マチュピチュのベストシーズンは?ペルーの春夏秋冬や気候・気温

マチュピチュのベストシーズンは?ペルーの春夏秋冬や気候・気温

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ネイチャーガイド今長谷

ネイチャーガイドの今長谷です。

南米ペルーにある古代インカ帝国の遺跡、マチュピチュ。一度はその目に焼き付けたいと、マチュピチュ目当てにペルーに訪れる人も多いのではないでしょうか。
しかし、マチュピチュに限らず、海外旅行において知っておきたいのが、旅行のベストシーズンや現地の気候などです。
どれだけ良い観光スポットでも、天候が悪かったり、シーズンが合わなかったりするだけで、旅行の良い思い出は作れません。そこで今回は、マチュピチュのベストシーズンやペルーの気候・気温について解説します。

→絶景のマチュピチュ遺跡展望&ナスカの地上絵ツアーの詳細はこちら

ペルーに四季はない

ペルーは場所により全く気候が違います。
マチュピチュがあるアンデス山岳地方は日本のような四季に分かれていません。
主に乾季(5~10月)と雨季(11~4月)に分かれています。
平均気温も一年中ほぼ変わりません。

マチュピチュ周辺の平均気温

マチュピチュの平均気温は一年通して20℃前後です。
日本のようにはっきりした四季がなく、どの時期に行っても平均気温はほとんど変わりません。

平均最高気温 平均最低気温
1月 20℃ 8℃
2月 20℃ 8℃
3月 20℃ 8℃
4月 21℃ 6℃
5月 21℃ 3℃
6月 20℃ 2℃
7月 20℃ 1℃
8月 21℃ 3℃
9月 21℃ 5℃
10月 22℃ 7℃
11月 22℃ 7℃
12月 21℃ 8℃

ただ、夜の冷え込みには注意しましょう。

冷え込みが厳しい時期は、1℃あたりまで下がるので、ある程度暖かい服装を用意した方が良いです。

 

マチュピチュのベストシーズンは5~10月

マチュピチュに訪れるなら5~10月を狙いましょう。
なぜなら、5~10月は乾季で晴れの日が多いからです。
「マチュピチュを見るだけなら雨季でも良いのではないか?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、雨季はちょっとした危険もありますし、せっかくのマチュピチュを綺麗に眺められない可能性があります。
なぜ、マチュピチュを見るのに晴れの日が良いのか、具体的に解説します。

晴れた日はウルバンバ渓谷までハッキリ!

乾季で晴れている日は、山々や谷まで綺麗に見渡せます。
とくに良い天気の日は、ウルバンバン渓谷までハッキリ見える絶景が楽しめるのです。
そもそも標高が高い山中にあるマチュピチュですから天気が悪いとシンボルのようにそびえるワイナピチュの峰さえも雲の中になってしまいます。
青空と美しい自然に囲まれたインカの遺跡。秘境ならではの雰囲気を楽しめます。
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遺跡からは見えませんが、後述するワイナピチュの峰やマチュピチュの峰に登れば、遥かアンデスの山々の中に世界百名山のサルカンタイ山(6271m)を望むことができます。日本では富士山だけの世界百名山は是非見て頂きたい山です。天候が良ければこそ見える山でもあります。

雨季のマチュピチュは危険?

マチュピチュのベストシーズンとして、乾季の5~10月をおすすめするのは、安全性の観点もあります。
遺跡内の道は未舗装であるため、雨季の雨が降るシーズンだと多少の危険が伴ってしまうのです。
さらに、階段や坂道などもあるので、足を滑らせてしまうリスクがないとは言えません。
そのため、晴れていて歩きやすい乾季がおすすめなのです。

乾季は山登りに最適!

ペルー観光に行って、マチュピチュの遺跡だけを見て帰るというのはもったいない話です。
山々に囲まれたマチュピチュでは山登りをする人も多いです。
特に人気なのが「ワイナピチュの峰」と「マチュピチュの峰」。
マチュピチュ遺跡を挟むようにそびえる山で、山頂からは空中都市マチュピチュが一望できるのです。
しかし、急斜面のハードな山道もあります。
雨季で地面がぬかるんでいる季節には、山登りに慣れている人でなければ登れません。
そのため、乾季の晴れが続く時期がおすすめなのです。
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素晴らしいからと言って、その場で登れないのがマチュピチュの峰とワイナピチュの峰です。遺跡以上に厳しい入場制限が行われています。場合によっては数か月前には満員になるほどの人気を誇ります。日本を出発する前にしっかり計画を立てて予約しましょう。

雨季のマチュピチュの注意点

マチュピチュのベストシーズンは、晴れが続く乾季だと解説しました。
これは、安全性の観点も関係していますが、単純に観光自体を楽しめなくなる可能性が高いからです。
そこで、雨季のマチュピチュの注意点について解説します。

雨季は土砂崩れの可能性も…

雨季の1~3月は、最も降水量が多い時期です。
そのため、土砂崩れの危険性があります。
土砂崩れで列車の運行が中止になることも稀にあるので、天候情報のチェックが欠かせません。
列車の運行中止はめったにあることではありませんが、念には念を入れるのであれば、雨季のマチュピチュ観光は外した方が良いです。

雨季は運行情報が変わる!

