イタリアで使える挨拶フレーズ集。イタリアと日本の挨拶文化の違い

イタリアで使える挨拶フレーズ集。イタリアと日本の挨拶文化の違い

イタリアに限らず、日本と海外では挨拶の違いがあります。日本では「おはよう」や「こんにちは」などと、軽く会釈をするのが基本的な挨拶です。
しかし、海外の場合は、ハグをしたりキスをしたり、日本では驚くような習慣もあります。
そこで今回は、イタリアで使える挨拶フレーズや、日本と異なる挨拶文化の違いについて解説します。
イタリア旅行に行く際は、事前に確認しておきましょう。

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イタリアの基本的な挨拶フレーズ

まずは、イタリアで基本的に使われる挨拶フレーズを紹介します。

お店の人やホテルの人と軽く会話をするだけであれば、以下のフレーズを覚えるだけで十分です。

ぜひ使ってみてください。

意味 表記 読み方
こんにちは Ciao チャオ
おはようございます Buon giorno ブゥオンジョルノ
こんばんは Buona sera ブゥオナセーラ
おやすみなさい Buona notte ブゥオナノッテ
バイバイ Ciao チャオ
さようなら Arrivederci アッリーヴェデルチ
ありがとう Grazie グラツィエ
どういたしまして Prego プレーゴ
すみません Scusi スクーズィ
ごめんなさい Mi dispiace ミ・ディスピアーチェ

 

Ciaoの意味

上記で「こんにちは」「バイバイ」共に「Ciao」とありますが、Ciaoは1日中使える便利な挨拶のフレーズです。
「こんにちは」という意味でも使えますし「さようなら」の意味でも使えます。
ただし、Ciaoは親しい人同士が使うような言葉なので、目上の人にいきなり使ってしまうと失礼です。
友人や仲良くなった人に対してだけ使うようにしましょう。

イタリアで知っておきたいフレーズ

イタリア現地の人と会話をする際に、知っておきたいフレーズを紹介します。

自己紹介に必要なフレーズも紹介するので、基本的な挨拶のフレーズを覚えたら、以下のフレーズも使ってみてください。

意味 表記 読み方
はい/いいえ Si. / No. スィ / ノ
はじめまして Piacere ピアチェーレ
私の名前は◯◯です Mi chiamo ◯◯ ミ・キアーモ・◯◯
お名前は? Come ti chiami?

Come si chiama?

コメ・ティ・キアーミ

コメ・シ・キアーマ?

素敵な1日を Buona giornata ブオナ ジョルナータ
美味しい Buono

Ottimo

squisito

ボーノ

オッティモ

スクイズィート

◯◯が好きです Mi piace ◯◯ ミ・ピアーチェ・◯◯
元気? Come stai? コメ・スタイ?
素晴らしい(人に対して) Bravo/Brava ブラーヴォ/ブラーヴァ
素晴らしい(ものに対して) fantastico ファンタスティコ

 

美食の国イタリアだからこその「おいしい」の表現違い

日常会話のなかでとても面白いのが、イタリアの「おいしい」の表現の違いです。

「おいしい」の表現は、日本でも有名な「Buono(ボーノ)」のほかに、いくつもあります。

  • Buonissimo / Molto buono(ブォニッシモ/モルト・ブォーノ)…とてもおいしい
  • Delizioso / Squisito(デリツィオーゾ/スクイズィート)…英語のデリシャスにあたる言葉
  • Ottimo / Perfetto /Fantastico / Stupendo(オッティモ/ペルフェット/ファンタスティコ/ストゥペンド)…最上級に美味しいときに使う言葉
  • Che buono !/ Che bontà !(ケ・ブォーノ/ケ・ボンタ)…日本語に言い換えると「なんておいしいんだ!」のような感情的な表現
  • Bravissimo(ブラヴィッシモ)…料理を作った人を褒める言葉
  • Gran cuoco(グラン・クォーコ)…料理を作った人を褒める最上級の言葉

上記のように、美食の国ならではの、料理や料理人を褒める表現がいくつもあるので、ぜひレストランで美味しい食事を楽しんだときに使ってみてください。

イタリアと日本の挨拶の違い

イタリアと日本では、挨拶文化の違いも大きいです。
イタリアは情熱の国でもあるために、コミュニケーションやボディタッチもあります。
そのため、何も知らずにイタリアに行ってしまうと、とくに女性の方はイタリア人との距離の近さに驚いてしまうかもしれません。
そこで、イタリア式の挨拶文化について知っておきましょう。

