イタリアアルプス ドロミテハイキング&魅惑の 5 都市周遊
ネイチャーガイド今長谷
ネイチャーガイドの今長谷です。
今回はイタリア周辺ぐるーっと周遊旅をお届けします!
イタリアの大自然、そして世界
遺産の街、美食を徹底的に楽しんできたときの記録です!お楽しみに~
→チロル&ドロミテとイタリアを巡るツアーの詳細はこちら
イタリアの魅⼒は観光都市だけではない!
「3 姉妹」とも呼ばれる並んだ⽯灰岩の峰を⾒ていると、それは⾃然が作り上げた巨⼤な彫刻、あるいは巨⼤な⾁⾷獣の⻭の化⽯に思えてきた。
そんな想像を膨らませながらその岩峰を⽬指して歩く。
今⽇はそのドライチンネンを⼀周する。
少し強めの⾵が私たちを通り抜け、⾒上げると雲の動きが⾒て取れる。
周りを⾒渡せば灰⾊の砂や⽯の⼤地から草花が所々咲いている。
「この岩峰はどうやってできたのだろう?」
その不思議な光景はそんな答えが出ないことを考えさせる。
「綺麗だな」
そう思えたのは灰⾊の⼤地の上に咲く⾼⼭植物だ。
ピンク⾊のアルペンローゼを灰⾊の⼤地が際⽴たせている。
どんどん歩みを進めていくと、出発時には⼀緒だった沢⼭の観光客の姿が減り、
私たちだけになっていた。
「この先を⾒ずに帰るのか」
他の観光客に優越感を抱きながら、⾜を進めていく。
岩峰は出発時とはまた違う表情を⾒せていた。
ふと⼭肌を眺めていると何かが動いているのを発⾒した。
⽬を凝らすと⼈が絶壁に⾷らいついていた。
「あそこからの景⾊は想像もできない」
クライマーが抱いているのは恐怖なのか、スリルなのか⾃分では到底味わえない感覚だろうと思った。
ドライチンネンを中⼼に歩きながら、その場所その場所で移り変わっていく⾃然の景⾊を楽しむという都市観光とはまた違う良い時間だった。
⼀周を歩ききったことへの達成感と感動を胸に、また次の観光地への期待を膨らませる。
「イタリアの魅⼒は都市だけではない」
私はそれを確認した。
【イタリアを旅するなら外せない時期と⾒所】
初⽇の夜から2⽇⽬にかけて⽇本からイタリアへ移動し、今回のイタリアの旅は 3 ⽇⽬のミラノの街から始まります。
4 ⽇⽬は旅のメインと⾔っても過⾔ではない、イタリア・アルプスのドロミテ⼭群のハイキングを楽しみ、5 ⽇⽬、6⽇⽬、7 ⽇⽬にかけてヴェニス、フィレンツェ、ピサ、ローマを訪問するイタリア5都市を満喫できる旅です。
イタリアで山歩きと観光を楽しむ時期は夏、7 ⽉頃が⼀番オススメです。
天候が比較的安定し、大自然を歩くハイライトであるドロミテハイキングをするのにうってつけです。
天候だけではありません。
イタリア北部にある世界遺産に指定されたドロミテ⼭群は他のヨーロッパアルプス同様に⾼⼭植物が⽣息しています。
7月に訪れれば、エーデルワイス、ゲンチアナ、アルペンローゼの3⼤名花と呼ばれる⾼⼭植物。
中でも特に、ビビットピンクの⾊をしたアルペンローゼが太陽の光の中で⾵に吹かれて踊っている姿が印象的な季節です。
旅の仲間が「花が凄いね」と思わず⾔ってしまうほど、アルペンローゼが他の⾼⼭植物と寄り添って所どころ美しく咲いています。通常はそんなに多くの数を⾒ることができない植物なので貴重です。
【⾷と建物を楽しむオシャレな街 ミラノ】
**世界遺産**
ミラノに⼊って最初に感じるのは「洗練されている」という印象です。
