ニュージーランドの世界遺産は全部で3つ!各世界遺産の魅力を紹介

ニュージーランドの世界遺産は全部で3つ!各世界遺産の魅力を紹介

ネイチャーガイド今長谷写真
ネイチャーガイド今長谷

ネイチャーガイドの今長谷です。

ニュージーランドの世界遺産は、全部で3つあります。
・自然遺産:テ・ワヒポウナム
・自然遺産:亜南極諸島
・複合遺産:トンガリロ国立公園
観光スポットのなかでは、世界遺産の数が少ない国です。

しかし、それぞれの魅力はとても深く、見ごたえがあります。

そこで今回は、ニュージーランドの世界遺産の魅力を余すことなく紹介します。ニュージーランドの自然、歴史に触れて、ぜひ満足できる旅にしてください。

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アクテビティも景色も楽しめる自然遺産「テ・ワヒポウナム」

ニュージーランドの自然遺産の1つ目は、1990年に自然遺産に登録された「テ・ワヒポウナム」です。
テ・ワヒポウナムは、4つの国立公園を含んでいて、国土の1割を占めています。
美しい氷河やマウントクックなど、ニュージーランドらしい広大な自然は息をのむ美しさです。
以下では、テ・ワヒポウナムのおすすめポイントについて解説します。

一番人気はマウント・クック国立公園

ミルフォードトラック|ニュージーランド旅行@ブループラネットツアー
テ・ワヒポウナムのなかで一番人気なのは、マウントクック国立公園です。
ハイキングも楽しめるマウントクック国立公園では、美しい高山植物を見られます。
登山初心者の方でも気軽に楽しめるハイキングコースが人気です。
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殆ど平坦な道を歩く「フッカー谷」のハイキングはマウントクックの展望を楽しむには最高のハイキングコースです。但し、途中で引き返したらマウントクックの雄姿は拝めません。決して無理は禁物ですが2か所のつり橋を渡った先にある絶景まで歩きたいコースになります。
但し、決していつも天候が良い山ではありません。姿を拝めたらラッキーな山であることも事実です。

トレッキングを楽しめる「ルートバーン・トラック」「ミルフォード・トラック」

トレッキングを楽しむなら「ルートバーン・トラック」「ミルフォード・トラック」の2つがおすすめです。
ルートバーン・トラックは距離32kmを通常は3日間、ミルフォード・トラックは距離53kmを5日間で歩く中級クラスのトレッキングコースです。
コースには個人歩き用のロッジと、食事や寝具などが準備されたロッジがあります。
個人用は食料や寝袋などもすべて持って歩く必要がありますので、準備も含めて山歩きの経験が必要です。その一方で食事などが準備されたロッジ泊はガイドさんの案内なども整備されており、ある程度の体力があればご参加いただけます。
但し、非常に人気が高いのでかなり前から予約が必要になります。
因みにどちらのコースにも日帰りで体験できる日帰りハイキングコースもあります。
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ミルフォードトラックは世界一美しい散歩道という名前で有名ですが、決して散歩道のようなコースではありません。そもそも54kmもある散歩はないですね。途中には700m登って、900mも下る峠もありますので、体力面ではしっかり準備して楽しみたいコースです。

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ルートバーントラックは知名度ではミルフォードトラックには及ばなくても、山の愛好者には上を行く人気コースです。森歩きが中心のミルフォードトラックに対して、ルートバーントラックは稜線歩きが長いため、絶景をより楽しむことが出来ます。

遊覧飛行・ボートクルーズもおすすめ

テ・ワヒポウナムの景色を楽しむなら、遊覧飛行やボートクルーズもおすすめです。
遊覧飛行では、空から美しい氷河を見られます。
ツアーによっては、ヘリコプターで氷河の上に降り立ってから付近を散策できるものもあります。
ボートクルーズでは、季節によりますが運が良ければペンギンやオットセイと出会えるかもしれません。
テ・ワヒポウナムを存分に味わえるので、ぜひどちらかを体験してみてください。

広大な自然を満喫できる自然遺産「亜南極諸島」

ニュージーランドの広大な自然を肌で感じるのにおすすめなのが、亜南極諸島です。
亜南極諸島は、ニュージーランドの5つの諸島が含まれており、1998年に自然遺産として登録されました。
いずれも生態系維持のために立ち入りが制限されているので、観光する際には入場できるかどうか確認しておきましょう。
以下では、それぞれの島の特徴について解説します。

無人島のアンティポディーズ諸島・バウンティ諸島

アンティポディーズ諸島とバウンティ諸島は、亜南極諸島の無人島です。
アンティポディーズ諸島は、自然保護の観点から一般人の立ち入りは一切禁止されています。
バウンティ諸島も無人島ですが、ペンギンやアホウドリなどの生物が多く生息しています。

亜南極諸島最大のオークランド諸島

オークランド諸島は、亜南極諸島最大の島です。
豊かな植物と希少な鳥類が生息しており、海鳥の繁殖地としても重要な場所になっています。
とくに植物の数は多く、約196種類の植物があるとされています。
日本では決して見られないような珍しい風景ばかりなので、ぜひ自然を大事にしながら沢山の風景に触れてみてください。

