ギアナ高地で登山を楽しもう!「失われた世界」から見える絶景へご案内

ギアナ高地で登山を楽しもう!「失われた世界」から見える絶景へご案内

ネイチャーガイド今長谷写真
ネイチャーガイド今長谷

ネイチャーガイドの今長谷です。

地球の息吹を感じられる数少ない場所、それがギアナ高地です。
地球本来の姿や希少な高山植物を間近で感じられ、思わず時間を忘れてしまうでしょう。
今回は、そんなギアナ高地の登山をご案内します。
それでは、南米の旅へしばしお付き合いください。

→私といくギアナ高地ツアーの詳細はこちら

ギアナ高地は手つかずの大自然が残る場所

ギアナ高地は、南米大陸にあるベネズエラ南部、ブラジル北部、スリナム、フランス領ギアナ、ガイアナ、コロンビアの6ヵ国にまたがる高地です。
砂岩や溶岩、美しい滝などの大自然が広がっていて、昔の地球を感じられる数少ない場所です。
地球は大陸変動や気候変動の結果、現在の配置と生態系になりましたが、このギアナ高地一帯はゴンドワナ大陸移動時からほぼ動いていません。
そのため、進化の過程のまま時を止めた独自の生態系が見られるのも特長です。
一歩足を踏み入れると、「本当に同じ地球なのか?」と思うほど私達の日常とかけ離れた美しい世界が広がっています。

ギアナ高地観光のベストシーズン

ギアナ高地で美しい滝を楽しみたい場合は雨季となる4月〜9月頃が最適です。
ギアナ高地の見どころの1つになっているエンジェルフォールなどの美しい滝は、乾季になると水量が減ってしまい、見ごたえが半減してしまいます。
ギアナ高地観光を満喫する場合、水量が多くて迫力のある雨季のエンジェルフォールは見逃せません。

テーブルマウンテンのベストシーズン

ギアナ高地の名所・テーブルマウンテン登山を楽しむ場合は10月〜3月の乾季がベストシーズンです。
雨季に登山をすると、万が一に備えて手荷物が増えてしまいますよね。
また、途中で大雨が降ってくると気温が下がって体力を奪われてしまうリスクもあります。
特に山は天候が変わりやすいので、安定している乾季がおすすめです。
エンジェルフォールとテーブルマウンテンハイキングの両方を楽しみたいという方は、9月後半~11月がベストシーズンです。
雨季が終わった後なのでエンジェルフォールの水量が豊富な上に、乾季に入るので天候も比較的安定しています。
登山を楽しむ期間とエンジェルフォール観光を楽しむ期間を同時に味わえるので、贅沢な旅となるでしょう。

これで安心!テーブルマウンテンハイキング登山に適した服装と持ち物

全て食料を持ち込んで
テーブルマウンテンハイキングを楽しむためには、日本から必要な物を準備していく必要があります。ここでは登山に適した服装と持ち物を紹介するので、しっかり事前準備をしていきましょう。

テーブルマウンテンハイキングに適した服装

テーブルマウンテンハイキングをする際は、以下の服装が一般的です。

  • 半袖または長袖の下着
  • シャツ
  • セーター
  • ウインドブレーカー
  • ストレッチ性のあるズボン
  • 靴下(2重)
  • 登山靴

日中は30℃近くまで気温が上がりますが、夜間になると気温が下がります。

麓は15℃前後、山頂付近は5℃前後まで下がることがあるので、しっかりと重ね着しましょう。

靴下は2重にしておくと足元の冷えを予防できます。

下着や靴下を選ぶ際は、速乾性を重視した物を用意しておくと快適に登山を楽しめます。

コットン製は登山に不向きなので、選ばないようにしましょう。

登山靴はケガ防止のために、ハイカットで防水性に優れた物を用意すると負担を軽減できます。

テーブルマウンテンハイキングの持ち物

テーブルマウンテンハイキングをする際は、以下の持ち物を用意しましょう。

  • 雨具
  • 手袋
  • 帽子
  • サングラス
  • 水筒
  • 日焼け止め
  • ヘッドライト
  • ビニール袋
  • 寝袋

雨具は上下セパレートの物を選び、急な天候の変化にも対応できると安心です。

帽子は、防寒用と日除け用の2種類用意しておくと体への負担を軽減できるでしょう。

また、日中の日差し対策として、サングラスと日焼け止めも持参することをおすすめします。

水筒は水分補給としても使いますが、夜間にお湯を入れておくと湯たんぽ代わりにもなります。

上記の持ち物は比較的軽量で場所をとらないので、忘れずにリュックに入れて山に向かいましょう。

寝袋はツアー会社が用意してくれる場合もありますが、自分で用意する際は最低でも3シーズン使えるタイプを用意すると夜間の冷え込みに対応できます。

こんな時どうする?テーブルマウンテンハイキングの注意点

ネイチャーガイド今長谷写真
ネイチャーガイド今長谷

テーブルマウンテンに向かう方法は2つ。自分の脚で登るか、ヘリを使って一気に登るのか。歩く場合は概ね麓の村から2日かかりますが、ヘリなら5分です。もちろん予算が全く違ってきますが、いずれの場合も山上ではテント泊になります(歩く場合は途中でもテント泊追加)。テントの道具はスタッフが運びますのでご心配には及びません。特にヘリだとテント道具も一気に飛んできます。

心配になるのが、トイレ、水、テント泊です。
テーブルマウンテンハイキングは日帰りで帰ってこられないので、テント泊が必要になります。

登山中のトイレはどうする?

