ネパールの山々を楽しむエベレスト街道トレッキング

ネパールの山々を楽しむエベレスト街道トレッキング

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ネイチャーガイド今長谷

ネイチャーガイドの今長谷です!

ネパール観光といえば、登山やトレッキングを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
ネパールにはヒマラヤ山脈があり、登山家の憧れの地と呼ばれるほどです。
しかし、当然登山経験者でなければ本格的な登山はできません。
たとえ登山経験者であってもヒマラヤ山脈やエベレストを登山するのは、最上級者でなければ難しいです。
そこで観光旅行者におすすめしたいのが、エベレスト街道トレッキング。
今回はエベレスト街道トレッキングのコースや各施設、注意点について解説します。

→ネパール 絶景のエベレスト街道&パラクピーク登頂ツアーの詳細はこちら

エベレスト街道トレッキングもコースによってはトレーニングなどの準備は必要

ドオドシ川の吊り橋|ネパール・エベレスト街道トレッキング旅行@ブループラネットツアー
「登山はできないけどトレッキングならできるかもしれない」と考える方もいますが、トレッキングを行うならある程度日本で慣れておく必要があります。
エベレスト街道トレッキングの究極の目的地は、「カラパタール」ですが、標高5,550mにもなります。日本の富士山の山頂が標高3,776mといわれているので、富士山よりも高い位置です。このランクになると登山に慣れていない人には体力的にも厳しいですし、そもそも多くの人が高山病に悩まされる標高となります。

エベレスト街道トレッキングの主な目的地

エベレスト街道にはいくつも村がありますから、体力に合わせてどこまで歩くかを決めることが出来ます。
ほとんどのトレッキングは「ルクラ」という村からスタートします。ネパールの首都「カトマンズ」から国内線で「ルクラ」に飛びトレッキング開始です。
必要な日数は目指す場所によって異なりますが、エベレストの姿を見ることが出来るということで、最も多くの登山者が目指す「ナムチェバザール」までであれば方も片道で2日間、現地で1日滞在したら往復で5日かかります。
もし、勇敢にも街道のゴール地点である「カラパタール」まで行く場合は、往復で16日間もかかる本格的なトレッキングとなります。
経験もなくカラパタールを目指すのは難しいので、トレッキング初心者であればナムチェバザールまでのトレッキングが妥当だと言えます。

エベレスト街道トレッキングのベストシーズン

ネパール・エベレスト街道トレッキング旅行@ブループラネットツアー
エベレスト街道トレッキングのベストシーズンは、10月~12月・3月下旬~5月の2つです。
10月~11月は、天気も安定しており晴れの日が多いので、多くの旅行者がトレッキングを楽しんでいます。比較的気温もまだ低くないので、初心者でもトレッキングできるでしょう。
3月下旬~5月についても気温は安定してします。しかし、10月~12月と比べると天気が崩れやすいので、ある程度慣れている人向けの時期です。
ネイチャーガイド今長谷写真
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あんなに標高が高くてしかも北半球にあるのに、なぜ11月や3月がベストシーズン?と思われる方も多いでしょう。実はネパールはかなり緯度が低く、日本よりかなり南に位置します。標高が低い場所はジャングルです。したがって北半球が冬にあたる時期でも寒さはそれほど厳しくありません。さらに重要なのが視界です。6月~9月は当然暖かいのですがモンスーンの影響でほとんど曇り。絶景を見に行くには適したシーズンではないというわけです。但し、お花が目的なら夏でも楽しんでいただけるでしょうね。

エベレスト街道トレッキングのメインコースは2つ

エベレスト街道のトレッキングコースはさまざまです。先述したように、軽いトレッキングであればナムチェバザールまでのトレッキングもあります。
ただし、一般的にメジャーと言われるコースとしては「カラパタール」、さらに「ゴーキョピーク」を目指す2つです。
いずれも往復で2週間はかかるコースなので気軽な観光や初心者には向いていませんが、参考としてそれぞれのトレッキングコースについて解説します。

カラパタール

トレッキングのゴールとして最も一般的とされているのが、カラパタールを目指すコースです。
カラパタールは標高5,550mにあり、もちろんエベレストをまじかに望めます。
しかし、標高が高いために少しずつ高度に順応しながら進んでいかなければいけません。
かなり長い日程のトレッキングになるので、ネパールで「本格的なトレッキング」を楽しみたい健脚の上級者向けといえます。

ゴーキョピーク

カラパタールと人気を二分するのがゴーキョピークです。
ゴーキョピークからは、エベレスト・ヌプツェ・ローツェ・マカルーを望めます。
カラパタールと比べると日数も若干短く(往復で12日)、標高も低くなるとはいっても5,360mの標高です。
カラパタールにしてもゴーキョにしても、健脚の上級者向けになります。