イタリアの挨拶はキスが基本

日本人の価値観からすると驚くかもしれませんが、イタリア人の挨拶はキスが基本です。
ただし、キスといっても、唇と唇を合わせるキスをするわけではないので安心してください。
ほっぺとほっぺを合わせて「チュ」という音を出すだけです。
細かくは、互いの両頬を交互に左右1回ずつ合わせて音を出します。
これは、イタリア式の「Baci」と呼ばれる挨拶で、イタリアでは老若男女関わらずにBaciをするのです。

特別に親しい人でなければ握手

日本人の感覚からすると、両頬を合わせるだけでも抵抗がある人もいるでしょう。
唇を合わせないとはいっても「チュ」という音を鳴らすためには、強く頬を合わせなければいけません。
しかし、心配する必要はありません。
Baciを行うのは、親しい間柄の人のみです。
Baciが挨拶の基本とはいえ、見知らぬ人や観光客にBaciをするわけではありません。
出会ったばかりの人やお店の人などには、キスではなく言葉で挨拶を交わした後に握手をします。
イタリアに長期的に滞在するのであれ、Baciを求められる状況もあるかもしれませんが、観光客にBaciを求めるケースはほとんどないので、安心してください。

イタリア旅行で挨拶に不安がある場合はガイドやアプリを使いましょう

イタリアで使える挨拶フレーズをいくつか紹介しましたが、実際に使うのは難しいです。
日本語とは発音の方法も異なるので、うまく伝えられないケースもあるでしょう。
そんなときには、ガイドをつけたり翻訳アプリを使ったりすると良いです。
以下でそれぞれの特徴を紹介するので、イタリア旅行の際に検討してみてください。

翻訳アプリ

イタリア旅行の挨拶をする上で気軽に使えるのが、翻訳アプリです。
翻訳アプリを一つでもスマホにダウンロードしておけば、テキストでも音声でも翻訳できます。
日本語をイタリア語に変換して、音声で伝えることもできるので、発音に不安がある場合にはぜひ使ってみてください。
ただし、翻訳アプリといってもさまざまなものがあるので、しっかりイタリア語に対応しているか確認しておきましょう。
また、無料のアプリも多いので、無理に有料のアプリを購入する必要はありません。

現地日本人ガイド

個人でイタリア旅行に行く際には、現地の日本人ガイドをつけると良いでしょう。
イタリアには、現地に住んでいる日本人もいます。
現地ガイドを紹介しているサービスもあるので、現地の日本人にイタリアの深い楽しみ方を聞いてみたい人は、現地ガイドに依頼するのも良いでしょう。

ツアー

初めてのイタリア旅行で不安がある場合は、ツアーをおすすめします。
ツアーであれば個人行動は少ないですし、常にガイドがついてくれるので、安心してイタリア旅行を楽しめるでしょう。
挨拶や言葉の不安はもちろん、観光スポットで迷う心配もありません。
もちろん、日本語もイタリア語も話せるので、実際にイタリアの人と会話をしてみたいときには、ツアーガイドに言葉を聞いてみるのも良いでしょう。
イタリアに限らず、海外旅行初心者の場合は、ツアーをおすすめします。

イタリアの挨拶を覚えて文化を楽しみましょう

ベニス|世界遺産|イタリア旅行@ブループラネットツアー
イタリア旅行を楽しむなら、基本の挨拶から覚えておきましょう。
イタリアに限らず、どこの国でも、やはり挨拶は大事なコミュニケーションです。
一言挨拶をするだけでも、現地の人の観光客へ対する印象は変わります。
たとえつたない言葉だったとしても、現地の人のために言葉を使おうとする努力は伝わるので、好印象に感じてくれるでしょう。
また、失礼な態度をしないために、イタリアの挨拶文化も理解しておいてください。
Baciについては無理に応じる必要はありませんが、握手は受け入れるようにしましょう。
ぜひイタリア旅行に行く際は、挨拶文化から知って、より気持ちのいい旅にしてください。