世界中のブランドが集まっているファッションの発信地ということもそうですが、建物の外観や⾏き交う⼈達もお洒落で「さすがミラノ」という感じですね。
そして何より、イタリアの旅で印象的なものは⾷事です。
私はいつも旅の醍醐味として繰り返しオススメするのは「現地に着いて、その⽇に⾏きたい地元のレストランで、その時に⾷べたいものを⾷べる」ということです。
通常のツアーは基本的に宿泊するホテルや有名なレストランなどで⾷事が決まっています。
それはそれで良いのですが、その⽇の気分などによって⾷べたい物が変わるということは皆さんも感じることが多いのではないでしょうか。
旅に⾷事は⾮常に⼤事な要素の⼀つなので、せっかくなら現地でその⽇に気になった⾷べ物を味わうのがオススメです。
私たちはホテルのレセプションで美味しいレストランを聞いて⾷べに⾏きます。
レストランでその⽇のオススメや名物を適量注⽂して、シェアします。シェアすることで沢⼭の種類のものを楽しむことができるからです。
ミラノではよくお⽶を⾷べるので、パスタよりリゾットなどのお⽶が多く⾷されます。
他には⽜⾁の料理や⽜のカツレツ、スープのミネストローネなどもあります。
日本人には人気のイタリアンの中でもミラノの食事はお米を使うこともあり特に馴染みやすく、旅の滑り出しとして最高です。
陽の長いこの季節ならレストランの店内よりも、穏やかな夕べの空気を吸いながら外の席に座りたいものです。
蚊取り線香が下げられたテラス席、道行く人となんとなく目であいさつをしながら、なんともゆったりとした食事の時間を楽しました。
街の中心のドゥオモは 1386 年から建設が始まり、完成までに 500 年かかっている教会です。
ゴシック建築の教会としては世界最⼤の⼤きさを誇ります。
ミラノにあるドゥオモの⾒所は内観だけではなく、⻄側のファサード(出入口)からの外観です。
約 3400 体の彫像や 150 本の尖塔があるゴシック建築で、教会というより、まるで城のような外観です。
鋭い尖塔群は痛みを感じるほどの迫力で棘のように天を刺しています。
通常、教会は東側の後陣から取り掛かり、⻄に伸ばしていくイメージで建てられるので、ファサード(出入口)は⻄側に位置しています。
もしこのファサード側のドゥオモをカメラに収めたいなら、陽が順光となる⼣⽅がベストの時間です。
朝は逆光で外観をはっきりと撮影するのは難しくなります。
日本人は大規模な教会に入ると一種の緊張感に気が引き締まる思いをします、ミラノのドゥオモは迫力、荘厳さはさらに一桁上で圧倒されます。
整然と並べられた祈りの場、14世紀から残る美しいステンドグラス、パイプオルガン、剥がれた皮膚を肩に載せて立つ聖人の像・・・一言も発することができません。
ガッレリアは⾼級ブランド店やカフェ、レストランなど沢⼭のお店が⽴ち並ぶ通りです。
1877 年に完成した古い⼗字型のアーケードで、ガラス張りの天井や建物の外観は⾒応えがあります。
また、有名な雄⽜のモザイクが地⾯に描かれている場所があり、この雄⽜の急所を⾜のかかとで踏んで1回転すると、「幸運と⼦宝に恵まれる」と⾔われています。ガッレリアに来たら是⾮トライしてみてください。
但し、順番待ちは覚悟してください。幸運を求める人は少なくありません!
結果として牡牛の急所は・・・擦り減っています!
