タンザニアってどんな国?言語からエンタメまで紹介

タンザニアってどんな国?言語からエンタメまで紹介

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こんにちは!ネイチャーガイドの今長谷です。

大自然に囲まれ多くの野生動物が生息している「タンザニア」。タンザニアの魅力は自然だけではなく、現地の人柄やエンタメなどさまざまです。

本記事では、タンザニアの民族や言語、エンタメを中心に「タンザニアってどんな国なのか?」をご紹介します。

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タンザニアの基本情報

タンザニアの基本情報をまとめました。

  • 首都:ドドマ(法律上の首都。国会議事堂が置かれている)
    (政府官庁があり、首都機能を有し、経済面で中心になっているのはダルエスサラーム)
  • 人口:6,100万人(2021年:世銀)※
  • 言語:スワヒリ語(国語)、英語(公用語)
  • 面積:5万平方キロメートル(日本の約2.5倍)
  • 民族:スクマ族、チャガ族、ザラモ族、ニャキューサ族、ハヤ族等
  • 宗教:イスラム教(約40%)、キリスト教(約40%)、土着宗教(約20%)

タンザニアは、アフリカ大陸の東部に位置し、ケニアやウガンダ、モザンビークなど8カ国と国境を接しています。

法律上の首都は「ドドマ」で、実際の経済中心都市は「ダルエスサラーム」です。

東はインド洋、西はタンガニーカ湖に面し、インド洋上にはザンジバル島があります。

 

タンザニア全土には約130の部族が居住しており、イスラム教徒とキリスト教徒が約40%ずつを占めています。

タンザニアの公用語はスワヒリ語と英語です。

タンザニアはイスラム教徒とキリスト教徒が共存している珍しい国です。

お互いを尊重し合う関係を築けているため、民族間の争いもなくみんなが仲良く暮らしています。別の部族の土地に住んだり、改宗したりするのも自由です。

タンザニアで人気のエンタメ

タンザニアで人気のエンタメを2つご紹介します。

  • サッカー
  • 音楽|Diamond Platnumz

タンザニアでは、スポーツと音楽が人気です。特に音楽では今タンザニア出身の「Diamond Platnumz 」が絶大な人気を誇っており、ヒット曲を数多く生み出しています。

サッカー

タンザニアでは、サッカーも盛んに行われています。
タンザニアには、サッカーのプレミアムリーグであるVodacom Premium Leagueがあります。
そこでは「Simba」というチームが有力です。
Simbaは現在CFAチャンピオンズリーグでも活躍していて、彼らの活躍を楽しみにしている人が沢山います。

音楽|Diamond Platnumz

タンザニア出身の「Diamond Platnumz」は世界中で人気を誇るミュージシャンです。
スワヒリ語の曲が多く、ヒット曲を連発し続けていています。

Diamond Platnumzの音楽は、ボンゴ・フラバ (タンザニアの音楽ジャンル) とダンスホールなどの国際的な音楽を組み合わせたスタイルが特徴です。
彼の多様な音楽スタイルは、世界中のファンの心を魅了しています。

タンザニアで使われる言語は?

タンザニアで使われる言語は主に2つです。

  • スワヒリ語
  • 英語

スワヒリ語は、社会・政治分野および初等・成人教育の言語として使われています。

一方、中等教育や大学、技術、および高等裁判所の言語として使われているのが英語です。

スワヒリ語

タンザニアで主に使われる言語は、スワヒリ語です。
なぜなら、タンザニアでは小学校の頃からスワヒリ語を習うためです。
アルファベット表記かつローマ字読みでほぼ正しい発音ができるので、日本人でも覚えやすい特徴があります。
ですので、観光に行く際にはスワヒリ語を覚えてみると良いでしょう。

英語

タンザニアで公用語として登録されているのが英語です。
しかし、主にスワヒリ語が使われているため、誰もが英語を話せるわけではありません。

ただ、初等教育ではスワヒリ語を、中等教育以降は英語を教育言語として使用しているため、タンザニアでは英語が少なからず通じるようです。

タンザニアには民族が沢山!

タンザニアには多くの民族が居住しています。

その中でも代表的な5つの民族と民族衣装についてまとめました。

  • スクマ族
  • ニャキューサ族
  • ハヤ族
  • チャガ族
  • ザラモ族
  • タンザニアの民族衣装が可愛い!

