ノルウェーの食べ物文化は?食べておきたいノルウェー料理

ノルウェーの食べ物文化は?食べておきたいノルウェー料理

澄んだ空気や夏の白夜、冬のオーロラなど大自然が魅力のノルウェー。
ノルウェーでは、大自然の恵みを受けた海鮮料理やトナカイの肉料理が有名です。
そこで今回はノルウェーの食べ物や料理について紹介します。
ぜひノルウェー旅行の参考にして、美味しいものをたくさん食べてください。

→ネイチャーガイドと行くノルウェーツアーの詳細はこちら

ノルウェーの料理事情

はじめに、ノルウェーの料理事情についてご紹介します。
1年の半分が雪に覆われるノルウェー。
豊富な魚介類やジビエなどの肉類、ベリー類などを保存し、厳しい冬を乗り切ってきた国です。
厳しい冬が長いノルウェーの主食についてまとめたのでぜひ参考にしてください。

硬めのパンとじゃがいも、ノルウェーの伝統的な主食

ノルウェー人にとっては、じゃがいもやオーブンで焼いたパンが主食です。
ジャガイモは、耐寒性が高く、痩せた土地でも育ち、踏み荒らしや鳥害の影響を受けづらい作物として知られています。
さらに、高い栄養価も持っているため、冬が厳しいノルウェーでは重宝されるのです。
スーパーには「茹でる用」「焼く用」などさまざまな調理法や料理に合ったジャガイモが何種類も大袋で並んでいます。
じゃがいもには、茹でたバターをのせてシンプルに楽しむ人も多いです。
パンは、オオムギで作った生地を薄く丸くのばし、石板の上で焼いているため、かためなのが特徴。パンにはチーズやスモークサーモンをのせて、スモークサンドイッチのように利用されています。

保存が生んだ美味、ノルウェーの代表的な食べ物

次にノルウェーの代表的な食べ物についてご紹介します。
冬が厳しいノルウェーでは、「保存食」の存在が重要です。
そのため、羊、豚、牛などの肉を干したり、塩漬けまたは薫製にしたりする食文化が発展しました。
また、新鮮なニシンやサケ、タラなどの魚介類も重要な食料の一つで、干物や塩漬け、酢漬けにして利用されてきました。
ノルウェーで何を食べればよいか悩んだ際にはぜひ参考にしてください。

とろける美味しさ、ノルウェー生サーモンの楽しみ方

ノルウェー産の生サーモンは、適度に脂が乗り甘みがあり、臭みがなく口の中でとろけるのが特徴です。
バターやホワイトソースを使ってゴージャス感を出して楽しむと良いでしょう。
サラダやパンの上に乗せてオープンサンドにするのもおすすめです。

塩味と旨みが絶妙、バカラオで味わう伝統の煮込み

バカラオは、もともとはスペイン語圏で「タラ」という意味です。
ほかにも「バカラオ・エン・サラソン(塩漬けの干したタラ)」を指し、スペインやポルトガルなどでも食されます。
煮込んだトマトソースに煮込み料理で具としてバラカオが使われているのが特徴です。
スープがとろとろしており、パンを浸しながら食べるのがおすすめ。
塩味がきいているうまみ成分たっぷりの料理です。

スモーブローで味わう、北欧の意外な食材の組み合わせ

北欧では、パンに具材を挟まない「オープンサンドイッチ」が有名です。
現地では「スモーブロー」という名で呼ばれており、野菜やチーズ、サーモンなどをのせて食べます。
スモーブローは、本来レストランなどで食べられるような豪華な料理でしたが、北欧の一般家庭でも作られるようになり、世界へ広がっていきました。
盛り付け方は多種多様で、具材によっては食べ応えもアップします。
北欧の意外な食材の組み合わせにも驚きながら、楽しんで食べられますよ。

ノルウェーの味、羊肉とキャベツのシンプルな絆「フォーリコール」

フォーリコールは、羊肉とキャベツを煮込んだノルウェーを代表する料理です。
秋に羊を食するノルウェーでは、寒くなり始めるとフォーリコールが家庭の食卓によく登場します。
適度にきいた塩と黒胡椒。柔らかく口の中でとろけるキャベツ。
シンプルな調理法ながら素材の良さが存分に引き出されている料理です。