世界遺産のサンタマリア・デッレ・グラツィエ教会には本物の絵画「最後の晩餐」があります。
新約聖書の世界がまさにそこに復元されています。十字架にかけられる前夜のキリストが12人の使徒と夕食を囲み、その中の裏切り者の存在を予言すり衝撃的なシーンをダヴィンチが描いた世界で最も有名な宗教画と言っても過言ではないでしょう。4.2m×9.1mもの大きさに圧倒されます。
それもそのはずです。描かれている人物はほぼ等身大なのです。
キリストの足の部分だけが描かれていません。宗教的な意味合いがあるのかと考えてしますが、部屋の出入り口を作るときに壊されたという何とももったいない、庶民的な利用でした。
【⼀周だからこそ出会える景⾊、達成感が味わうドロミテハイキング】
私の旅にハイキングは⽋かせません。
世界には⽇本では味わえない⼤⾃然が広がっており、⼈⼯的に作られたものにはない美しさを体感できます。
イタリアにはアルプスの一部の「ドロミテ」という山群があり、他の地域のヨーロッパアルプスとはまた違った雰囲気を楽しむことができます。
「ドロミテ」という名前は石灰岩が変質した明るいグレー色の苦灰石、白雲席⽯の「ドロマイト」からきています。
その名の通りドロミテは独特の色をして、屏風のような迫力で大地に立っています。
ドロミテ⼭群の中には「ドライチンネン」というまるで⻭茎から3つの⻭突き出ているような明るいグレーの肌をした岩峰があります。
「ドライ」はドイツ語で「3」という意味で、「チンネン」は「峰」という意味ですが、「3 姉妹」と訳されることがあります。
その理由は「チンネンが⼥性名詞だからではないか?」と⾔われています。
今回のハイキングはそのドライチンネンの周りを⼀周するハイキングで、ドロミテの⽞関⼝のコルチナダンヴェッツォを起点に出かけます。
まずはミラノからコルチナダンヴェッツォに移動。コルチナダンヴェッツォに⾏く途中、3時間か4時間ほどにある「カレッツァ湖」に⽴ち寄り、湖などを⾒ながら⼀周 約30 分のミニハイキングを楽しみます。エメラルドグリーンの湖はとても美しく、⾵がない⽇は周りの森とドロミテの⼭を写します。
カレッツァ湖からさらに 30 分ぐらいでポルドイ峠へ。
そこにはロープーウェイがあり、空中から素晴らしい山並み、その山に続く急峻な」登山道などアルプスの景⾊を望むことができます。
山中に突然現れるコルチナダンヴェッツォは多くのハイカーや観光客で大賑わいでした。
多くのお土産屋、登山道具のお店、レストラン、しゃれたブティック、そして庶民的なスーパーマーケット。
決して大きな町ではありませんが何でもそろう山岳観光都市です。
コルチナダンヴェッツォから⾞で45分かけてハイキングの出発点のオーロンゾ⼩屋に向かいますが、その途中にも湖があります。
ミズリーナ湖という名前でコルチナダンヴェッツォから30分ぐらいの場所にあり、ここも天気が良く、⾵がなければ湖の周りにあるドロミテの⼭などの景⾊を⽔⾯に映し出します。湖周辺にはホテルやレストラン、スーパーなどもあるので⾷事や買い物もできます。
オーロンゾ⼩屋に着いたら、いよいよハイキングに出発します。
ドライチンネンはその昔オーストリアとイタリアの国境線でした。戦争の最前線だったこともあり、歩いていると要塞跡のようなものも残っています。驚くべきは恐⻯の⾜跡の化⽯が厳重に保護された様⼦もなく、⾃然と残っているところです。
ドライチンネンのハイキングは様々なツアーでも組まれるほど有名ではありますが、ドライチンネンが⾒える頃に戻る、もしくはドライチンネンを半周して戻って来るルートが⼀般的です。
しかし、私は必ず⼀周歩くことを決めています。
なぜならドライチンネンは南側と北側の景⾊を味わえることと、⼀周のコースを歩き抜いたという達成感を味わうことができるからです。
沢⼭の観光客が歩く南側は⾼⼭植物が少なく、北側の⽅が多いという理由もあります。
⼭の中は涼しく程よい気候です。ドライチンネンの周りを約3時間半かけて歩きます。
時間で表すと⻑く感じるかもしれませんが、途中に⼩屋が数か所あり、トイレなどの休憩所や⾬が降った時の避難所としても使えるので安⼼です。
中間地点のロッカテリ小屋には多くのハイカーが一息いれる姿、中にはカフェで昼食やコーヒーを楽しむ姿がありました。
我々もここで昼食!
