ギアナ高地の観光スポット一覧|注意点もあわせて解説

ギアナ高地の観光スポット一覧|注意点もあわせて解説

ネイチャーガイド今長谷写真
ネイチャーガイド今長谷

ネイチャーガイドの今長谷です。

ギアナ高地観光は、神秘的・幻想的なスポットが多々あるため、癒しや感動を得ることができます。
原始姿を残した動植物も生息している地帯もあり、日本では見られないような驚く光景を見られるでしょう。
そこで、本記事では、ギアナ高地観光の見どころスポットを紹介しています。

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ギアナ高地観光の見どころ

ギアナ高地は、雄大な自然が見られる観光地が豊富なため、観光客が途絶えることがありません。
ここからは、ギアナ高地の観光スポットを紹介しましょう。

エンジェルフォール

エンジェルフォールは、世界最長(最大?)の滝の名前であり、観光スポットです。
滝から地上までの高さは979mあり、まるで噴き出しているような水流の勢いには、迫力ある自然の畏怖と美しさを同時に感じられます。
エンジェルフォールは滝つぼがなく、断崖から下を見た際は白い流水が霧のように、細かな水滴へと変わる光景も魅力の一つです。
「南米の秘境」と別称され、自然の神秘さを持つため、観光客を魅了してくれます。
また、エンジェルフォールは、コナン・ドイルのSF小説「ロスト・ワールド」の舞台にもなりました。
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ギアナ高地の見どころはやはり世界差代の滝・エンジェルフォールと海に浮かぶタンカーのようなテーブルマウンテンの絶景ですね。特にエンジェルフォールは桁外れの感動間違いなしで、世界三大瀑布になぜ入ってないのか不思議でなりません。おそらくアクセスが世界三大瀑布より難しいからだと思っています。その分、見たときの感動もやはり桁外れです。

グランサバンナ

グランサバンナは、標高1,400mの大平原が広がる観光スポットです。

元々、ジャングルだった場所ですが、先住民のペモン族の焼畑を行ったことで、大火事につながったために、大平原に変わったとされています。
しかし、大平原となったグランサバナは展望が良くなり、遠くに見えるテーブルマウンテンを眺められる観光スポットとして人気が高くなりました。
また、大平原をドライブするなど、自然の情景を堪能できるでしょう。
観光ツアーによっては、先住民ペモン族の集落に泊まれるなど、貴重な体験ができる観光ができます。

テーブルマウンテン ロライマ山&アウヤンテプイ山

ロライマ山は、「ギアナ高知の最高峰」といわれる標高約2,800mの山です。
地上とは隔離された環境になっているため、原始姿を残した生態や山頂の環境に合わせて育った食虫植物が約4,000種類も確認されています。
ただし、いまだに人類未踏の場所があるため、発見されていない種類が多いです。
見たことのない動植物を楽しみ、新たに知ることのできる観光スポットとして人気があります。また独自の風景も見どころです。高さ1000mの絶景からの風景や、真っ白な水晶の谷、風雨に浸食された岩々など素晴らしい風景が拡がっています。

ギアナ高地最大の面積を誇るのがアウヤンテプイ山。沖縄県とほぼ同じサイズとも形容されます。サイズが大きいだけにこちらはさらに生態系も豊かで特に植物の多さはロライマをしのぎます。エンジェルフォールもこのアウヤンテプイ山から流れ落ちる滝です。
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いかにテーブルマウンテンの生態系が素晴らしくても、着地しなければ見ることはできません。テーブルマウンテンがいかに素晴らしくてもそこは管理された自然の世界で基本的に着地には特別な許可が必要ですし、もちろん宿泊施設も登山電車もありません。片道2日間歩いて山道を登るか、ヘリを使うか。そして運び込んだテントに宿泊。この困難な条件を受け入れた人だけにテーブルマウンテンはそのすばらしさを見せてくれます。

マユーパ島

マユーパ島は、草原が広がるスポットであり、周囲の山々がそびえ立つ景色や麓に広がるジャングルを見ることができます。
ギアナ高地特有の景色を一面に眺め、大自然の雄大さを感じられるでしょう。
エンジェルフォールの麓が見られる島として、観光スポットになっています。

オルケディア島

オルケディア島は、木々が生い茂るジャングルのような島であり、広大な濃緑地帯が広がる中で、様々な木々・花を見ることができます。
木々の中を探検したり、付近の川で遊泳を楽しんだりできるスポットです。
エンジェルフォールに向かう休息場所として、立ち寄る人も多くいます。

カラオ川

カラオ川は、カナイマ村からボートで上っていける川です。
川の水源には、抗酸化作用を持つタンニンが含まれているため、透き通った茶色の水になっています。
カラオ川周辺に現れる動物や濃緑の植物を眺めながら、エンジェルフォールへ近づいていくワクワクさを感じられるでしょう。
水の音や涼しさを楽しめる観光スポットでもあります。

ラトンシート島

ラトンシート島は、エンジェルフォールを平地から見られる観光スポットです。
ラトンシート島へ辿り着くまで、カナイマから半日ほどボートに乗って川を進まなければなりません。
近辺は固有種の植物が多いため、恐竜時代の中にいるような雰囲気を感じたり、巨木があったりします。
川が開けてくると、目の前にはそびえ立つエンジェルフォールの景色が広がるため、神秘的な光景に感じるでしょう。
また、ボートの場所が良ければ、滝が落ちている様子もわかります。