登山中はトイレは外で済ませないといけないと考えているかもしれませんが、ロライマ山たアウヤンテプイ山の登山は少し特殊です。
人間に関する物を残してはいけないというルールがあるため、登山では移動式のトイレを持ち歩くことになります。
気になる排せつ物も袋に入れて麓まで持ち帰らないといけません。
専門のスタッフがトイレ付近に置いた排せつ物の袋を回収してくれます。
移動式トイレは1つが基本なので、空いていると思ったら迷わずに使用しましょう。

登山中の水分補給は?

テーブルマウンテンハイキングではとにかく水分が必要になります。
30℃近くまで上昇する気温の中、山道をひたすら歩き続けるからです。
2リットルの水を持参しても、1日持たないでしょう。
テーブルマウンテンハイキングではポーターと呼ばれる複数のスタッフが食料や水の運搬をしてくれます。
休憩地点ではきちんと水分補給できるようになっているので、安心して登山に集中できますよ。
自分で持ち歩くのは、日除け道具やリュックなど身の回りの物だけです。
ネイチャーガイド今長谷写真
ネイチャーガイド今長谷

水は確かに気になりますが、テーブルマウンテンの上は実は水が豊富です。汚染する動物もいませんので流れている水なら飲むことが出来る場合がほとんどです。心配な方は濾過が出来る水筒を持ってくれば飲み放題です。タンニンの色が少しついてますのでその方が気分的には安心して飲めます。

テーブルマウンテンハイキングではテント泊をする

テーブルマウンテンハイキングは必ずテント泊になります。
テントそのものはポーターが運搬してくれるので、夜はテントを設営してゆっくり就寝できます。
山頂に近づくにつれて夜間の気温が下がってくるので、寒さ対策を忘れないようにしましょう。
専門のスタッフが常に行動を共にしてくれるので、初めてテント泊での登山をする方でも安心して登山に集中できます。
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日本人ほど毎日お風呂に入らないと気が済まない人はいないでしょう。テーブルマウンテンでの入浴はどうするか?テント泊なのでもちろんシャワーはありません。でも、びっくりするくらい水量が豊富な川が流れています。
水着に着替えてLET’S GO!!
お風呂がないから、水洗トイレがないから行かないなんて、お箸がないから美味しい食事を食べないのと同じです。

ギアナ高地登山の3つの魅力

ギアナ高地登山では、他では味わえない独自の魅力があります。
その中でも、今回は景色、動植物、夜景にスポットを当ててみました。
一度見たら忘れられない、素晴らしい世界を堪能してみましょう。

雄大という言葉がぴったりな景色

ギアナ高地にはテーブルマウンテンと呼ばれる山が100以上あり、あたり一面に広がるサバンナを観賞できます。
山頂からは他の山々や雲を一望できるので、まるで別世界に来たかのような感覚を楽しめるでしょう。
夜になると、空一面に広がる美しい星が楽しめます。
昼と夜で全く別の世界を楽しめるのも、ギアナ高地登山の醍醐味ですね。

ギアナ高地でしか見られない独自の動植物

ギアナ高地には、進化の過程で固定化された動植物が数多く生息しています。
登山中は疲れを感じることもありますが、見たことのない動物や植物を見る度に元気を分けてもらえます。
毒を持った動植物がいるので、勝手に触るのはやめておいた方が無難です。
スタッフが大丈夫と言った場合のみ、触れるようにしましょう。
図鑑でしか見たことがない希少な動植物を直接観賞できるのも、ギアナ高地独自の楽しみです。

ギアナ高地登山は一生の思い出作りに最適

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ネイチャーガイド今長谷

いかがでしたか?

ギアナ高地登山は、他の国や山では体験できないことを沢山体験できます。
登山ツアーは専門のスタッフが常に一緒に行動してくれるので、不慣れな人でも安心して楽しめるでしょう。
大自然に触れたい、地球の本来の姿を見てみたいと考えている方は、ギアナ高地で太古の地球の息吹を感じてみませんか?

Auther: ネイチャーガイド 今長谷 啓享

自分が行って楽しいと思える旅じゃないと作らない!というポリシーで現地調査・企画・手配を行い、現地の案内まで、ネイチャーガイドとして体験型で少人数のくつろぎの旅を提供。北極圏から南極大陸まで、歴史と文化に溢れる世界遺産からヨーロッパや南米アンデスの山々まで、海外への渡航歴200回以上、パリやベルギーにも駐在経験のある旅人。元山岳ガイドの経験も活かし「自然や世界遺産が好きな方々を体験型で少人数のくつろぎの旅の世界」へ今も日々案内中。

今長谷
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