ケニアはどんな国?エリア別の特徴
ネイチャーガイド今長谷
こんにちは!ネイチャーガイドの今長谷です。
ケニアは、赤道直下の国であり、山や海に恵まれている国です。
しかし、表面上だけではなく国内の状況を知っておくことで、現地で起こるリスクを減らすことができます。
本記事では、ケニアがどんな国か国内の様子や文化について紹介しています。
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工業と農業が共に栄える経済が魅力のケニア
コーヒー豆や園芸作物など、農産物の生産も行っている農業国でもあります。
ケニアは多民族国家でもあり、日本でも有名なマサイ族を始めとして42の部族があることも特徴です。
また、ケニアは信仰心が強く、各々の国民が複数ある宗教を信仰しており、キリスト教を中心にイスラム教やヒンドゥー教などがあります。
エリア別の特徴
ケニア国内のエリア別に、特徴を紹介しましょう。
歴史と現代が交錯する港町モンバサ港周辺
近郊はリゾート開発が進み、「ニアリ・ビーチ」などのリゾート地が特徴的です。
また、アフリカ東海岸で最大の国際貿易港でもあるモンバサ港であることから、港湾で荷揚げされた大量のコンテナを運ぶトレーラーが市中を埋め尽くしています。
トレーラーによる交通の渋滞が慢性化して、空港から港までの短い移動距離に多くの時間がかかっていることも有名です。
しかし、現在は道路と鉄道を伸ばしているため、慢性化は解消されつつあるため、観光もしやすいでしょう。
ケニアの野生動物と自然が織りなすマサイマラとアンボセリの魅力
野生動物の中には、ゾウ・キリン・シマウマ・ヒョウなどが生息しており、各動物を見て楽しめるサファリツアーが有名です。
また、アフリカ最高峰であるキリマンジャロの景色を堪能できるエリアでもあります。
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アンボセリから見るキリマンジャロの雄姿は格別です。下からでも消えつつある山頂部の白い氷河を見ることが出来ます。ケニアのイメージがある山ですが実は国としてはタンザニアにあるのも面白いですね。アフリカゾウなどがキリマンジャロをバックに悠然と歩く姿はこれぞアフリカ!と思わせてくれます。
ケニア独特の気候、季節風が生み出す雨季と乾季のリズム
雨季と乾季がはっきりとしている独特な気候があります。
東南アジアに吹く季節風(モンスーン)による影響を受けるからです。
沿岸部は熱帯・北東部は乾燥地帯・首都ナイロビを含む西部は温暖地帯となっています。
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ケニアに行くとなると必ず言われるのが「暑そうですね」 確かに場所によっては暑いエリアもありますが、多くの旅行者が訪れる動物たちの姿を楽しめる国立公園などのエリアは高地にあって暑さは感じません。日本人のイメージと実際のアフリカがずれている一つです。
ケニアで知っておきたい生活文化
ここからは、ケニアの生活文化について解説します。
お買い物事情、物価の魅力と豊富な品揃えのマーケット
ケニアのスーパーやショッピングモールなどでは、国内産から輸入品の食料品が豊富に取り揃えられています。
また、野外に会場を開いて、民芸品や絵画などが販売されている「マサイマーケット」も旅行客から人気です。
ケニアの思い出と共に、自分へのお土産を購入する観光客は多くいます。
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街の中は日本と変わらないように多くの品物が整然と並ぶ大規模なスーパーがあります。その一方、少し地方に出ると路脇に市場が並んでいます。普通の服装の人に交じってマサイの服装の人が混じっているのもケニアでは当たり前の日常です。さらに市場で売る家畜を連れてその市場へ向かうマサイの人々の姿も!