一般のトレッキングにはナムチェバザールまでがおすすめ

ナムチェバザール|ネパール・エベレスト街道トレッキング旅行@ブループラネットツアー
一般の方のトレッキングにはナムチェバザールまでがおすすめです。
エベレスト街道を2日間かけて歩きますが、カラパタールやゴーキョより断然楽に歩けます。
ナムチェバザールに着いて、近くの丘に登れば、さすがに距離はありますがエベレスト・ローツェ・アマダブラムなどの世界百名山3座が並ぶ壮観な風景を望めます。
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ナムチェバザールがお勧めと言ってもナムチェで1日滞在したら5日間かかります。往復は全く同じ道です。
そこで行きはゆっくり歩いて帰りはもっと楽にする方法があります。もちろん道はないので車はありません。道がないなら・・空があります。お金がかかりますが帰りはナムチェバザールから一気に玄関口おルクラまでヘリでひとっ飛び。往路歩いたエベレスト街道を見おろしながらの空の旅です。2日間かけて歩いた道のりが僅か10分程度!

エベレスト街道トレッキングの食事と寝泊まり

エベレスト街道トレッキングは、コースの短いナムチェバザールまででも2日間かかります。車が走るような道は一切ありません。そのため「宿泊や食事はどうするの?」と思うかもしれませんが、エベレスト街道にはロッジや商店などもあるので全く問題ありません。
以下でロッジや食事の特徴についても解説します。

ロッジは想像以上に快適!

エベレスト街道のトレッキングで宿泊する際には、所定の場所にテントを張るかロッジを利用するかの2つに分かれます。
一定区間に必ずロッジがあるので、アウトドアやトレッキングに慣れていない人であればロッジを利用した方が良いでしょう。
ロッジというとシンプルな部屋にベッドだけがあるようなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、昨今のロッジはとても快適で、場所にもよりますが電気、ガスで沸かすシャワー、なかにはWi-Fiが使えるロッジさえもあります。
ただし、ロッジというとお洒落な建物を想像する方も多いですが、本来の意味のロッジ、つまり山の宿泊施設です。山小屋という理解が良いでしょう。

食事はレストランでも食べられる

エベレスト街道のトレッキングコースには、レストランなどもあるので食事に困ることはありません。
もちろん、持ちこんだ食事をロッジ内で食べることも可能です。
ただ、せっかくネパール観光に来たなら、ネパールの食事を味わってください。
ネパール料理の中には日ごろから日本で食べるようなものも多いので、よほど味にうるさい人でなければ口に合わないことはほとんどありません。
焼きそばや焼き飯、もちろんカレーなどは日本でもおなじみですし、餃子に似たモモは懐かしくさえ感じます。

行動食も用意しておきましょう

トレッキングには行動食が必要です。
トレッキング中は想像以上にお腹がすくので、簡単に食べられるチョコレートやおかしなどを持っておくと安心です。
もし行動食を忘れてしまっても問題ありません。
おかしや行動食も、ロッジで購入できます。
ただし、標高が高くなるにつれて値段は上がっていくので、事前に準備できるのであれば準備しておきましょう。

エベレスト街道トレッキングはガイドが必要?

エベレスト街道のトレッキングには、ガイドをつけるのが当たり前です。
歩くペース、有名な山の名前など歩く途中ももちろん心強いですが、ロッジの手配(基本的にロッジの事前予約は受けていません)、食事の準備、荷物を運ぶポーターの手配と指示、途中には国立公園のコントロールゲートもあります。
もし歩けなくなってもガイドさんが色々と手配してくれますね。
エベレスト街道でガイドさんを頼まないのは考えられません。

ポーターとは?

エベレスト街道トレッキングにはポーターさんが同行する場合がほとんどです。
日本ではあまり耳なじみがないかもしれませんが、エベレスト街道のトレッキングでは彼らの存在が強い味方になります。
車もない道を最低でも4~5日歩くのですから荷物は全て運ぶ必要があります。
ポーターはトレッカーの荷物を運んでくれる頼もしいスタッフです。
さらにポーターの頭(かしら)で、我々の道案内をしながらスタッフの指揮をとるのがサーダー。旅の成功はサーダーにかかっているといっても過言ではありません。

ネパールの自然を楽しむならエベレスト街道トレッキングがおすすめ

ネパールの山々を楽しむなら、ぜひエベレスト街道トレッキングに挑戦してみてください。
トレッキングの途中は多少苦労しても、目的地にたどり着いたときの達成感、エベレストが見えたときの感動は何にも変えられない一生の思い出になります。

ご自分の体力に合わせたコース(目的地)を選んで、無理なく世界最高峰の眺望を目指す得れレスト街道歩きをお楽しみください。
Auther: ネイチャーガイド 今長谷 啓享

自分が行って楽しいと思える旅じゃないと作らない!というポリシーで現地調査・企画・手配を行い、現地の案内まで、ネイチャーガイドとして体験型で少人数のくつろぎの旅を提供。北極圏から南極大陸まで、歴史と文化に溢れる世界遺産からヨーロッパや南米アンデスの山々まで、海外への渡航歴200回以上、パリやベルギーにも駐在経験のある旅人。元山岳ガイドの経験も活かし「自然や世界遺産が好きな方々を体験型で少人数のくつろぎの旅の世界」へ今も日々案内中。

今長谷
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