タンザニアの有名な世界遺産・国立公園は?おすすめの観光スポットを紹介

タンザニアの有名な世界遺産・国立公園は?おすすめの観光スポットを紹介

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ネイチャーガイド今長谷

タンザニアは、アフリカの東岸にある国です。
国内には有名な世界遺産や国立公園があり、観光に最適な国です。
アフリカ最高峰のキリマンジャロや世界第2位の深さをもつタンガニーカ湖など、雄大な自然環境が魅力的。
そんな自然溢れるタンザニアの旅にご招待しましょう。

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自然が有名なタンザニアの基本情報

タンザニアは、アフリカ東部に位置するイギリス連邦加盟国です。
国土は日本の2.5倍あり、ケニアをはじめとする8ヵ国と隣接しています。
タンザニアの正式な首都はドドマですが、現状では首都は旧首都ダルエスサラームとなっています。
観光地ではクレジットカードも使えますが、場所によっては現金しか使えないところもあるので注意しましょう。

タンザニア観光を楽しめるベストシーズンは?

タンザニア観光を楽しめるベストシーズンは、乾季にあたる1月〜2月と6月〜10月が最適です。
年間を通して気温の変化はないので、平均して20℃程度の過ごしやすい気温が特徴です。
タンザニアでは、3月〜5月が大雨季、11月〜2月までが小雨季になるので、この時期の観光は控えた方がいいでしょう。
タンザニアには、世界遺産や有名な国立公園が複数あるので、乾季に訪れることで観光を満喫できます。
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ベストシーズンは何を見たいかにも寄りますが、やはりタンザニアに来たなら草食動物の大移動「グレートマイグレーション」は見逃せないですね。そうなると訪れるなら7~8月かなと思います。

タンザニアの有名な世界遺産

まずは、タンザニアの有名な世界遺産を7選紹介していきましょう。

キリマンジャロ国立公園

キリマンジャロ国立公園は、1987年に世界遺産として登録されました。
キリマンジャロはアフリカの最高峰の山で、標高5,895mを誇ります。
キリマンジャロはタンザニアの北東部に位置し、比較的登りやすいのでトレッキングにも最適です。
事実、毎年約75,000人もの観光客がキリマンジャロに訪れています。
珍しい高山植物や野生動物と出会えるのも、キリマンジャロの魅力です。

セレンゲティ国立公園

セレンゲティ国立公園は、タンザニア北部にある国立公園です。
関東平野よりも少し小さい約15,000平方kmという敷地面積で、1981年に世界遺産に登録されました。
セレンゲティ国立公園にはヌーが数多く生息していて、このヌーの大移動が有名です。
数多くヌーが生息しているので、ライオンなどの肉食動物も数多く集まってくるのが、セレンゲティ国立公園の魅力です。
他にも、500種類を超える野鳥やキリン、ゼブラやゾウなど、数多くの動物を楽しめます。

ンゴロンゴロ自然保護区

ンゴロンゴロ自然保護区は、セレンゲティ国立公園と隣接する自然保護地区です。
1979年にタンザニア初の世界遺産として登録され、200年ほど前から定住し始めたマサイ族が現在も生活しています。
現在のマサイ族は、本来の遊牧生活を営みながら観光客向けにアクセサリーなどの販売も行っています。
マサイ族と交流ができるのも、ンゴロンゴロ自然保護区の特徴です。
約30,000頭の大型哺乳類のほとんどがンゴロンゴロ自然保護区に生息しているので、サファリ観光地としても有名です。

ザンジバル島ストーンタウン

ザンジバル島のストーンタウンは、タンザニアの首都ダル・エス・サラームから東に位置する島です。
タンザニアは、アラブやヨーロッパに支配されていた時期があるので、お互いの文化が融合した独特の街並みを形成しているのが特徴です。
その中の旧市街ストーン・タウンは、2000年に世界遺産に登録されました。
ストーンタウンは、美しいモスクやインド料理店など、アフリカとは思えない景色が見られるのが有名です。
首都のダル・エス・サラームから国内線で約30分ほどの立地なので、気軽に足を運べるのもストーンタウンの魅力です。

キルワ・キシワニ島とソンゴ・ムナラ島の遺跡群

タンザニア南部のキルワ・キシワニ島とソンゴ・ムナラ島は、過去に湾岸都市として発展した場所です。
1981年にはキルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群として世界遺産に登録されました。
キルワ・キシワニ島には、古いモスクや宮殿が残されています。
一方のソンゴ・ムナラ島は、アラブ人の居住跡や廃墟になった宮殿、ソンゴの塔が残されています。
キルワ・キシワニ島とソンゴ・ムナラ島は、遺跡巡りが好きな人にとって有名な場所です。

コンドアの岩絵遺跡群

コンドアの岩絵遺跡群は、2006年に世界遺産に登録されました。
2,336平方kmを超える広大なエリアに描かれた絵には、原住民の生活の様子が描かれています。
コンドアの岩絵遺跡群には、地球外の生命体を描写する岩絵が残されていることでも有名です。
2000年以上にもわたって描き続けられたというロック・アートは、観光客を十分に楽しませてくれます。

