アイスランドはどんな国?有名な作家やスポーツなどのアイスランドの文化を知ろう!

アイスランドはどんな国?有名な作家やスポーツなどのアイスランドの文化を知ろう!

アイスランドと言えば、温泉にオーロラに、様々な魅力があります。

しかし、アイスランドをより楽しむためには、アイスランド自体の文化も知っておきましょう。

今回は、アイスランドの有名な作家やスポーツ、文化遺産などを紹介するので、ぜひアイスランドへの理解を深めた上で、観光を楽しんでください。

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アイスランドはどんな国?

アイスランドの基本的な情報から解説していきます。
アイスランドは、氷河が特徴的で「氷の国」と呼ばれています。
その一方で、火山大国としても知られており、マグマがあるために温泉も多く湧き出ています。
オーロラから温泉まで、様々な魅力を楽しめる国です。

アイスランドの基本的情報

アイスランドはヨーロッパと北米大陸の間に位置している国です。
それほど大きな国ではなく、日本の北海道よりもやや大きいほどの小さい島国です。
先述したように火山大国であり、国の中には、大小合わせて130もの火山があると言われています。
これらの火山は、数年に一度噴火しており、2022年8月にもレイキャビク近郊で火山が噴火しました。

アイスランドと日本の関係性

日本とアイスランドは、良好な関係を築いています。
1956年に外交関係が開設して以来、外交関係が続き、2016年には60周年を迎えました。
日本からは主に自動車や電気機器等が輸出されており、アイスランドからは魚介類などの水産物を輸入しています。
日本で並んでいる赤魚の切り身やししゃもなどは、アイスランド産が多いです。

アイスランドの伝統的文化「ソーリ」

アイスランドには、伝統的な「ソーリ」という、ごちそうを沢山食べるという行事があります。
ソーリは、北欧の旧暦で言う「ソーリ月(1月半ばから2月半ば)」に行われ、北欧神話における霜や冬の神とされるソールを祝う行事です。
行事の際には、普段食べられないようなごちそうを食べられるのですが、これらの料理を総称して「ソーラマトゥル」と呼びます。
ソーラマトゥルの主な食事としては、以下の5つがあります。

 ケーストゥル・ハウカール…発行したサメの肉
 スュールサジル・フリューツプンガル…ヒツジの陰嚢を熟成させたもの
 スヴィズ…ヒツジの頭部を炭焼きにしたもの
 ハンギキョット…子ヒツジの脚を燻したもの
 セルシュレイファル…アザラシもしくはオットセイの足ひれ

1月~2月にアイスランドに行く際には、ソーラマトゥルを味わえるかもしれません。

アイスランド文学という文化

アイスランドで書かれた文学作品を「アイスランド文学」と呼びます。
「アイスランド文学」と分類されるほどに、アイスランドの文学作品は有名です。
これまでに多くの文豪も輩出しているアイスランド文学について、以下で解説します。

アイスランド文学の基本の3つ

初期アイスランド文学は、3つの部門に分かれています。
 エッダ
 スカルド詩
 サガ
いずれもアイスランドを代表する文学として知られており、アイスランド文学を方恵右上では欠かせない作品です。

アイスランド出身の有名な作家

アイスランドの有名な作家として、以下の3名が挙げられます。

 スノッリ・ストゥルルソン…1222年頃「エッダ」を執筆
 トーロッドセン…19世紀ロマン主義の名作家。「近代アイスランド小説の父」といわれている。
 ハルドール・ラクスネス…20世紀を代表するアイスランド作家。1955年にノーベル文学賞を受賞。

上記の他にも、アイスランド出身の作家は多くいます。

アイスランドの文化遺産は?

アイスランドには、世界遺産に登録されているスポットが3つあります。
 シンクヴェトリル国立公園…世界文化遺産(2004年登録)
 スルツェイ…世界自然遺産(2008年登録)
 ヴァトナヨークトル氷河…世界自然遺産(2019年登録)
上記のように、世界文化遺産として登録されているのは、シンクヴェトリル国立公園のみになります。
また、世界遺産候補地として、以下のスポットの名前が挙がっています。

 ブレイザフィヨルズル
 ミーヴァトン湖とラクスアゥ川
 バイキングモニュメント・シンクヴェトリル国立公園
 シンクヴェトリル国立公園(自然遺産として)
 ターフハウス
 トルヴァヨークトル

以下では、唯一文化遺産として登録されている、シンクヴェトリル国立公園について解説します。

シンクヴェトリル国立公園の見どころは「ギャウ」

シンクヴェトリル国立公園は、2004年に世界遺産として登録された公園です。
公園そのものの自然の景色からも有名ですが、930年に世界最初の民主議会が行われた平原としても知られています。
また、地政学的にもとても貴重な場所で、ユーラシアプレートと北米プレートが丁度ぶつかる位置です。
そして、このプレートとプレートがぶつかりあって見られる大地の裂け目を「ギャウ」と言います。
この「ギャウ」には、透明度の高い氷河の溶け水が溜まっており、シュノーケリングやダイビングも楽しめます。
世界有数のダイビングスポットとして、ダイバーからも人気のあるスポットです。

アイスランドで人気の高いスポーツは?

アイスランドは小さい島国であるため、国が一丸となってスポーツを応援する文化があります。
そのため、個人種目よりもチームで争うスポーツの方が人気です。
とくに人気の高いスポーツとしては、以下の3つがあります。

 ハンドボール
 サッカー
 グリマ

北京オリンピックでは銀メダルを獲得したハンドボール

ハンドボールは、アイスランドで最も盛んな競技で、アイスランドの国技とされています。
オリンピック出場経験もあり、2008年に行われた北京オリンピックでは、銀メダルを獲得。
過去には予選敗退してしまった時期もありますが、2000年以降は着実に力を伸ばしています。

ヴァイキングクラップでも有名なサッカー

アイスランドにおいて、サッカーは、ハンドボールに並んで人気なスポーツです。
とくにアイスランドとサッカーの関係性を強く世界に広めたのは、ヴァイキング クラップではないでしょうか。
ワールドカップでは、アイスランドのヴァイキング クラップが素晴らしいと、大きな話題になりました。
これは、アイスランドが一丸となって戦う姿勢が表れています。
さらにアイスランドがワールドカップに出場したときの視聴率は、なんと99%を超えていたそうです。
ほぼすべてのアイスランド国民がワールドカップを見ていたわけですから、サッカー自体への興味も高いと言えます。

アイスランドの国技グリマ

アイスランドのスポーツとして、あまり知られていないのが「グリマ」というスポーツです。
グリマは、北欧神話にも登場するアイスランドの伝統的なレスリングで、一般的なレスリングとは、多少異なります。
一般的なレスリングでは、相手に覆いかぶさったりする行為も可能ですが、グリマは常に立った状態で行われるというルールです。
北欧のローカルな競技ではあるものの、現在ではチャンピオンシップなどの国際大会も行われています。
また、グリマ国際協会という協会もあります。

アイスランドの文化を知って観光をより楽しく!

アイスランドと日本は同じ島国ではあるものの、文化は大きく異なります。
諸外国の文化とも異なる部分があるので、他の国では感じられない経験もできるでしょう。
また、アイスランドは、文学作品やアートなどにも長けている国なので、芸術好きな人にもおすすめです。

ぜひ、アイスランド旅行に行く際は、今回の記事を参考にして、文化を知った上で街を歩いてみてください。
また、何度かアイスランド旅行に行った経験がある人も、文化を知ってから再訪すれば、新たな魅力を感じられるかもしれません。