雨季の1~4月は、ペルーレイルの運行情報に注意しましょう。
1~4月の間は、クスコのポロイ駅が閉鎖されバチャール駅からの運行となります。
このように、雨季は鉄道の運行情報が変わってしまうので、想定していたスケジュールが変更になる可能性があります。

インカトレイルツアーは雨季に開催されない

マチュピチュでは、インカ道をマチュピチュまで歩くインカトレイルツアー、いわゆるカミノインカがあります。
しかし、雨季の2月はコースが閉鎖されてしまうのです。
トレッキングツアーへの参加を検討している人は、2月は道が通れないので注意してください。
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ネイチャーガイド今長谷

カミノインカは普段からある程度山歩きをしている人向けの中級コースです。いくつかコースがありますがテントを張り、4000mの峠を越して歩く3泊4日コースが最も人気がありますが、こちらも厳しい入場制限がありますし、ポーターやガイド、キャンプスタッフの手配も必要です。ゴールのマチュピチュ遺跡は突然、目の前に現れ、まさに感動の瞬間です。

雨季のマチュピチュは行かない方が良い?

雨季と乾季で比べれば、乾季の方がメリットは多いです。
しかし、雨季は雨季でメリットもあります。
雨季はオフシーズンになるため、ツアーや飛行機代が安くなるのです。
観光客も比較的少ないので、遺跡をまわりやすい点もメリット。
また、雨季と言っても、一日中雨が降りっぱなしということはほとんどありません。
午前中に雨が降っていても、午後に晴れてくるということがよくあります。
土砂崩れになるような豪雨でなければ、雨季でもある程度はマチュピチュを楽しめるでしょう。

マチュピチュの雨季と乾季の服装

マチュピチュは一年を通して平均気温が大きく変わりません。
しかし、雨季と乾季ではやはり感覚が異なるので、服装には気を付けてください。
以下で、雨季と乾季のおすすめの服装を解説します。

乾季は薄着で問題なし!

晴れの日が続く乾季の日中は汗ばむほどの天気です。
気温を考えるとTシャツ一枚でも過ごせますが、強烈な日差しとの戦いになります。
また階段も多いので転倒時のけがを考えると薄着の長袖がお勧めです。
マチュピチュ遺跡も山登りも膝の曲げ伸ばしをしやすい服装でご準備ください。

雨季は軽い羽織物を持っておこう!

雨季の天気が悪い時期は、日中でも肌寒く感じることがあります。
そのため、軽く羽織れるものを持っておくと良いでしょう。
朝晩の冷え込みも考慮して、軽めのアウターも持っておけば、寒さの心配はありません。
日本の冬のように、ダウンやコートまで用意する必要はないので、動きやすさ重視で問題ないです。突然の雨に備えてカッパを持っていけば寒さ対策にもなります。

ペルーの乾季・雨季の特徴

ここまで、マチュピチュにフォーカスして解説してきましたが、ペルー全体の乾季・雨季の特徴についても解説します。
ペルー全体で見ると「海岸・砂漠地帯」「アンデス山岳地帯」「ジャングル地帯」の3つに分かれ、それぞれでの乾季・雨季の特徴が異なります。

海岸・砂漠地帯

1~3月
晴れが続く
4月
5~9月
曇天の日が多い
10~11月
12月

アンデス山岳地帯

1~3月 雨季
曇天や雨天が続く
4月 青空と緑が綺麗な時期
5~9月 乾季
晴天が続く
10~11月 雨季で草木が芽生える
12月 雨季

ジャングル地帯

1~3月 雨季
雨でぬかるみが増え、蚊も多い
4月
5~9月 晴天の日が多い
10~11月
12月 雨季

海岸・砂漠地帯は、年間を通して比較的温暖な気候で、12月~3月に関しては、夏のような蒸し暑い日が続きます。

5~9月は冬にあたる時期で、曇天の日も多く、肌寒い日が多い時期です。

 

アンデス山岳地帯は、高所であるために1日の気温差が激しいのが特徴。

日中は暖かくても、朝晩は防寒着が必要なほど寒さを感じます。

4~9月は比較的晴れが続くので、観光におすすめのシーズンです。

 

ジャングル地帯は、高温多湿で年中蒸し暑い日が続きます。

雨も降りやすいので雨具は必須。

蚊も多いので、防虫対策も行いましょう。

マチュピチュ観光は乾季がおすすめ

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ネイチャーガイド今長谷

いかがでしたか?

マチュピチュ観光は、乾季の5~10月がベストシーズンです。
海外旅行や自然、マチュピチュに何度か行ったことがあるなら、あえて観光客の少ない雨季を狙うのも良いかもしれませんね。
ただし、初めてマチュピチュに行く場合、観光しやすさも考えると、晴れが続く乾季が良いでしょう。

Auther: ネイチャーガイド 今長谷 啓享

自分が行って楽しいと思える旅じゃないと作らない!というポリシーで現地調査・企画・手配を行い、現地の案内まで、ネイチャーガイドとして体験型で少人数のくつろぎの旅を提供。北極圏から南極大陸まで、歴史と文化に溢れる世界遺産からヨーロッパや南米アンデスの山々まで、海外への渡航歴200回以上、パリやベルギーにも駐在経験のある旅人。元山岳ガイドの経験も活かし「自然や世界遺産が好きな方々を体験型で少人数のくつろぎの旅の世界」へ今も日々案内中。