には学校給食にも登場していました。
現在では日本でのクジラ消費量は減少しておりますが、今も鯨漁を続けている地域もあるようです。
ノルウェーにおいては、2020年には810頭を捕獲したというデータがあり、現在も盛んに行われています。
ノルウェーでのクジラの代表的な料理には、ソテーしたクジラ肉にブラウンソースや赤ワインソースとかけて一緒に食べるというものがあります。

生卵を使用したノルウェーの料理や食べ方

実はノルウェーでも生卵が食べることができます。
生卵で懸念される「サルモネラ菌」は、寒い国を嫌い、さらにノルウェーでは厳格なサルモネラ菌管理が徹底されています。
そのため、生卵を食べることも可能なのです。
なお、ノルウェーだけでなくフィンランド、スウェーデン、デンマークも生卵を食べることができるようです。

謙虚で内向的な人が多い

ノルウェーにも日本人のようにシャイで謙虚、内向的という人が多くいます。
なんとなく欧米の人はオープンでフレンドリーなイメージを持つかもしれませんが、初対面の人に対しては緊張する一面もあります。
しかし、慣れてくると親しく接してくれることも多いため、その点も日本人と似ているのでしょうか。

家の中で靴を脱ぐ

欧米では家の中でも土足が一般的だと思われますが、ノルウェーは家の中では靴を脱ぎます。
ノルウェーの家は床暖房が備えられており、靴を履いていると温かさを感じられないことから靴を脱ぐと言われています。
家に入る前に靴を脱ぐという点は日本でも同じですよね。
とはいえ、ノルウェーでは日本ほど厳しく「玄関」が定められているわけではありません。

水道水が飲める

ノルウェーでは水道水を飲むこともできます。
北欧のスウェーデンやデンマークは硬水ですが、ノルウェーの水は軟水なので、日本人でも安心して水道水を飲めます。
さらに、ノルウェーの水は不純物とミネラルが濾過されており、癖がなく飲みやすいのも特徴です。

ノルウェー旅行で歴史や文化に触れよう

ノルウェーは男女平等の先進国であり、我々日本人にとっても身近な水産物産業も有名な国です。
そしてさまざまな芸術文化もあり、多くの有名人を輩出している多才な国としても知られています。
今でも演劇や美術館、アート展示を楽しむことができます。
遠く離れたノルウェーですが、日本と意外な共通点も多くあります。
ノルウェーに行くときはぜひ日本との意外な共通点を見つけてみてください。