マチュピチュがあるペルーはどんな国?ペルーの文化を巡る

マチュピチュがあるペルーはどんな国?ペルーの文化を巡る

マチュピチュは、南米ペルーのアンデス山脈にある遺跡です。
マチュピチュ自体が世界的な遺産として知られていますね。
しかし、マチュピチュ目的で観光に行った場合、他の文化遺産や魅力を見逃してしまっているかもしれません。
そこで今回は、マチュピチュ観光をより楽しめるための、ペルーの文化について解説します。

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マチュピチュのあるペルーはどんな国?

ペルーは南米大陸の北西、大西洋に面した国で、人口は約3300万人、面積は128万平方キロで日本より3.4倍も大きな国です。
多様性のある国と言われており、世界遺産が豊富にあります。
世界遺産の数はなんと12カ所。
さらに、世界に存在する117の生物分布帯のうち、84がペルーにあると言われています。
また、多様性のある国と言われるゆえんが、公用語の多さ。
主に使われる公用語はスペイン語ですが、その他にも、ケチュア語やアイマラ語など、47の固有言語があります。

ケチュア語とは?

ケチュア語は、インカ帝国において公用語だった言語です。
現在では、ペルーの他、ボリビア・エクアドル・チリ北部・コロンビア南部で使われていると言われています。
ネイチャーガイド今長谷写真
ネイチャーガイド今長谷

ペルーを訪れる場合にガイドさんはとっても大事です。南米ですから日本語が話せるガイドさんもいますが、英語、さらにケチュア語さえも話すガイドさんならいろいろな現地の情報を教えてくれます。

アイマラ語とは?

アイマラ語とは、アイマラ族が用いる言語で、ペルーの他、ボリビアの公用語とされています。
1992~1993年の国勢調査によると、ボリビアのアイマリスタは 1,237,658 人、ペルーのアイマリスタは 296,465 人、チリのアイマリスタは 48,477 人だそうです。
(参考:AYMARA: un lenguaje, una cultura y un pueblo)
ただし、調査時期自体が1990年代なので、現在アイマラ語を使う人は、少なくなっているかもしれません。

ペルーの世界遺産はこんなにもある!

ペルーと言えばマチュピチュのイメージが強いかもしれませんが、マチュピチュの他にも世界遺産として認定されている場所はいくつもあります。
以下で11カ所の世界遺産を紹介するので、マチュピチュだけではないペルーの魅力に触れていきましょう。

高山病に注意!クスコ市街

クスコは、1983年に世界遺産に認定されました。
スペインに征服されていた時代に建てられたコロニアル風の建物が立ち並び、その建物の下になっている石積みはインカ時代の物もたくさん残ってます。街並みがとても美しく、歩くだけでも楽しめる場所ですが、クスコは標高3,400mにあるので、高山病には注意してください。
ネイチャーガイド今長谷写真
ネイチャーガイド今長谷

爆音をならして走る車の多くが日本から持ってこられた中古車です。中には日本時代のお店の名前や電話番号がそのまま残っている車も。帰国して電話してみたくなりますね(本当にやっては駄目です)。最も有名な建物のコオリカンチャはスペイン人がインカの遺跡の上にサントドミンゴ教会を建ててますが、石組は歴史が古いはずのインカ時代のものがはるかに精巧です。

コリカンチャ|クスコ|ペルー・マチュピチュとナスカ旅行@ブループラネットツアー

人生で一度は見たい!ナスカの地上絵

名前を聞けば誰でも知っているナスカの地上絵も、ペルーの世界遺産です。
1939年に発見され、1994年に世界遺産として登録されました。
ナスカの地上絵の謎は未だ解き明かされておらず、誰がどのように書いたのか、判明していないままです。
ぜひ謎の多いナスカの地上絵を、空から見てみてください。
ネイチャーガイド今長谷写真
ネイチャーガイド今長谷

ナスカの地上絵を見るなら空からがお勧めです。地上で見ると溝は浅くて砂を掃いただけにしか見えず、何が何だか分からないこともあります。遊覧飛行のフライトはかなり不定期。予約しても実際に飛んだのは翌日になったという話も。余裕を観て計画をたてましょう。運よく夕方のフライトになったら溝に影ができてより鮮明に見ることができます。

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その距離3万km!カパック・ニャン

カパック・ニャンは、かつてインカ帝国が支配した地域を結ぶ道路網です。
世界遺産として2014年に登録されました。
カパック・ニャンは、ケチュア語で「王の道」という意味を持ち、当時は交流やコミュニケーションの要となっていたそうです。
このカパック・ニャンの道はとても長いため、アルゼンチン・ボリビア・チリ・コロンビア・エクアドル・ペルーの6か国で世界遺産に認定されています。