食事事情、食卓を彩るケニア料理の魅力
白トウモロコシのケーキであり、モチモチした食感が特徴的です。
山海の食材をふんだんに使用した料理をウガリと一緒に食べられます。
また、ケニアの気候に最適な食材である柑橘類も多く育てられて、料理に使用したりデザートとして提供されたりしていることも特徴です。
他にも、多様性を反映するケニア文化は、結びつきの強いインド洋の影響により、インド料理を取り入れたオリジナルメニューが確立しています。
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現地のし食事を楽しむのも旅の楽しみですが、食事に不安を感じる場合があるのも事実です。アフリカでどんなものを食べるのか・・・という不安はあるでしょう。少なくともツアーに参加するならその心配はまさに杞憂です。欧米人が日本より前から旅していたアフリカですからホテルやレストランでは我々にもなじみのある食事が提供されます。
ケニアの現代住宅事情 サービスアパートメントの普及
一戸建ては少ないですが、メゾネットやフラット型のアパート物件が多く、家具・台所用品などが付いた物件がメインです。
ケニアの伝統的だった木と土を使用した家屋は、現代に合わせるように姿を消しつつあります。
また、部族ごとに家の造りは異なっており、各部族の伝統的な家があるため、観光地によって楽しめるでしょう。
ケニア訪問時の安全対策と現地の治安状況
様々な犯罪事件が報告され、中には外国人や観光客を狙った強盗・窃盗事件も発生していますが、それは注意不足の旅人の話です。
ケニアの人はフレンドリーで親切な人が多く、街中で話しかけても笑顔で返してくれます。国内の治安が良くないだけで、住んでいる人々はとても優しいです。
海外では常識的な範囲で気を付けてさえいれば心配なく旅をお楽しみいただける国です。
医療事情、ケニア医療サービスの現状と利用時の注意点
24時間の救急外来が確立されているものの、先進国のような技術・対応にはあまり期待はできません。
また、診察は前払いかつ現金の支払いが中心で、カード払いは対応していない場合もあるので注意が必要です。
私立よりも公立病院は比較的安く受診できるものの、十分な対応をされない可能性があります。
ケニア国内での安全な移動方法 選択肢と注意点
乗り物のタイプには、普通自動車・バイクタクシー・乗り合いバス・ロバなどがあり、乗り合いバスが一番安価で移動可能です。
ただし、乗り合いバスやシェアする乗り物に外国人・観光客が一人で乗り込んだ場合、盗難リスクがあるため注意しなければなりません。
宗教事情、相互扶助の精神ハランベーが支えるケニア社会
プロテスタント・カトリック教が多くを占めており、他はムスリムや伝統宗教などの少数宗教です。
また、ケニア人は、相互扶助の精神である「ハランベー」が根付いています。
困った人を面倒見る・富裕層が貧困層の面倒を見るという精神です。
根底にあるハランベーによって、国民同士の繋がりが強いといえるでしょう。
ケニアの世界遺産
一度は訪れていただきたいケニアの世界遺産を、紹介していきましょう。
ラム旧市街地の世界遺産登録とその歴史的背景
ケニア南東部のラム島の中心都市であり、アラブと交易を行っていた市街地です。
市街地の建造物は、珊瑚礁石灰岩やマングローブ材を使用し、伝統的な建築技法で建てられています。
ナクル湖とボゴリア湖を含む湖沼群、アフリカの自然遺産
大地溝帯にあるナクル湖やボゴリア湖などがあり、アフリカ大陸を縦断するほどの巨大な谷です。
湖や周辺には、数百種類の鳥が繁殖地にしたり、休息地にしたりしています。
また、カバやシマウマなどの動物も生息している自然遺産です。
翡翠の海トゥルカナ湖 国立公園群の自然美
細長く伸びたトゥルカナ湖周辺には、3つの国立公園が点在しています。
湖の水はソーダ性があり、植物プランクトンによって緑色をしていることから、「翡翠の海」と呼ばれています。
また、トゥルカナ湖国立公園群は、カバやワニなどの動植物を研究する地区です。
ケニア山国立公園の世界遺産登録とその生態系保護
標高3,550m以上のケニア山地域にいる動植物の保護を目的としています。
アフリカ第2位の高峰を誇り、頂上は雪や氷河に覆われているため、寒暖差が激しいことが特徴です。
過去から現在へ ジーザス要塞が語るモンバサの物語
かつてモンバサを支配していたポルトガル人が、海上貿易ルートをまもるために建造したといわれています。
ジーザス要塞はヨーロッパ様式の外観であり、ヨーロッパ以外で初めて建設されました。
現在は、フォート・ジーザス国立博物館として公開されています。
祖先の霊が守る聖地ミジケンダの聖なる森林群
ミジケンダとは「9つの町々」という意味を持ち、当時の9つの民族の総称です。
カヤは、円形状の村落のことで、森林が周りを取り囲んだ形をしており、カヤの中心には宗教上の呪物が埋められているとされています。
森林は原生林であるため、「祖先の霊が出現する」「呪われた」森林と考えられ、聖地として材木の切り出しを禁じた地です。
ティムリカ・オヒンガ考古遺跡、16世紀の建築技術を示す高い石垣
16世紀に建設された石造りの要塞集落の遺跡です。
高い石垣の遺跡であり、住民や家畜などの安全を守る役割を持っています。
また、石垣には接着剤などは使用されておらず、保存状態が良いとされる遺跡として注目されました。
ケニアの特徴を楽しみましょう
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ケニア国内には、数多くの世界遺産や観光スポットがあり、移住者や観光客が多く訪れるほど人気です。
日本よりも物価は安く、食料品も豊富でショッピングもしやすく、ケニアの町を楽しめます。