歩いているとネズミの仲間のマーモットの「ピーピー」という鳴き声が聞こえてきます。
今回は姿を現してはくれませんでしたが、⽇によっては姿が⾒えることもめずらしくありません。
道を進むともう⼀つ気がつくことがあります。それは、歩いている⼈が徐々に減っていくことです。
他の観光客は基本的に⼀周歩かず、途中まで⾏って戻っていくからです・・・もったいない!
グレーの岩肌の山道の所々にはお花が咲いています。
印象的なのは、アルペンローゼやヒナゲシなどのピンクや⻩⾊の⾼⼭植物がパッチ上に⽣えている様⼦です。
アルペンローゼのピンクや⻩⾊の花が灰⾊の背景に際⽴って⾒えます。
ハチが蜜に誘われて花の周りを⾶んでいる様⼦もうかがえます。
⼭の北⾯は⼩さな湖があり、⾵がなければドライチンネンの姿がかすかに写り込んで⾒えます。
ドライチンネンを歩く⼀つの楽しみはクライマー探しです。
ドライチンネンはハイカーだけでなく、クライマーにも⼈気のスポットです。
なんといっても垂直に突き出した絶壁の岩峰、⽬を凝らしてドライチンネンの表⾯を⾒ていると⾖粒のような⼤きさでクライマーが登っている姿が確認できます。⾖粒ぐらいのクライマーを⾒つけた時にやっとドライチンネンの⼤きさと迫⼒を実感できます。
クライマーの動きを観察していると⼭の険しさも感じとることができます。
今回の旅は⾵が強く、南⾯は霧が発⽣していたのでドライチンネンが⾒え⾟くなっていました。
しかし、北⾯に回ってみると南側とは反対に霧がかっておらず、はっきりとしたドライチンネンを⾒ることができました。
これも⼀周したご褒美ですね。
ドロミテ⼭郡や⾼⼭植物、左⼿に聳え⽴つドライチンネンの表情の変化などをじっくり味わい尽くした達成感を味わえるハイキングでした。
【迷路を探検したようなワクワク感と⾷を楽しむヴェニス】
**世界遺産**
世界の色々なところで運河が発達している街があれば、「〜のヴェニス」と名付けられるほど、ヴェニスは運河の都市として知られています。
そこで「ゆったり運河をゴンドラで移動」というのも良いのですが、私がオススメするのは街歩きです。
⾞が通れる道がない沖合に浮かぶ島で、鉄道も道路もヴェニスの⼊り⼝で終わっています。
すべては街中で⾛っている運河を活⽤して⼈も荷物も運ばれるシステムです。
私たちは⼊り⼝の⽞関から歩いて、サンマルコ広場まで歩いていきます。
観光客は通常、⼊り⼝から船で⾏きますが、歩いてヴェニスらしい⾵景を楽しまないと勿体無いです。
街中は⼈が通るのがやっとの⼩さい路地が縦横無尽に⾛っています。
中世に戻ったような古い道、気がつくと袋⼩路で⾏き⽌まりになっていて、それもまた楽しい思い出です。
右に左に歩いていくと、磯の匂いの⿂市場があったり、狭い間口のお⼟産、朝から開いているパティスリー、観光客の客引きに忙しいレストランがあったり・・・まさにワクワク感があります。
路上で⾷事をしている⼈など、まさにヴェニスの⽇常がそこにあります。
⼤運河の上にかかるリアルト橋は橋がちょっとしたアーケードのようになっていて、橋の上にはオシャレなお店があります。
1時間ほど歩くと観光のメッカ、中⼼地であるサンマルコ広場に到着します。
街中の探検をした後はちょっとした迷路を抜け出たような爽快な気分、そして少しほっとしました。
サンマルコ広場は観光客でものすごい活気。
ここまで歩いてきた路地が少し懐かしいほど。
サンマルコ広場は大きな⼤潮の時期には広場全体が⽔に沈むという、ほぼ海面と同じ高さの広場です。
我々も一応定番のサンマルコ寺院やドゥカーレ宮殿などの観光を楽しみました。