野生生物にとって重要なキャンベル島

キャンベル島は、元々沢山の自然や動物がいた重要な島でした。
英国の植物学者ジョセフ・フッカーはキャンベル島を「熱帯地域以外でこれだけの植物相が見られるところは他にない」と評しています。
しかし、一時は人間の影響で動物や植物が少なくなってしまいました。
現在は野生化した家畜の絶滅が進み、固有の野生生物が戻ってきています。

昔の光景が残るスネアーズ諸島

スネアーズ諸島は、亜南極諸島のなかでも、最も原始のままの自然が残る島と言われています。
島には大きなツリーデイジーと呼ばれる木々が生い茂り、断崖には鳥類やオットセイ、無脊椎動物などが生息しています。
手つかずの自然が残っており、基本的に立ち入りは禁止です。

景色に温泉にアクテビティまで楽しめる複合遺産「トンガリロ国立公園」

世界遺産であり、観光スポットとしても人気なのが「トンガリロ国立公園」です。
トンガリロ国立公園は火山も多く、先住民のマオリ族の聖地である点から、自然的・文化的価値が認められ、1990年に複合遺産として登録されました。
この複合遺産は世界でも数少ないため、とても貴重です。
以下では、トンガリロ国立公園の主なスポットや特徴について紹介します。

トンガリロ国立公園の代表的な山

トンガリロ国立公園には、代表する3つの山があります。
1つ目は、「トンガリロ山」。
トンガリロ山は標高1,967mの火山で、2012年に噴火していますが、現在は火山活動が落ち着いており、スキーやトレッキングも楽しめます。
火山湖に溶岩の流れ出した跡、温泉に雪原など、どの時期にどこを見ても楽しめる山です。
2つ目は「ナウルホエ山」。
ナウルホエ山は、日本の富士山にそっくりな形を持つ標高2,291mの火山です。
過去には火山活動が活発でしたが、1977年の噴火以来火山活動が落ち着いているので、今は安心して観光できます。
比較的登りやすい山なので、ラフな服装で気軽に登れます。
3つ目は、ルアペフ山。
ルアペフ山は、ニュージーランド最高峰の山で、標高は2,797mもあります。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」のロケ地にもなっているので、ロード・オブ・ザ・リングファンは必見です。

トレッキングなら「トンガリロ・アルパイン・クロッシング」

トレッキングを楽しむなら「トンガリロ・アルパイン・クロッシング」がおすすめです。
トンガリロ・アルパイン・クロッシングは日帰りで歩けるコースで、年間約8万人もの観光客が訪れます。ゴツゴツした岩に高山植物、輝く湖など、奥に進めば進むほどさまざまな景色を見られるので、歩く疲れも感じさせないほどです。
トレッキング自体はいつでも可能ですが、ベストシーズンは10月~5月なので、その時期を狙って行ってみましょう。決して危険個所はありませんが終日コースですので、ある程度の体力が必要になります。

冬の時期におすすめ「ファカパパ・スキー場」

冬の時期にニュージーランドへ訪れるなら「ファカパパスキー場」がおすすめです。
ファカパパスキー場は、ニュージーランドを代表する有名なスキー場で、その広さなんと400ヘクタール!
滑走面積も広く雪の質も良いので、スキーファンからも人気が高いです。
また、スキーをしない方でも、壮大な雪景色を楽しめたり、スキー場の周辺のカフェのんびりできたり、さまざまな楽しみ方ができます。

ニュージーランドは世界遺産が観光スポット

ニュージーランドの世界遺産は、遺産そのものが観光スポットになっています。
いずれもアクティビティも楽しめるので、楽しみながら世界遺産や自然を眺められるでしょう。
ただし、世界遺産なので、ルールやマナーは必ず守ってください。
観光者の誰か一人がルールを破ってしまうと、ニュージーランドの生態系が崩れてしまうかもしれません。
あくまで世界遺産にお邪魔させてもらっている身なので、観光スポットと言えども一つひとつの自然を大事にしましょう。
また、いくつもの世界遺産をまわりたい場合には、ツアーがおすすめです。
すべての世界遺産をまわるとなると数日の滞在が必要になるので、ツアーでしっかりまわれるように準備しておくと良いでしょう。
Auther: ネイチャーガイド 今長谷 啓享

自分が行って楽しいと思える旅じゃないと作らない!というポリシーで現地調査・企画・手配を行い、現地の案内まで、ネイチャーガイドとして体験型で少人数のくつろぎの旅を提供。北極圏から南極大陸まで、歴史と文化に溢れる世界遺産からヨーロッパや南米アンデスの山々まで、海外への渡航歴200回以上、パリやベルギーにも駐在経験のある旅人。元山岳ガイドの経験も活かし「自然や世界遺産が好きな方々を体験型で少人数のくつろぎの旅の世界」へ今も日々案内中。

今長谷
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