ノルウェーの世界遺産一覧|周囲の観光スポット情報も紹介

ノルウェーの世界遺産一覧|周囲の観光スポット情報も紹介

フィヨルドやオーロラで有名な自然大国「ノルウェー」。
雄大な自然に包まれているノルウェーには、世界中の観光客が訪れる世界遺産が数多く存在します。
今回は、ノルウェーにある世界遺産と周囲の観光スポットを8つご紹介します。
ぜひ旅行の計画を立てる際の参考にしてくださいね。

→ネイチャーガイドと行くノルウェーツアーの詳細はこちら

ノルウェーの世界遺産一覧

ノルウェーの世界遺産とその周囲の観光スポットを8つご紹介します。

  • ブリッゲン
  • リューカンとノトデンの産業遺産
  • アルタの岩面
  • レーロースの鉱山街
  • シュトルーヴェの測地弧(そくちこ)
  • ウルネスの木造教会
  • ヴェガオヤン-ヴェガ群島
  • 「ガイランゲル・フィヨルド」と「ネーロイ・フィヨルド」

ノルウェーの世界遺産には、絶景から歴史的建造物だけではなく、産業遺産や珍しい軌跡などもあります。

周囲の観光スポットも併せてご紹介しますので、ぜひノルウェーを訪れる際の参考にしてください。

時を越えて蘇る、ベルゲン旧市街ブリッゲンの魅力

ブリッゲンはベルゲン市の旧市街にある倉庫群です。
14~16世紀半ばに、ドイツのハンザ商人によって商館や倉庫、事務所などとして使用され、当時の趣が今でも残っています。
これまで何度も火災・事故などで建築物が焼失、倒壊しましたが、そのたびに昔の設計図を用いて再建し、昔のままの姿を再現しているのが特徴です。
15世紀頃の建造物はもっとも古く、ハンザ同盟時代の繁栄ぶりが今も残されています。

ブリッゲン周囲の観光スポット

ブリッゲン周辺のおすすめ観光スポットは、「フィッシュマーケット」です。
夏になると多くの観光客と地元民で賑わいます。
魚市場は1276年にオープンし、すでに730年以上運営されている歴史あるスポットです。
ノルウェーサーモンやタラ、サバ、エビなどの味見ができ、水槽で泳ぐ魚も見られますよ。

リューカンとノトデンの産業遺産

氷河で削られた渓谷、フィヨルドの谷にある町「リューカン」。
そして、リューカンから約80km離れた町の「ノトデン」は、いずれも産業遺産として2015年に一連の施設が世界遺産に登録されました。

2つの町は鉄道やフェリーで結ばれ、工場地帯が形成され、今でも労働者が宿泊する施設や人口肥料輸送するための鉄道やフェリーに関連する施設などがあります。

リューカンとノトデン周囲の観光スポット

リューカンとノトデン周辺のおすすめ観光スポットは「へッダール・スターヴ教会」です。
ヘッダールスターヴ教会は、ノルウェーで最も大きなスターヴ教会として有名。
オスロから西へ向かって120kmほどの国道沿いに建っています。ひっそりと落ち着いており厳かなのが特徴です。

アルタの岩面

ノルウェー北部のアルタにある岩絵(ロックアート)は、1985年に世界遺産として登録されました。
紀元前4200年前から500年頃に描かれたもので、当時の様子がイラストとして残っています。
「トナカイやヘラジカなどの動物」や「狩猟や漁業の様子」「ダンスをする人々」の絵をみられます。
岩絵の大きさは約20~40cmで、アルタの5地区の沿岸部で5000点以上発見されました。
最も大きな岩絵は、1991年に開設されたアルタ博物館の展示品として一般に公開されています。

アルタの岩面周囲の観光スポット

アルタの岩面周囲のおすすめ観光スポットは「アルタ博物館」です。
1991年に設立されたアルタ博物館はとても充実した展示内容で、なんと日本語のパンフレットもあるのが特徴です。
博物館は、短いコースや中間のコース、全てを見るコースに分かれています。
短いコースなら30分、全部を見るならおよそ90分かかります。

レーロースの鉱山街

銅鉱石と黄鉄鉱を産出し続け、1644年から1977年の閉山まで「銅鉱山の町」として栄えた「レーロース村」。
木造の家屋と壮大な自然が広がっており、当時の雰囲気を今でも感じられます。
かつてはスウェーデン軍による攻撃を受けたものの、町は修復され、多くの製錬所などの建物が残っているのが特徴です。
ヒットレルネヴァ川の水は冬には凍りついてしまうほどの極寒の地。過酷な環境の中で鉱山夫達は逞しく生活していました。雪が降り積もると、凛とした美しい風景を見られるのが魅力です。

レーロース周囲の観光スポット

レーロース周囲のおすすめ観光スポットは「スメルティッタ博物館」です。
スメルティッタ博物館では、レーロース銅鉱山の歴史が展示されており、実際の鉱山に入ることもできます。
当時レーロースの人々が実際に着ていた衣類の展示や写真展などもあるので、古くからの歴史に触れられるでしょう。