パンからヨーグルトまで、使い道いろいろ コケモモジャム

赤い小さな実・コケモモから作った「コケモモジャム」。
コケモモ自体は酸味が強烈で、「酸っぱくしたリンゴ」のような味がします。
甘さは多少あるものの、砂糖などを加えてジャムにして食べる方法が一般的です。
コケモモジャムはパンなどにつけて食べるだけではなく、お料理にも使えます。
朝食にヨーグルトと一緒に食べるなど、小腹が空いたときのおやつにぴったりです。

ノルウェーの柔らかなミートボールとクリームソースの調和

ヒョットカーケは、大きめに丸められた牛肉のミートボールにクリームソースをかけたノルウェーの家庭料理の一つです。
スウェーデンでも似たようなミートボールがありますが、ヒョットカーケはそれよりも少し柔らかいのが特徴です。また、ブラウンソースとティッテバールと呼ばれるコケモモのジャムを添えて食べます。
クリームソースが濃厚なので、パンチ力があるミートボールです。

冬の寒さを吹き飛ばす、フィスクシュッペの温かな味わい

フィスクシュッペとは、魚の旨みがたっぷり詰まったクリームスープのことです。
魚のアラでとった出汁に、レモンと生クリームを入れます。
クリームスープでお腹が満たされるのか疑問を抱く方もいるかもしれません。
しかし、ノルウェーのスープは大皿で、大抵パンも一緒についてきます。そのため、大人も大満足する量が食べられます。
サーモンやムール貝、エビなどを煮込んだ濃いスープは期待以上の美味しさです。
ぜひパンをスープに浸しながら味わってみてくださいね。
特に、寒い冬に飲むと、体の芯までぽかぽかと温まりますよ。

ノルウェーならではの料理が食べられるおすすめのレストラン

最後に、ノルウェーならではの料理が食べられるおすすめのレストランを紹介します。
せっかくノルウェーに来たのであれば、ガイドブックに載っている定番料理だけではなく、ノルウェーならではの料理を食べたいですよね。
ぜひ、ノルウェーで食事をする際の参考にして、ノルウェーならではの料理を楽しんでください。

トナカイ料理なら「Louise Restaurant & Bar」

「Louise Restaurant & Bar」は、ノルウェーのオスロにあるレストランで、海の景色が美しいと評判です。また、ノルウェーの食材を使った海鮮料理が主のレストランですが、デザートやワイン、肉料理なども楽しめます。
ノルウェーではトナカイは食用とされています。
日本ではなかなか食べられないため、ノルウェーに来たらぜひ食べてみましょう。
ステーキや煮込み、ハンバーガーなど調理方法はさまざまあり、コケモモのジャムと食べるのが一般的です。

羊料理なら「Engebret Cafe」

1857年創業のオスロ最古のレストランです。店内には時代を感じられるエレガントさと重厚感が漂っています。
Engebret Cafeでは、季節の素材にこだわったノルウェー郷土料理が味わえるのが魅力です。1階には画家ムンクがお酒を楽しんだ部屋や、2階には劇作家イプセンが妻と一緒に食事を楽しんだ部屋があります。
Engebret Cafeでは、羊料理のほか新鮮なサーモン料理やクジラ料理、トナカイのステーキなどノルウェーの郷土料理が味わえますよ。

鯨料理なら「Skarven」

Skarvenは、ノルウェーのトロムソにあるお店で、鯨料理が有名です。
航海をテーマにした内装も魅力の一つ。海が近くとても景色がよいため、リフレッシュできます。
「Skarven」の鯨の燻製とアザラシの前菜はとても柔らかいと評判です。また、メインのクジラのステーキは、魚ではなく柔らかくジューシーでまるで本物の肉のような味がしますよ。
ぜひ一度食べてみてくださいね。

ノルウェー独自の料理を楽しみましょう

ノルウェーには伝統的な食べ物や料理がたくさんあります。
冬の厳しさを乗り越えるため、効率よく栄養が摂取できるジャガイモやパンなどの食文化が発展してきました。
また、豊富な魚介類やジビエなどの肉類、ベリー類などもノルウェーの料理を語るうえで外せない魅力の一つです。
ぜひノルウェーへ観光に行く際は、ノルウェーでしか味わえない料理を堪能してくださいね。
今長谷
× 閉じる