ガラス⼯房ではベネチアングラスの製作の様⼦を⾒ることができます。職⼈が 5分もかからずに花瓶を仕上げてしまう早業は驚きです。
観光客に⾒せるとすぐに次の実演のために溶かしていきます。⼯房には⾼級なグラスが並⽇、流暢な⽇本語で販売してくれるスタッフもいます。
再び広場に戻って海側の船着場に向い、私たちはゴンドラでの運河クルーズを楽しみました。
6名乗りくらいの大きさで、⽔夫が⼿で漕いでくれ、ゴンドラ同⼠がすれ違う時に⽔夫同⼠が和気あいあいと話す光景はほのぼのとします。
橋の上に差し掛かると橋の上にいる観光客から写真を撮られ、私たちは橋の上にいる観光客を写真撮るので写真の撮りあいに・・・
ゴンドラは一隻一隻違う装飾で飾られておりなかなかかっこいいです。
最近は日本でも見る事ができるようになったようですが、ここは本場。
タオリーニ・アル・ネーロ・ディ・セッピアという名前の長いスパゲティですが、磯のかおりの本当に美味しい名物料理でした。
しかし、イカスミパスタだけがヴェニスの名物ではありません。
手長海老やイカのフライなどを路地裏のレストランで楽しみました。
【芸術と歴史のフィレンツェ】
**世界遺産**
ヴェニスから2時間弱で新幹線で着く町が15世紀にルネサンスが花開いた世界遺産の街・フィレンツェ。
石作りの重厚な街ですが、街のいたる所にルネサンス期の建築物や彫刻、絵画が残り、まさに街全体が博物館のようです。
この街の嬉しい所は見どころがm地の中心部にぎゅっと集まっていて、徒歩で多くの有名な観光地にいけることでした。
我々も街の中心部のホテルから歩いて観光に向いました。
フィレンツェの街のシンボルと言えばミラノ同様にドゥオモです。
狭い通りに存分の存在感で立つ大きな教会なので、ある意味街歩き目印にもなります。
外部の圧倒的な印象に比べて内部はかなり地味。
地元のガイドさんも時間がない場合はお客さmを案内しないと言ってました。
従ってフィレンツェのドゥオモは外観から楽しむもののようです。
レオナルドダヴィンチ、ボッティチェッリ、ラファエロなどの芸術作品が集められた世界でも最も重要で有名な美術館。ここに来たらミーハーにならずにはおられません。教科書で見たことがある絵画が待っています。
特にボッテrチェッリの作品には目を奪われてしまいます。
ヴィーナスを描いた作品が有名ですが、プリマヴェーラ(春)と、ヴィーナスの誕生はあまりにも有名です。これを見ただけでもフィレンツェに来た甲斐がありました。
有名なキアナ牛は高タンパク質&低コレステロール&低脂質、鉄分も多くヘルシーであることが特徴ですが、非常に量が少なくなってきたフィレンツェのの名物牛です。他にも豆を使った料理などなかなか特徴のある食事を楽しめます。
ホテルで勧められた地元のレストランでも美味しいキアナ牛のステーキなどを楽しめました。
【何と言っても・・・斜塔 ピサ】
**世界遺産**
フィレンツェから⾞で約1時間かけて訪れたピサ。
ピサの斜塔は皆さんもご存知だと思います。
斜めになった有名な鐘楼です。
建物の上部には通常軽い素材を使⽤するのですが、ピサの斜塔は上部にも⼤理⽯などの重い素材を使ったため、重すぎてどんどん倒れていきました。今は塔の途中から⾓度が変わり、かなり上を向いて建っています。塔の中は空洞になっており、周りを取り巻くように螺旋階段で上に登っていけます。
塔の頂上部の床の中央からおもり付きのワイヤーが塔の中央部の空洞に垂らされ、塔の下部ではおもりが⽚側の壁に寄っている姿から、どれだけ斜塔が倒れているかが分かります。
斜塔に登る時に平衡感覚を失うので⾯⽩いです。足元注意!
