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今長谷
ネイチャーガイドの今長谷です。
フランスにある世界遺産の一つがモンサンミッシェルです。海に浮かぶお城のような光景は有名ですよね。このモンサンミッシェルの魅力をネイチャーガイド的視点で写真満載でお届けします!
中世の世界にタイムスリップ!
モンサンミッシェル観光の魅力
移り行く時間と共に姿の変わるモンサンミッシェル
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モンサンミッシェルはパリから360キロの北海の沖合の島(元は小さな岩礁)に建てられた修道院です。修道院内部も見事ですが、多くの観光客が訪れる理由は、修道院と島全体が海に浮かんだ風景を見ることでしょう。しかし、その風景を見る事が出来るのは2つの条件が重なった時だけだということは意外に知られていません。1つめは潮が高い大潮の時期であること、2つめは満潮時刻に訪れる事です。残念ながらパリからの日帰りでは見る事は出来ません。タイミングを合わせて訪れれば夢にまで見た風景が待っています。
モンサンミッシェルの島内を歩く
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入口の王の門から修道院の入口まで続く大通り(と言っても道幅は数メートル)の左右には有名な塩ビスケットや刀のおもちゃ、名産のカルバドス酒などを売るお土産屋、ノルマンディ料理や味はちょっと控えめですが名物のオムレツのレストラン、数件の小さな歴史的なホテルが並びます。また、時間があれば大通りを少し外れて海を見ながら島を取り囲む城壁の一部も歩くことができます。階段も多く迷路のように感じられることでしょう。場所に寄っては人一人がやっと通れるような道もあり少し探検気分も楽しめます。尚、モンサンミッシェルは観光客の車も団体ツアーバスも一切入ることは出来ません。陸地側の駐車場から橋を渡った島の入口まで運行されている無料のシャトルバスをすべての観光客が使うことになります。ご注意ください。
モンサンミッシェル修道院
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北海の沖に最初の教会が建てられたのは西暦708年。それからまずは修道院として使われ、14~16世紀の英仏百年戦争や宗教戦争の時代は堅固な城塞として、18~19世紀はフランス革命の監獄として使われました。その後、修復が施され修道院として再開したのは1966年の事です。モンサンミッシェルの入口の王の門から緩やかな上り坂の大通りを歩き、勾配が急になって階段が出てきたら修道院の入口の哨兵の門へ。その後も階段を登り続け西のテラスまで来たら海抜78.6m。素晴らしいノルマンディーの風景と修道院の教会が立っています。その後も数奇な運命をたどった歴史が残る修道院内部を約1時間で観光できます。
モンサンミッシェル島内のホテルに泊まる
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モンサンミッシェルの憧れの風景に出会うのに宿泊は必須ですが、島内にはホテルが数件しかなく、殆どの観光客は島を渡る前の陸地側に宿を取ります。島内のホテルは全て小規模で宿泊できる人数が限られているのです。
島自体が博物館のような島ですから島内ホテルは歴史的な建築物です。歴史を感じさせる部屋とレストランでのノルマンディーの地料理は格別で、中世のモンサンミッシェルの住人になったような一晩になります。モンサンミッシェルに泊ると言っても島内ホテルと陸地側のホテルでは全く違いますよ。
モンサンミッシェルの夜
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観光客が去り、夜の静寂を取り戻した大通りはまさに中世の世界です。島内ホテルに宿泊した者だけに許されるのはその中世の時間を好きなだけ楽しむことができることでしょう。ホテルから歩いてすぐの場所で楽しむ大潮の風景と合わせて忘れられない一晩になります。
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いかがだったでしょうか?
一度は訪れたい世界遺産のモンサンミッシェルはまさに自然と建築物、歴史の驚異の世界です。大潮の季節と満潮が重なった時刻に合わせ、島内に宿泊することでその素晴らしさは一気に増します。干潟が広がるだけのタイミングで訪れないように気を付けてくださいね。