セルース猟獣保護区

セルース猟獣保護区は、首都ダル・エス・サラームから南に約300kmのところに位置しています。
1982年に世界遺産に登録され、現在も野生動物の楽園としても有名です。
敷地面積およそ5万㎢という世界最大級の保護区には、ゾウやキリン、チーターやワニなど数多くの野生動物が生息しています。
このセルース猟獣保護区は、象牙の密猟が横行していて、ゾウの数が極端に少なくなってきているのが大きな問題になっています。
狩猟が禁止され純粋な保護区となった今、動物たちをいかに守れるかが課題です。

タンザニアの有名な国立公園

タンザニアには、自然遺産の他にも有名な国立公園があります。
それぞれの国立公園の特徴を紹介していきましょう。

タランギレ国立公園

タランギレ国立公園は、サイの保護区として誕生しました。
現在はサイは居なくなってしまいましたが、代わりにアフリカゾウの大群と出会えます。
また、他の国立公園では出会えないフサミミ・オリックスやレッサー・クドゥー、大型の猛禽類などが数多く生息しているのが特徴です。
樹齢数百年から数千年といわれるバオバブの木が、並木道のように立ち並んでいる景色も圧巻です。

マニャラ湖国立公園

マニャラ湖国立公園は、総面積330平方kmというタンザニア最少の国立公園です。
ビュー・ポイントや水洗トイレが設置されているので、観光客が安心して滞在できる公園になっています。
座っているキリンや木登りするライオンなど、他のサファリでは見られない光景が見られるのが有名です。
湖には400種類を超える水鳥が生息しているので、野鳥が好きな人も楽しめる公園になっています。
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マニヤラ湖で楽しみたいのはナイトサファリかなと思います。マニヤラ湖の森の中にはライオンやアフリカゾウが住み夜に訪れたら昼間とは違う姿を見せてくれます。ゲームサファリで使う4WDよりも開放的な車に乗って夜の風に吹かれながら走ります。車の先頭部分には強力なライトを使って動物を探すスタッフが乗っています。

ルアハ国立公園

ルアハ国立公園は、セレンゲティ国立公園に次ぐ広大なタンザニアの国立公園です。
タンザニアの中で最も生物多様性に富んでいると有名になっています。
珍しいレッサー・クドゥー等のレイヨウ類やセルーと並び、希少種になっているリカオンとも高確率で遭遇できます。
また、バオバブの数も多く、かなり大きな樹体も楽しめるでしょう。
ルアハ国立公園のバオバブは、鉄分を多く吸収しているので木肌が赤褐色になっていることから、通称レッド・バオバブと呼ばれています。

アルーシャ国立公園

アルーシャ国立公園は、小さなクレーターとサバンナだけでなく、自然豊かな森や多くの湖が有名な美しい国立公園です。
キリマンジャロに次いで二番目に高いメルー山が背後にあるので、観光客から人気になっています。
湖面いっぱいのフラミンゴの群れやカバ、花や蝶など、アフリカの魅力を存分に楽しめる公園になっています。

タンザニアで注意すべき病気

タンザニアでは、入国に必要な予防接種はありません。
但し、タンザニアからケニヤに移動する際は黄熱病の予防接種を証明するイエローカードが必要です。
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ネイチャーガイド今長谷

タンザニアからペアで訪れることが多いケニアに入国する場合はイエローカードの提示が求められます。イエローカード(黄熱病の予防接種)は一度取得したら一生有効です。個人的には面倒でも取得して心配なくアフリカを訪れて頂きたいと思います。
但し!!日本での黄熱病の予防接種を受けることが出来る機関は非常に限られ、予約が非常に難しいのも事実です。出発の数か月前には予約をお勧めします。出発までに間に合わなかったら悲劇です。

タンザニアは有名なものが沢山!

タンザニアには、世界遺産から国立公園まで、有名なものが沢山ありますので、ぜひすべて堪能してください。
しかし、初めてのタンザニア旅行ですべてを効率的に観光するのは難しいでしょう。
ですので、初めてのタンザニア旅行であれば、ツアーをおすすめします。
ツアーで安心・安全に、タンザニアを堪能してください。
Auther: ネイチャーガイド 今長谷 啓享

自分が行って楽しいと思える旅じゃないと作らない!というポリシーで現地調査・企画・手配を行い、現地の案内まで、ネイチャーガイドとして体験型で少人数のくつろぎの旅を提供。北極圏から南極大陸まで、歴史と文化に溢れる世界遺産からヨーロッパや南米アンデスの山々まで、海外への渡航歴200回以上、パリやベルギーにも駐在経験のある旅人。元山岳ガイドの経験も活かし「自然や世界遺産が好きな方々を体験型で少人数のくつろぎの旅の世界」へ今も日々案内中。

今長谷
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