また、⼤理⽯の階段が磨り減っている様⼦から⻑年に渡り数えきれない⼈が訪れたことが分かります。
皆で食べれば色々な味を満喫!
【早朝から楽しんでこそのローマ、歩いてこそのローマ】
**世界遺産**
フィレンツェから新幹線で1時間半ほどでローマに到着します。
ローマも街歩きには最⾼の場所です。
私たちは全て歩くわけではなく、地元の地下鉄やバス、トラムを都度利⽤して街歩きを楽しみました。
観光バスなどで移動すると地図上で⽰された観光地から観光地までの距離感などはわかりませんが、歩いてみると街のサイズが体感できます。
世界遺産のサンピエトロ広場と大聖堂を中心にしたバチカン市国を知る⼈も多いでしょう。
世界中からの観光客と祈りをささげる人が集まり、とにかく⼈が多い印象です。
もはや⼈混みが⽇常の⾵景になっています。
そこで私たちは朝、7 時半には有名なサン・ピエトロ広場に着くように向かいます。
この時間なら昼間の⼈混みの波とは打って変わって、⼈がほとんどいない広場を訪れることができるからです。
早朝のまだ澄み切った空気の中、確かに我々はほとんど誰もいない広場に立ちました。
サン・ピエトロ広場にはベルニーニポイントという丸い形をした⽯が埋め込まれた場所があり、そこに⽴つと円柱回廊の 4 重に並んでいる柱が重なって⼀本に⾒えます。
その場所から⾒る景⾊も⽇中はやはり⼈が多く、ゆっくりと⾵景を⾒る感じではありません。
⼈が少ない朝にベルニーニポイントの上に⽴つと、別世界だと感じるほどの景⾊を⽬の当たりにできました。
サン・ピエトロ⼤聖堂にも 7 時半に⼊ることで、⼈が少ない時間に⼊場できます。
「サン・ピエトロの像の⾜にキスをすると幸運が授かる。」と⾔われている像も昼間は近づけませんが、朝早くなら近づいて⾜にキスし放題です。
ローマのシンボルで最も神聖な場所を早朝に訪れておくことが、一日のローマ観光に余裕と満足を与えてくれます。
この街にはその長い歴史の中に残った素晴らしい観光地があります。
街を歩いて、路面電車に乗って、街の各所の有名な観光地を訪れました。
世界的な観光地としてフランスのパリや、イギリスのロンドンと並び称されますが、街のサイズはかなりコンパクトです。
古代ローマ闘技場・コロッセオ、ローマ帝国の政治・経済・宗教の中心地だったフォロが今に残る広大な遺跡・フォロロマーノ、映画「ローマの休日」の舞台の真実の口やスペイン階段などを訪れました。
ローマの街を歩くと何に驚くか・・・それは本当に街の思いがけないような場所で古代遺跡が残っていることです。
特に大事に保護されているわけでもなく、それらの遺跡は街の中にあります。
歩いてこそ分かったのは、今もこの街には古代の時間が流れています。
確かにローマは一日にしてならず・・・今もローマは歴史の流れの中です。
今回私たちは完全予約制のヴァチカン美術館に 7 時半に⾏きました。通常は 9時の開館です。
予約なしだったのですが、幸運にも当⽇券を早めにもらえました。
これも早朝に⾏動する特典ですね。
美術館の中に沢⼭ある⾒所の中でラファエロの間とシスティーナ礼拝堂に絞って見学。
システィーナ礼拝堂の最後の審判やアダムの創造は天井画はもう言葉を失います。
ラファエロの間のアテネの学堂は壁画にはアリストテレスやプラトン、ピタゴラスなども描かれています。
ついに見てしまったというくらいの感覚でしょうか。
早起きは三文の徳?