シュトルーヴェの測地弧(そくちこ)

シュトルーヴェの測地弧は、天文学者シュトルーヴェが子午線の長さを測るための調査をした軌跡でヨーロッパ10カ国にわたる珍しい世界遺産です。
19世紀の天文学者シュトルーヴェは地球の大きさを正確に測ろうと、約40年かけて子午線の三角測量を行いました。
観測地点は34か所、2,820km以上にわたり、ノルウェーのハンメルフェストから、ウクライナのスタラ・ネクラシウカまで行ったのが特徴です。
世界地図の作成への貢献が評価され、世界遺産に登録されています。

シュトルーヴェ周囲の観光スポット

シュトルーヴェ周囲のおすすめ観光スポットは「ハンメルフェスト」です。
ノルウェー北端に位置する街「ハンメルフェスト」は、暖流のメキシコ湾海流の影響で世界最北の不凍港とも言われています。
緯度が高いため、5月下旬から7月下旬までは白夜が見られるのが魅力です。
三角点の置かれた岬には、測量事業の完成を祝して建てられた記念碑があります。
モニュメントが設置されているパターンは珍しく、この町の観光スポットの1つです。

ウルネスの木造教会

ノルウェー西部にあるウルネスの木造教会は、1979年に文化遺産に登録されました。
教会は釘やネジなどを使用せずに厚板で覆ったヴァイキング時代の建築法と、その後ノルウェーに伝わったキリスト教の文化が融合した建築様式が現存しています。
外観の装飾には、戦う動物をモチーフにしたレリーフがあるのも特徴です。
1130~1350年に建てられた木造教会の中で、ウルネスの木造教会は最も最古であるといわれています。

ウルネスの木造教会周囲の観光スポット

ウルネス周囲のおすすめ観光スポットは「ソグネフィヨルド」です。
ノルウェーの5大フィヨルドの一つであり、ヨーロッパで最も長いとされています。
5大フィヨルドの中でソグネフィヨルドは唯一「通年」フィヨルド観光ができるのが特徴です。
全長204km、水深1308mにも及ぶ世界最大のフィヨルドをぜひ楽しんでください。

ヴェガオヤン-ヴェガ群島

ヴェーガ諸島は約6500もの島々が集まったノルウェー北西部にある諸島です。
現在では、この一帯に存在する島々をヴェーガ島を中心に捉え、「ヴェーガ群島」と呼んでいます。
地元住民は、1500年以上も前から北極圏に生息する鳥類「クワケガモ」の保護・育成に携わり、鳥たちが巣に残した羽毛の採集・販売をして生活しています。
ケワタガモ産業と共に発展してきたヴェーガ群島の歴史、および同産業に伴う都市景観の発展は文化的価値が認められ、2004年にヴェガオヤン-ヴェガ群島として世界遺産に登録されました。

ヴェガオヤン-ヴェガ群島周囲の観光スポット

ヴェガオヤン-ヴェガ群島周囲のでは、バード・ウォッチングや釣りをしながらのボートツアーが楽しめます。
クワケガモの生息地であるローナン島へは、夏に観光客向けのツアーも企画されています。
あたたかいでできた羽毛グッズもおみやげとして人気です。

「ガイランゲル・フィヨルド」と「ネーロイ・フィヨルド」

ノルウェー西部のフィヨルド地帯「ガイランゲル・フィヨルド」と「ネーロイ・フィヨルド」は2005年に自然遺産として登録されました。
フィヨルドとは、氷河によって削られたU字谷に海水が入り込んでできた複雑な地形の湾・入り江のこと。
「ガイランゲルフィヨルド」は長さが15キロメートルあり、世界最大級のフィヨルドです。
「ネーロイフィヨルド」は長さが20キロメートルありますが幅が狭いのが特徴で、最も狭い所では幅が250メートルしかありません。「ソグネ・フィヨルド」の支流であり、ショースの滝が有名です。
「ガイランゲルフィヨルド」はノルウェーを代表する5大フィヨルドにも数えられており、毎年多くの観光客が押し寄せます。

周囲の観光スポット

周囲のおすすめ観光スポットは「オーレスン」です。
「オーレスン」は、フィヨルドに囲まれている港町。
約100年前に起きた火災で町の大半が燃えてしまいましたが、ノルウェーの建築家たちによって、いまでは統一感あふれるカラフルな町に再構築されました。
街並みだけではなく、418段の階段がある「アクスラ展望台」や、スカンジナビア半島最大の水族館「アトランティック・オーシャン・パーク」も魅力です。

ノルウェーでしか感じられないスポットを満喫しましょう

ノルウェーは雄大な自然と文化があふれる国です。
古くから歴史のある建造物や大自然の恩恵を受けた世界遺産も数多く存在します。
ノルウェーに行けば、日本では見られない絶景や建物を楽しめるでしょう。
ノルウェーへ行く際は、ぜひ世界遺産めぐりをしてみてくださいね。