民族によって特徴や居住地が異なります。

多くの民族がいるにもかかわらず、平和に暮らしているのがタンザニアの特徴です。

スクマ族

スクマ族は、タンザニアのビクトリア湖南西部に住む民族です。
スクマ族の人口は約550万人とタンザニア最大の民族の一つです。

身長は比較的高い方であり、主食でカロリーの高いウガリをよく食べるため、体格の良い人が多いと言われています。
また、スクマ族は農業と牛の飼育を中心とする混合経済を営んでおり、所有する家畜の数で有力者がどうか判断される場合もあるようです。

ニャキューサ族

ニャキューサ族はタンザニアの部族の一つで、主にアルーシャ周辺に居住しています。
この民族は米の生産で有名な農耕民族であり、米が主食です。

また、ニャキューサ族は一夫多妻制を採用しており、妻がそれぞれ別の家を持ち、一家の主人の家がないのが特徴です。

ハヤ族

ハヤ族はタンザニア北西部に住む民族の一つで、約150万人が居住しています。
プランテンバナナを主作物とする農耕民族です。
また、ハヤ族は牧畜も行っており、ヒマ人とイル人から構成されています。
ハヤ族は外婚制を採用しており、約130の父系氏族から成るのが特徴です。

チャガ族

チャガ族はタンザニア北東部のキリマンジャロ山麓に居住する民族で、約100万人が居住しています。
主食はトウモロコシやバナナで、コーヒー栽培する従事者をはじめ、農耕と牧畜を生活基盤としているのが特徴です。
また、チャガ族は父系クランを基本とした族社会を形成し、山野の稜線を基礎とした自然境界ごとに首長をたてた自律的集団生活を営んでいます。
チャガ族には、自分たちの文化を守るために、ヨーロッパの植民地支配に対して抵抗した歴史があります。

ザラモ族

ザラモ族は、タンザニアの中央部に居住する民族の一つです。
ザラモ族は、伝統的な楽器である「マリンバ」と呼ばれる木琴を演奏する人も多いです。

また、キリスト教やイスラム教を信仰する人々もいますが、伝統的な宗教を信仰する人々も多く存在します。

タンザニアの民族衣装が可愛い!

タンザニアの女性は、年齢問わず「カンガ」という、色鮮やかな一枚布をまとっておしゃれを楽しみます。

19 世紀中頃、海岸部に住む女性たちによって広まったといわれています。
巻き方は何通りもありますが、腰に巻きつけるスカートスタイルが多いです。
また、カンガは赤ちゃんの負ぶい紐やゆりかごにも利用されます。

日常の服としても、祝い事や祭りのおしゃれ着としてもカンガは活躍します。
プリントされる柄は無数にあり、次々と新しいデザインが出回っています。

四辺を囲うプリントのほかに「jina(ジナ)」と呼ばれる「ことわざ」が一行プリントされて入っているのがカンガの特徴です。 カンガを買うとき・着るときに選ぶ際の大事なポイントでもあります。

タンザニアの水道水は注意

タンザニアの水道水には注意する必要があります。

タンザニアでは、年間を通して安全な水を利用できる世帯は約14%(タンザニアの都市部では86%)です。
汚染された食品や水を経口摂取してしまうとA型肝炎に感染する可能性があります。
A型肝炎では、発熱や倦怠感などの全身症状が起き、黄疸や肝腫大などの肝症状が認められるのが特徴です。※

上記のようなトラブルにならないように、うがいや歯磨きをする際も、購入したペットボトルのミネラルウォーターを利用しましょう。

タンザニアの面白い文化を堪能しよう

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ネイチャーガイド今長谷

タンザニアには沢山の民族が住んでいます。
他宗教・文化が混在していますが、みんな平和に共存しているのが特徴です。
健康面などの不安な部分を取り除けば、基本的には安全に楽しめる場所です。
ぜひ、のんびりとしたおおらかなタンザニアへ行ってみてみてくださいね。

Auther: ネイチャーガイド 今長谷 啓享

自分が行って楽しいと思える旅じゃないと作らない!というポリシーで現地調査・企画・手配を行い、現地の案内まで、ネイチャーガイドとして体験型で少人数のくつろぎの旅を提供。北極圏から南極大陸まで、歴史と文化に溢れる世界遺産からヨーロッパや南米アンデスの山々まで、海外への渡航歴200回以上、パリやベルギーにも駐在経験のある旅人。元山岳ガイドの経験も活かし「自然や世界遺産が好きな方々を体験型で少人数のくつろぎの旅の世界」へ今も日々案内中。