美術館を後にする頃、外には最後尾が見えないほどの長い列が出来ていました。
**写真撮影禁止です**
おまけ・・
ローマの夜はカンツォーネのディナーショー。
イタリアの古い⺠謡を⼤声量で歌ってくれます。
いや、本当に大声量で見事でした。
ツアーガイドメモ
【ドロミテハイキングは初⼼者でも安⼼して参加できます】
途中何かあれば⼩屋で休憩もできます。
ハイキングのお昼はお弁当を持っていったり、山のカフェで頂きます。
天気が良くお弁当の場合は絶景のポイントで⾷事を楽しむことができます。
ツアーリーダーが皆さんのペースなどを⾒て移動しますので、安⼼して参加できます。
持ち物はトレッキングシューズとリュック、⾬具の3種の神器に加え、帽⼦、暖かい服装、サングラス、⽇焼け⽌めは必須です。
ハイキング中はドライチンネンの岩壁に近づき過ぎないようにしてください。
⽯やクライマーの所持品などが落ちてくる可能性があります。もちろんそういった安全性もちゃんとリーダーがご案内します。
【⾝の安全や体調管理、貴重品の管理に注意して楽しみましょう】
ハイキングだけではなく、街中もそうですが、⽔は積極的に飲むようにしてください。
観光地だと⽔を飲まない⼈もいますが、熱中症などの危険性があります。
せっかくの旅で体調を壊してしまうのは勿体無いです。
どこの観光地もそうですが、スリに注意してください。
特に都会の地下鉄や⼈ごみの中でリュックは必ず前に持ったり、⼤事なものは⼩さい鍵をつけたりと所持品の安全はしっかり守ってください。
夜間の⼀⼈歩きは控えたほうが無難です。
イタリアは蚊が多いので、ガス式ではないプッシュ式の⾍除けを持って⾏き、寝る前に振りまくとより快適に眠れます。
まち歩きは歩きやすいスニーカーなどがオススメです。
服装はあまりにも肌が露出多いと教会から⼊ることを拒否される場合があります。
教会内では男性は帽⼦を脱ぐ、写真撮影もフラッシュをたかないなどのルールを守るようにしましょう。
観光地で足首などに強引にミサンガをつけてくるオジさんや、鳩の餌をくれるオジさんには要注意です。
間違いなくお⾦を請求されてしまいます。
イタリアQ&A
パスポート | イタリア出国日に90日以上の残存期間のあるもの |
ビザ(査証) | 不要です |
公用語 | イタリア語です。ただし、観光地の商店、ホテルなどでは英語が通じる場合もございます。 |
電圧・コンセント | 220ボルト(交流の50サイクル) コンセントのタイプも日本とは異なりCタイプで、一部SEタイプです。 |
貨幣 | ユーロとユーロセント 1ユーロ =100セント= 約125円(2019年4月現在) 通貨の両替は現地の空港、ホテル、町の両替商でできるので、日本円をそのままお持ちになっても結構です。またクレジットカードも便利です。特に、マスター、VISA、ダイナース、アメックスなどは、利用価値が高いカードです。 尚、ユーロは日本国内での銀行での両替の方が為替レートが良い場合もございます。 出発前の国内での両替をお勧めします。 |
水 | 水道水を飲む事ができます。食事の際のテーブルにお水が置かれる場合は水道水です。 やや石灰分が含まれているので、心配な方はミネラルウォーターを飲む事をお勧めします。 |
チップ | レストランでサービス料が含まれていなければ代金の10~15%程度(お飲物)、タクシーは代金の10%程度お渡し下さい。ホテルでは、ポーターやルームサービス(枕銭)に対してそれぞれ1ユーロ程度渡して下さい。なお、また個人的に特別に何かお願いした時や感謝の気持ちを表したい時など、その程度に応じてお渡し下さい。 尚、枕銭(ピローマネー)は特に連泊のホテルではお勧めします(1ユーロ/人) |