ライメの展望台

ライメの展望台は、巨大な岩から間近でエンジェルフォールを眺められる観光スポットです。
巨大な岩は人が寝転がっても問題ないほどの大きさで、リラックスした状態で流れ落ちていく滝を見られるでしょう。
また、巨大な岩とエンジェルフォールを背景にして、写真映えを狙える場所です。
ただし、岩の周りには柵などがないため、足元や背後には十分気をつけてください。

サポの滝

サポの滝は、迫力と穏やかさのある景色を見られる観光スポットです。
「サポ」はカエルの意味があり、実際に流れ落ちる水音がカエルの鳴き声に聞こえることから名づけられました。
滝が落ちる岩が洞窟のようになっているため、サポの滝の上を歩くことができます。
下から見上げる滝の迫力とは異なり、滝の上は穏やかでテーブルマウンテンの美しい景色が広がっています。

カバックの滝

カバックの滝は、カナイマ村から徒歩で向かえる観光スポットです。
岩場を歩いたり、川の中を泳いで横切ったりして現地を目指すため、着替えや水着を用意する必要があります。
気温の高い夏場であるほど全身がずぶ濡れになる涼しさを感じられて、滝の手前では遊泳を楽しむこともできます。
カバックの滝では、洞窟の奥に滝が流れ落ちていく光景を見られるため、雄大さと神秘的で幻想的な景色を感じることができるでしょう。

カナイマ国立公園

カナイマ国立公園は、ギアナ高地の中心部にある世界遺産登録されている観光スポットです。
広大な卓上台地とジャングルが広がっており、上空から見るとまるで緑の絨毯のように見えます。
エンジェルフォールも展望できるだけではなく、ジャングルに囲まれたカナイマ湖付近には、カナイマ村があることも特徴的です。
また、ギアナ高地の中心部にあることから、ベネズエラとブラジルの国境沿いに立地しているため、観光時は注意しましょう。
固有種の生息と自然環境の保護・調和がとれた場所として、観光客を癒してくれます。

ギアナ高地観光の注意点

ギアナ高地観光では、観光中に注意しなければならない点があります。
楽しい観光にするため、事前に注意点を知っておきましょう。

虫よけ対策は必須

ギアナ高地は、豊かな自然環境であるため、観光時は虫よけ対策が必須です。
現地には、「プリプリ」と呼ばれるサンチョウバエなどの虫が生息しており、水辺付近で刺される傾向があります。
一度刺されてしまうと、かゆみや腫れが数週間続くこともあるため、虫よけ対策をして近づけさせないようにしましょう。
虫よけ対策には、霧吹きや塗布するタイプの虫よけを使用したり、長袖長ズボンを履いたりする方法があります。
スプレータイプの虫よけは、航空便の規定に引っかかるため、持ち込みができません。
また、虫刺されによるアレルギー反応を引き起こす可能性を考えて、虫よけ対策は徹底しておきましょう。

濡れても良い服を用意しておこう

ギアナ高地の観光スポットへ行く際は、濡れても良い服を用意して行きましょう。
山の気候は変わりやすく、観光中に突然風雨に遭う可能性があるため、撥水性のある服やレインコートなどが望ましいです。
また、濡れても良い服と合わせて、運動靴を持っていくことをおすすめします。
雨が降った後の山道や岩場は泥濘があるため、歩きやすく動きやすい履物が良いからです。
サンダルやヒールなどの靴は、観光中のケガの要因になりかねません。

万が一に備えて懐中電灯を用意

ギアナ高知の観光の際は、万が一に備えて懐中電灯を用意して行きましょう。
ギアナ高地付近には、電灯が設備されていますが、天候の関係で点灯しない可能性があります。
また、ロッジなどの宿泊施設を利用した際には、停電や自家発電装置を止めるケースが多いため、明かりとしての役割があります。
観光時は、懐中電灯と一緒に予備の電池も用意しておくと安心です。
ただし、リチウム電池は持ち込み制限があるため、アルカリマンガン電池をおすすめします。

ギアナ高地は自然を身近に感じられるスポットが多い!

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ネイチャーガイド今長谷

いかがでしたか?

ギアナ高地は、様々なスポットで自然やエンジェルフォールを見られます。
場所によっては、自然に直接触れることもできるため、日本では体験できないこともあるでしょう。

目の前で広がる情景には、人によって様々な感情を抱くかもしれません。
ぜひ、まだ見ぬギアナ高地観光を訪れてください。

Auther: ネイチャーガイド 今長谷 啓享

自分が行って楽しいと思える旅じゃないと作らない!というポリシーで現地調査・企画・手配を行い、現地の案内まで、ネイチャーガイドとして体験型で少人数のくつろぎの旅を提供。北極圏から南極大陸まで、歴史と文化に溢れる世界遺産からヨーロッパや南米アンデスの山々まで、海外への渡航歴200回以上、パリやベルギーにも駐在経験のある旅人。元山岳ガイドの経験も活かし「自然や世界遺産が好きな方々を体験型で少人数のくつろぎの旅の世界」へ今も日々案内中。

今長谷
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