芸術の都イタリアで必ず見ておきたい美術館

芸術の都イタリアで必ず見ておきたい美術館

イタリアといえば「芸術作品」のイメージが強いのではないでしょうか。ミケランジェロやダヴィンチなど、誰でも一度は名前を聞いたことのあるような巨匠の作品も、イタリアには多くあります。
そこで今回は、イタリア観光で必ず寄っておきたい美術館を紹介します。
そのほかにも、イタリアの歴史の残る建築物や芸術作品も紹介するので、ぜひ芸術を味わうイタリア旅行の際に、チェックしてみてください。

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芸術好きなら必ず行くべきイタリアのおすすめ美術館9選

イタリアにはいくつもの美術館があるため、すべての美術館をまわるのはとても難しいです。
そこで、とくにおすすめの美術館を9カ所紹介します。
見どころについても解説するので、ぜひ美術館巡りの際に参考にしてください。

バチカン美術館|バチカン市国

バチカンの歴代法王のコレクションを集めた美術館が、バチカン美術館です。
館内には数多くのコレクションが残されており、すべてを見るには1週間以上必要とまでいわれています。
量・質ともに世界最上級レベルの美術館なので、他の美術館をまわらなくても、バチカン美術館だけで十分満足できてしまうかもしれません。
とくに見ておきたいのが、ミケランジェロの「最後の審判」です。
約4年の歳月をかけて完成させられたといわれるほどのミケランジェロの傑作なので、ぜひ見ておきましょう。

ローマ国立近代美術館|ローマ

イタリア美術館といえば、歴史に名を遺すような偉大な作品に目がいってしまいやすいですが、ローマ国立近代美術館では、現代アートを楽しめます。
グスタフ・クリムトの作品「人生の階段」のほかモネやゴッホの有名アーティストの作品もあるので、芸術にそれほど詳しくない人でも楽しめるでしょう。
企画展なども開かれているので、事前に情報を確認しておくことをおすすめします。

イタリア国立21世紀美術館|ローマ

芸術作品だけではなく、建物自体も楽しみたい人におすすめなのが、通称MAXXIと呼ばれるイタリア国立21世紀美術館です。
イタリア国立21世紀美術館は、建築家のザハ・ハディドの設計で作られた美術館で、斬新なフォルムの建物になっています。
館内は、芸術館と建築館、2つのギャラリーで構成されており、現代建築作品も楽しめます。

ウフィツィ美術館|フィレンツェ

ウフィツィ美術館は、世界で最も有名な美術館といわれています。
16世紀に誕生して以来、現代にいたるまで、ミケランジェロやダヴィンチ、ラファエロなどの様々な芸術作品を展示してきました。
毎年100万人以上のひとが訪れる美術館なので、イタリア観光に行った際は、ぜひその人気を感じてみてください。
ダヴィンチの有名な作品「受胎告知」もウフィツィ美術館で見られます。

アカデミア美術|フィレンツェ

誰でも一度は見たことのある「ダビデ像」を展示しているのが、アカデミア美術館です。
アカデミア美術館の歴史は古く、建物自体は1563年に設立されています。
館内にはダビデ像をはじめとしたミケランジェロの名作品が揃っており、「未完の4体の奴隷像」や「パレストリーナのピエタ像」も必見です。
ちなみに、アカデミア美術館という美術館はベネチアにもありますが、ダビデ像が展示されているのはフィレンツェのアカデミア美術館のみになります。

カピトリーノ美術館|ローマ

カピトリーノ美術館は、世界で最も古い美術館といわれており、起源は1471年といわれています。
そのため、カピトリーノ美術館では、美術品としての価値だけではなく、歴史的な重みも感じられるでしょう。
「カピトリーノの雌狼」「とげを抜く少年」などの彫刻は、まさに紀元前に作られた彫刻といわれているので、ぜひ歴史を感じながら鑑賞してみてください。

パラティーナ美術館|フィレンツェ

パラティーナ美術館は、ピッティ宮殿内にある国立美術館です。
宮殿のなかには、パラティーナ美術館のほか、近代美術館や銀器博物館、衣装博物館、陶磁器博物館、馬車博物館などもあります。
パラティーナ美術館内には、ラファエロの作品が多く展示されているので、とくにラファエロの作品が好きな人におすすめです。

ボルゲーゼ美術館|ローマ

ボルゲーゼ美術館は、ローマの名家「ボルゲーゼ」家のコレクションを所蔵している美術館です。
豪華な内装はもちろん、イタリアの巨匠作品に魅了されること間違いありません。
ただし、ボルゲーゼ美術館に入館する際には、2つ注意点があります。
・フラッシュ撮影禁止(撮影自体は可能)
・完全予約制
人気の美術館なので、早めの予約をおすすめします。

トレント・ロヴェレート近現代美術館|トレント

トレント・ロヴェレート近現代美術館は、1987年に誕生した美術館で、イタリアのモダンアートを楽しめます。
絵画はもちろん、版画や彫刻など、約2万点の芸術作品が展示されているので、モダンアートを楽しみたい人におすすめです。
また、トレント・ロヴェレート近現代美術館では、建築にも注目してください。
とくに、トレント・ロヴェレート近現代美術館の顔ともいえるガラスのドームは必見です。

イタリアの有名な芸術作品

イタリアの芸術を楽しむために、有名な作品についても知っておきましょう。
以下で有名な芸術作品や見ておくべき建築について解説します。
それほど芸術に詳しくない人でも、以下の作品などを知っていればイタリアの作品を楽しめるでしょう。

アテネの学堂|ラファエロの名作

「アテネの学堂」は、バチカン市国、バチカン宮殿の壁に描かれたフレスコ画で、ラファエロの有名絵画の一つです。
とくにアテネの学堂が名作とされている理由は、構図が素晴らしい点とされています。
背後の建物から人物の配置バランスなどが非常に安定していてバランスのとれた構図です。
芸術の知識がない人でも見づらさを感じずに美しいと思えるのは、この構図のためでしょう。

サンマルコ寺院|長蛇の列ができる人気スポット

サン・マルコ寺院は、ベネチアのシンボルとして有名なスポットです。
イスラム風の5つのクーポラをゴシック様式の尖塔が取り囲み、とても立派な建物となっています。
入口中央には、有名なモザイク画「最後の審判」が描かれているので、見忘れないように注意してください。
もちろん、外観だけではなく、寺院内も必見です。
寺院内は無料と有料のゾーンに分かれており、無料ゾーンでは寺院の内部を見られます。
有料ゾーンは「パラ・ドーロ」「宝物館」「博物館」などを楽しめるので、じっくり見たい人は有料で入場すると良いでしょう。

「最後の晩餐」はどこで見れる?

ダヴィンチの名作として有名な「最後の晩餐」は、誰も一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
イタリアに訪れたなら、やはり一度は見ておきたい絵画です。
しかし、「最後の晩餐」は美術館には展示されていません。
最後の晩餐が見られるのは、ミラノの教会「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の食堂の壁」です。
美術の教科書や写真で見たことはあるかもしれませんが、実際に最後の晩餐を目の当たりにすると、その魅力に引き込まれそうになります。
事前予約が必須で閲覧時間は15分と定められているので、必ず予約してから行きましょう。

イタリアで芸術の時間を楽しむ

イタリアの魅力を存分に楽しむなら、ぜひ一つでも良いので美術館に立ち寄ってみてください。
その美しい作品に、必ず心が引き込まれるはずです。
芸術の都イタリアにはいくつもの美術館があるので、今回紹介した美術館以外にも、観光している最中に気になる美術館があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。
今長谷
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