治安 | 山岳部は一般的に良好ですが、空港や駅、ホテル、さらにローマなどの観光都市での観光・街歩き中は置き引きやスリには十分にご注意ください。 簡単なものでも鞄には鍵があると安心感はかなり増します。また、リュックサックなどは体の前で持つなどの対策をお願いします。パスポートや現金などの貴重品の管理にはホテルのセイフティボックスを利用するなど十分お気をつけください。 |
気候 | 6~8月シーズンに関して・・ ドロミテ(コルティナダンペッゾ)は山岳気候のため、昼間は半袖で過ごせても朝晩は冷え込みます。山中では必ずフリースやセーター等の防寒具、町中ではジャケットやカーディガンをお持ち下さい。平均気温は18~20度で北海道によく似た気候です。 ミラノ、フィレンツェ、さらにローマは内陸にあることもあり、朝は涼しくても昼間は気温も上がりかなりの酷暑になる場合もございます。 海沿いのヴェネツィア(ヴェニス)はそれに比べると若干ですが穏やかなイメージです。 7月の平均気温 ミラノ 最高 29℃ 最低 17℃ ドロミテ 最高 26℃ 最低 15℃ ヴェニス 最高 27℃ 最低 18℃ フィレンツェ 最高 31℃ 最低 17℃ ローマ 最高 30℃ 最低 24℃ |
食事 | イタリアの旅の楽しみは食事にもあります。日本人にもなじみが深いパスタやピザ、肉料理に海沿いでは海産物を使った料理など多種多様な食事をお楽しみ頂けます。また、ドルチェやジェラートなど甘い物も楽しみのひとつです。コース料理はイタリアでは通常は第一皿、第二皿と続き、量も半端なく多くなりがちです。 |
時差 | 日本より8時間遅れです。 サマータイム実施中は7時間遅れです。 |
持っていくものリスト イタリアハイキング&観光に行く準備
パスポート、航空券、お金、靴(スニーカー)、めがね・コンタクトレンズ、帽子、傘(折り畳み傘)、腕時計、スーツケース、ショルダーバッグ(リュックサック)、携帯電話(スマートフォン)、コンセントプラグ、上着、長袖シャツ、半袖シャツ、ズボン(スカート)、下着、靴下、タオル、常用薬、風邪薬や頭痛薬・胃腸薬などのお薬、カットバン、洗面用具(歯ブラシやヘアブラシなど)、化粧品(日焼け止め 男性なら髭剃り)、ハンドタオル(ハンカチ)、ティッシュ、筆記用具、カメラ、カメラの充電器、液体物機内持ち込み用ビニール袋、パスポートコピー、石鹸やシャンプー、ビニール袋
イタリアの旅で私が追加で持っていくもの
雨具(ゴアテックス素材などで上下別のセパレートタイプ 防風効果もある)、厚めの靴下、リュックサック(25~40リットル)、フリースやセーターなどの防寒具、暖かい帽子、暖かい手袋、ヘッドランプ(ロッジ・停電対策)、スリッパ(備え付けがないホテルが殆ど)、簡単な非常食(カップラーメンなど お箸)、サングラス(紫外線が強い)、リップクリーム、トイレットペーパー(備え付けがない場合もある)、蚊取りスプレー(ガス式ではないもの:ガス式は飛行機に持ち込みが一切できません)
今長谷
いかがでしたか?イタリアハイキング&観光都市周遊の旅でした。
イタリアは日本人には親しみ深い国ですね。歴史についても他の欧米の国よりも多くの時間を割いて習いましたし、普段の生活の中でもパスタなどイタリア料理は良く登場します。この国では有名な観光地を訪れるのは歩くのが一番です。道が狭く、小さめのバスでさえ離れた駐車場から沢山歩かされることなります。食事は絶対こだわって地元お勧めのレストランで!町ごとに違う食事を楽しめるのもイタリアの楽しみです。美食のイタリアで給食のようなツアー食は最低です。そして美しいドロミテの山へ。
イタリアは北から南まで楽しみましょう!