イタリア旅行で気になる現地の治安はどうなの?

イタリア旅行で気になる現地の治安はどうなの?

海外旅行に行く際には、その国や都市の治安情報を確認しておきましょう。
海外の治安は、そのときの情勢によっても異なるので、必ず確認しておくべきです。
また、基本的に日本と比べて犯罪率が多いので、どのような点に注意しておくべきかも知っておいた方が良いでしょう。
今回は、イタリアの治安について解説します。
各観光都市の治安についても解説するので、イタリア旅行へ行く際の参考にしてください。

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ミラノ|世界遺産|イタリア旅行@ブループラネットツアー

イタリアの平和指数ランキング

経済平和研究所が行っている世界平和度指数という調査があります。
本調査は、世界各国の平和度合いを数値化し、ランキング形式にまとめられているものです。
対象となるのは、世界人口の99.7%を占める世界163の国と地域となっています。
そのなかで、2023年のイタリアの平和度指数は34位と発表されています。
34位は決して治安が悪いとはいえませんが、日本は9位にランクインしているので、日本よりもイタリアの方が治安は悪いといえるでしょう。

イタリア南北の治安の差

イタリアは、大きく北部と南部に分かれます。
そのため、南北での治安を比べられることも多いです。
実際に南北でどのような違いがあるのか見てみましょう。

南北による治安の差はほとんどない

治安の差だけでいえば、南北における差はほとんどありません。
外務省で公表されている「安全の手引き」においても、南北で想定される危険はほとんどないとされています。

南北で経済格差はある

南北での治安の差はほとんどありませんが、経済格差はあるとされています。
イタリア北部のミラノなどの経済都市の中心は富裕層が多く、イタリア南部は非正規労働者が多いといわれているのです。
ただし、経済格差があるからといって「北部であれば安全」というわけでもありません。

イタリアの治安で知っておくべきこと

ミラノ|世界遺産|イタリア旅行@ブループラネットツアー
イタリアは日本よりも治安が悪い国ではありますが、大きな事件が多発するケースはほとんどありません。
イタリア旅行で犯罪に巻き込まれたとしても、スリや置き引きなど、海外旅行でよくある注意すべき軽犯罪がほとんどです。
以下で、イタリアの治安や犯罪について解説します。

テロの可能性はとても低い

海外旅行に行く際は、その国や地域のテロの可能性も考慮しておくべきですが、イタリアにおいては、テロの可能性はとても低いです。
「テロにつながる危険な思想を持っている」として逮捕されている人は数名いるようですが、実際にテロが起きる可能性はほとんどありません。
また、治安局がテロに対して警備の強化を行っているので、テロについては心配しなくても問題ないでしょう。

マフィアの脅威はほとんどない

イタリアには、マフィアのイメージを持っている人もいるかもしれません。
実際に、イタリア南部にはマフィアが存在しています。
しかし、ほとんどの場合、マフィアが観光客を狙うことはありません。
下手に治安の悪い場所や怪しいエリアに踏み込まない限りは、マフィアと関わりを持つ心配はないでしょう。

イタリアで注意すべきは軽犯罪

イタリアで注意すべき犯罪は、スリや置き引きなどの軽犯罪です。
軽犯罪は南北エリア問わずに多発しているので、どの地域に行く場合にも細心の注意を払ってください。
とくに、有名な観光スポットでは注意しましょう。
レジに並んでいるときや写真撮影時など、少し油断をした隙にバッグ内から貴重品が盗まれたり、急に財布を持っていかれたりする可能性があります。
また、スリや置き引きは子どもや女性が行う場合もあるので、年齢や性別で判断せず、常に貴重品を離さずに持っておきましょう。

イタリアで治安の悪い都市

イタリアの観光都市と呼ばれる場所では、人が密集する分、軽犯罪が多発します。

特に注意すべき観光都市は、以下の3つの都市です。

  • ローマ
  • ナポリ
  • パレルモ

上記の都市で注意すべき点について、解説します。

多くの人が密集するローマ

イタリアと言えばローマと考える人もいるのではないでしょうか。
とても有名な都市ですが、有名だからこそ観光客が多く、狙われやすい都市なのです。
とくにスリが多く、地下鉄車内でスリをされたというケースが多発しています。
人が多いために犯人を追いかけにくいという特徴もあるので、ローマを歩くときは必ず前後左右に注意を払って歩きましょう。

場所によっては危険なナポリ

ナポリは、王道の観光ルートであれば、それほど軽犯罪に気を付ける必要はありません。

そのため、ツアーを利用して団体で行動していれば、犯罪に巻き込まれる可能性はほとんどないでしょう。

しかし、個人でナポリに行った場合、以下3つの地域には注意してください。

  • スペイン人地区
  • ナポリ中央駅周辺
  • スタディオ・サンパオロ

とくに、スペイン人地区は薄暗い雰囲気で、ガイドブックにも「危険」と記載してあることがほとんどです。

そのほか、中央駅周辺やサッカースタジアム周辺など、大人数が密集するエリアは、注意してください。

旧市街に注意!パレルモ

イタリアの観光都市のなかでも比較的治安が悪いのが、パレルモです。
ただし、パレルモの全体の治安が悪いわけではなく、旧市街が危険なエリアになります。
旧市街では、集団によるスリやつきまとい行為なども報告されているので、あまり近づかない方が良いでしょう。
ただし、大きな事件が起きる場所というわけでもないので、メインストリートであれば夜の一人歩きも問題ありません。

イタリア有名観光都市の治安情報

イタリアには、先述した観光都市のほかにも、有名な場所が沢山あります。
とくに有名な観光都市の治安についても見ていきましょう。

ミラノ

ミラノはローマ同じほどの大都市であるため、多くの人が密集しています。
そのため、スリの危険性は多少あるといえるでしょう。
しかし、ローマに比べれば犯罪被害の報告は少ないです。

ベネチア・フィレンツェ

ベネチア・フィレンツェは、どちらも観光都市として安全が保たれています。
観光客も多いので、犯罪被害に遭う可能性はほとんどありません。
ただし、観光客を狙ったぼったくりや詐欺などには注意してください。

ピサ

ピサの斜塔で有名なピサは、まさにピサの斜塔周辺での軽犯罪が起こりやすいです。
ピサの斜塔周辺から、ピサの斜塔へ向かうバスなど、観光客が混雑する場所でスリが出没します。
比較的安全な場所なので、スリにのみ、注意しておきましょう。

ボローニャ

ボローニャでは、スリや置き引きなどの犯罪は少ないです。
しかし、押し売り行為やたかり行為をまれに見かけます。
基本的にはハッキリと断れば問題ありませんが、初めて海外旅行に行く場合にはお金を取られてしまう可能性があるので、注意してください。

イタリアで治安の良い観光都市

イタリアのなかでも、治安が良いとされる都市は、以下の4都市です。

  • シエナ
  • サン・ジミニャーノ
  • オルヴィエート
  • アッシジ

このあたりは小さな町になっており、大人数が密集することもほとんどありません。

そのため、穏やかで平和な時間が流れています。

いわゆるイタリアの有名観光スポットではありませんが、単に異国感を味わう目的でイタリアに行くのであれば、上記の4都市もぜひ行ってみてください。

イタリアの治安は問題ない!

イタリアの治安について解説しましたが、基本的に海外旅行の注意点を守っていれば問題ありません。
スリや置き引きのような軽犯罪はありますが、自身で注意していれば防げます。
また、ツアーを利用してガイド付きの団体で行動していれば、軽犯罪に巻き込まれる可能性はほとんどないでしょう。