アイスランドの治安や社会情勢は?知っておきたいアイスランド人の人柄も紹介

アイスランドの治安や社会情勢は?知っておきたいアイスランド人の人柄も紹介

アイスランドに限らず、国外の旅行に行く際は、治安情報や社会情勢について知っておくべきです。
行く時期によっては、トラブルに巻き込まれてしまう可能性もあるので注意してください。
そこで今回は、アイスランドの治安や社会情勢について解説します。
また、観光時に知っておきたいアイスランド人の人柄についても紹介します。

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アイスランドの治安はとても安全

結論から言えば、アイスランドの治安はとても良いです。
犯罪率が低い国としても知られているので、とくに心配する必要はありません。
夜の女性の一人歩きも問題ないでしょう。
ただし、首都であるレイキャビクでは、スリなどの軽犯罪も起きているので、ある程度の注意は必要です。

外務省によるアイスランドの犯罪発生状況

外務省によると、旅行者が強盗や暴行被害、置き引きなどの被害に遭った情報も確認されているようです。 また、レイキャビクの中心では、週末の夜間において、酔っ払いや暴行事件も発生しているとのことなので、ある程度の警戒は必要でしょう。
アイスランドの治安は一般的に良いとされていますが、旅行者が強盗や暴行被害に遭った例もあります。ビュッフェ形式のレストランでは、過去に置き引き事件が発生していますので、治安の良い状況を過信することなく十分な注意が必要です。ホテルやレストランの格式等に関係なく、バッグ等の手荷物を足下に置いて目を離したり、椅子やテーブルに所持品を置いて席を離れたりしないようにしてください。 引用元:外務省海外安全情報

外務省によるアイスランドのテロ・誘拐情勢

アイスランドでは、テロや誘拐などの事件も発生していません。 外務省の情報では、以下のように記載されています。
2021年中、アイスランドにおいてテロと判断される事件の発生は確認されませんでした。また、反政府組織やイスラム過激派等の組織及びその関連組織も確認されていません。アイスランド国家警察庁国家安全保障部は、アイスランドでは人口に対して合法的な銃器の登録数がかなり多いと認識しているものの、テロとは関連付けていません。 引用元:外務省海外安全情報
上記のように、アイスランドは銃器の所有が合法です。 しかし、銃器を使った犯罪は発生していないので、比較的安全と言えます。

アイスランドの社会情勢

アイスランドは、海に囲まれた街であるため、水産加工業が盛んな国です。
その他、再生可能エネルギーを用いたアルミ精錬やフェロシリコン生産も盛んにおこなわれています。
経済情勢については、2020年の新型コロナの影響でマイナスに落ち込みました。
昨今では、観光産業も盛んです。

日本とアイスランドは良好な関係

日本とアイスランドは、1956年に外交関係が開設され、2016年には60周年を迎えました。
さらに、2003ン円にはアイスランド大学が日本語コースを開設するなど、とても良好な関係と言えます。
両国間での対立は見られないので、観光時にも日本人だからと言って毛嫌いされる可能性はほとんどありません。

アイスランドの物価

アイスランドは、世界でも有数の物価の高い国と知られています。
物価の高さは、世界で上位5位内に入るほど。
他の北欧諸国の首都と比べると、アイスランドのホテル代は10~32%ほど高いとされています。
アルコールに至っては、EU平均よりも123%高いです。
ちなみに、アイスランドの通貨は「クローナ」と呼ばれる通貨。
スウェーデンやデンマークも「クローナ」と呼ばれる通貨ですが、アイスランドのクローナとは別物なので注意してください。

アイスランド人の人柄はとても温和

アイスランド人は、温和な人が多いです。
ただ「フレンドリー!」というイメージより、マイペースな親切な人柄というイメージ。
いくつかのアイスランド人の特徴について、解説します。

男女平等が進んでいる国

アイスランドは社会への男女平等が早くから浸透している国です。
アイスランドだけではなく、北欧地域は男女平等に対して意識が高いと言えます。
何を隠そう、生活の女性総理大臣はアイスランド人だそうです。
ただ女性を敬うだけでなく、女性の世界進出においても理解のある国です。

アイスランド人はサッカー好き!

アイスランドと言えば、サッカーです。
とくにアイスランドとサッカーを紐づけて有名にしたのが「ヴァイキングクラップ」。
アイスランドではこのヴァイキングクラップがとても力強く、多くの人に強い印象を与えました。
さらに、過去のワールドカップの視聴率は、なんと99%を超えているそうです。
そもそもの人口が少ない国なので、代表選手の誰かしらが知り合いといった繋がりもあるのかもしれません。
いずれにせと、国民が一丸となってスポーツを応援するような、とても情に厚い人達です。

アイスランド人は真面目だけどのんびり

アイスランド人は、基本的に真面目な人が多いです。
社会性も重要視されているために、治安も守られているのでしょう。
しかしその反面、時間に対してはルーズな部分も見られます。
日本のように時間通りにキチっと物事が開催されたり約束を守ったりできない場合が多いので、アイスランド人と待ち合わせする際は、多少時間に余裕を持った方が良いかもしれません。

アイスランド政治の特徴はジェンダー平等

アイスランドの政治の特徴として挙げられるのが、ジェンダー平等、女性の権利と地位の向上です。
アイスランドでは、企業代表者の44%が女性で大学の卒業生の女性率も66%と、女性がとても活躍しています。
さらに、国の65議席中32議席は女性が占めるなど、政治においても社会においても女性が活躍しているのです。

アイスランドの女性格差を埋める法律

アイスランドでは、2010年に男女平等を進める法律ができました。
それが「従業員50人以上の企業に対し、男女いずれかの性がもう一方の性の4割を下回らないようにすることを義務付ける」といった法律です。
このような政策を引っ張ったのが、2009年、アイスランドで初めての女性首相となった『ヨハンナ・シグルザルドッティル』首相でした。

ヨハンナ・シグルザルドッティル首相の功績もあり男女格差が縮まった結果、2018年には「従業員25人以上の企業に対し、同一労働をしている男女の同一賃金の証明を義務付ける」といった法律も制定されます。
このような男女の賃金格差を違法とするのは、世界で初めての法律でした。
もちろん、女性の権利だけではなく、男性の権利についても理解が進んでおり、アイスランドの父親の育児休暇取得率は7割以上だそうです。

育児休暇の間は、給与の8割が政府から支給されます。
これは、「育児は誰にとっても守られるべき」という認識がアイスランドで根付いているためと言えるでしょう。

アイスランドは男女誰でも安心して観光できる場所

アイスランドは基本的に平和な国で、治安や社会情勢も安定しています。
温和で真面目な人柄であるため、アイスランド観光に行った際にも、アイスランド人の対応に不満を持つことはないでしょう。
また、アイスランドはジェンダー平等についてとても早くから取り組んでいる国です。

政治においてもジェンダー平等や女性の権利を大事にしているので、女性一人の観光でも安心できる国と言えるでしょう。
日本と比べてアイスランドの女性の社会進出率はとても高いので、観光に行った際には日本とは異なる女性のあるべき姿に学ぶ部分があるかもしれません。
ぜひアイスランド観光に行く際は、これらの観点からも、アイスランドの魅力に触れてみてください。
今長谷
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