立ち並ぶ美しい建造物!リマ歴史地区

ペルーの首都である、リマの旧市街は、リマ歴史地区として世界遺産に登録されています。
歴史地区の中には、スペイン征服時代に建てられたカテドラルや修道院、邸宅など、今では見られないような建築物が多数。
街を歩くだけでも楽しいので、マチュピチュ観光の後にぜひ立ち寄ってみましょう。

博物館もおすすめ!チャビン遺跡

チャビン遺跡は、1985年に世界遺産に登録された遺跡です。
紀元前1400年~1500年までの間栄えていたと言われています。
遺跡の中には、旧神殿と新神殿があり、旧神殿は地下通路の中では当時使われていたとされる土器などが見つかっています。
発掘されたものは近くの博物館で展示されているので、ぜひ博物館にも足を運んでみましょう。

生物保護区でもあるワスカラン国立公園

ワスカラン国立公園は、ペルーでは最高峰、アンデス山脈の中でも2番目に高い位置にある公園です。
1977年に生物保護区に指定、1985年に世界遺産として登録されました。
ワスカラン国立公園には30の氷河と120以上もの湖があり、自然が好きな人にはたまらない景色でしょう。
トレッキングや登山もできるので、自然を感じる旅行を楽しみたい人におすすめです。

南米最大の古代都市!チャンチャン遺跡

チャンチャン遺跡は、都市遺跡で、南米最大の古代都市として知られています。
1986年にユネスコ世界遺産として登録されました。
遺跡内部は観光客が入れるエリアもあるので、ぜひ古代の文化を感じてみてください。
リマからのアクセスも良く、人気の観光スポットになっています。

ペルー最大の国立公園!マヌー国立公園

マヌー国立公園は、ペルー最大の国立公園で、1987年に世界遺産として登録されました。
標高150m~4200mの多様な地形を楽しめる場所で、動植物も豊富。
ただし、残念ながら個人での観光は許可されていません。
マヌー国立公園に行く際には、ツアーを利用しましょう。

文化遺産と自然遺産!リオ・アビセオ国立公園

リオ・アビセオ国立公園は、1990年に世界文化遺産・世界自然遺産の2つに登録されました。
公園内にはアメリカ先住民族の遺跡が存在しており、自然も豊富です。
現在は、一般には開放されていません。

別名「白い町」アレキパ歴史地区

アレキパ歴史地区は、リマから1030km離れた場所に位置する世界遺産です。
歴史地区として2000年に登録されました。
町の中心部にはコロニアル風の建物、市街地には白い火山灰で彩られた建物と、とても美しい街並みを楽しめます。
とくに、当時の様子を見学できるサンタカリナ修道院が人気です。

アメリカ大陸最古の遺跡!カラル遺跡

カラル遺跡は、未だ謎の多い遺跡です。
アメリカ大陸最古の遺跡と言われていますが、未だ研究中で、その歴史は明らかにされていません。
2009年に世界遺産に登録された場所なので、過去にペルー旅行に行ったことがある人も、ぜひ立ち寄ってみてください。

ペルーで知っておきたいスポーツ文化

マチュピチュのあるペルーでは、スポーツも盛んに行われています。
とくに人気が高く普及しているのは、以下の5つです。

  • サッカー
  • バレーボール
  • バスケットボール
  • スケートボード
  • 水泳

最も普及しているのは、サッカーです。
現地では、男女混合でサッカーを楽しむ姿も見かけます。
次に、女子から人気なのがバレーボール。

バレーボールも男女混合で遊ぶ姿を目にします。
その他、バスケットボールやスケートボード、水泳などは、比較的新しく人気の出てきたスポーツです。
若者を中心として人気が出ているようですが、サッカーやバレーボールと比べると、街中で見かけるほどの普及率ではないようです。
ちなみに、以下のスポーツは、ペルーで普及していないスポーツです。

  • 野球
  • バトミントン
  • ラグビー
  • スキー

スキー以外に関しては、ペルー人のほとんどがスポーツの存在自体を知らないそうです。
スキーに関しては、地理上知らない人が多いようです。
スキーという名前自体は知っていても、実際にスキーを経験したことがあるのは、ペルーのお金持ち位でしょう。

マチュピチュ観光に行くなら、ペルーの文化も知っておきましょう。
ペルーそのものの文化を知っておけば、マチュピチュだけではないペルーの魅力も楽しめます。
また、現地の文化を知ることで、ペルーの人と交流を図るきっかけになるかもしれません。
ぜひ、ペルーを余すことなく楽しむために、様々な文化を事前に知っておきましょう。
今長谷
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