ベネズエラの治安は?観光は問題ない?

ベネズエラの治安は?観光は問題ない?

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ネイチャーガイド今長谷

ネイチャーガイドの今長谷です

ベネズエラは南米の中でも治安が悪く、最も危険な国の一つと言われています。
ツアーで訪れる場合は、危険を避けるように作っているので問題はほぼないですが、個人で手配して旅行に行く方に向けに治安に関する情報をまとめましたので参考にされてください

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ベネズエラには大学都市や世界遺産など見どころがたくさんあり、観光客は多いです。

• ベネズエラ日本国大使館による防犯の手引き
• ベネズエラの犯罪傾向
• ベネズエラ地域別の治安情報
• ベネズエラで安全な観光をするための対策
• 暴動・クーデター対策を考えておく

旅行中は周囲に気を配り、事件に巻き込まれないように気をつけるのが重要です。治安とポイントをおさえて安全に楽しく旅行しましょう。

ベネズエラ日本国大使館による防犯の手引き

ベネズエラ日本国大使館の防犯の手引きでは以下の3つのことを呼びかけています。

  • 夜間の一人歩きはNG
  • 安全のための3原則
  • 緊急時の連絡先を把握しておく

海外では「自分と家族の安全は自分達で守る」という心構えが重要です。

犯罪の予防対策をしっかりとり、最悪の事態を考え慎重に行動しましょう。

夜間の一人歩きはNG

現地のベネズエラ人でも、夜間の一人歩きはほぼしません。警察など治安機関の信頼性も高くないため注意が必要です。
ベネズエラの治安を理解した上で、自己防衛していきましょう。
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危険な場所には近づかないのは世界を旅する大原則。不便と危険は全く違います。不便さは旅の1ページになりますが、危険は不要です。
ベネズエラでの旅つくりでカラカスに近づかないように私は心がけています。ギアナ高地のある地方は特別な危険とは無縁の地域です。

安全のための3原則

海外での安全対策は、以下の3原則を遵守するのが重要です。

  • 常に用心を怠らない
  • 行動を固定化しない
  • 目立たない

現地でガイドブックを開いたり、海外旅行者だと言い回ったりして目立つのもNGです。

犯罪の標的になってしまう可能性があります。

現地の警察関係者からも必ず言われるため、この3項目は特に注意してください。

緊急時の連絡先を把握しておく

大使館や警察、会社関係、病院などの連絡先及び各種緊急連絡網について把握しておきましょう。
日頃から緊急連絡先を整理し、いざという時すぐ使用できる状態にします。
また、緊急連絡先に変更はないか定期的に確認するのも重要です。

ベネズエラの犯罪傾向

ベネズエラの犯罪傾向をご紹介します。

  • 凶悪犯罪は減少傾向
  • 窃盗被害は減少傾向
  • 薬物事件に巻き込まれないように注意

また、ベネズエラの犯罪件数を年ごとにまとめました。

西暦 件数
2016年 324,359件(カラカス首都区:41,585件
2017年 274,128件(カラカス首都区:31,385件)
2018年 184,252件(カラカス首都区:24,033件)
2019年 141,878件(カラカス首都区:19,141件)
2020年 96,639件(カラカス首都区:17,421件)
2021年  94,012件(カラカス首都区:19,815件)
2022年 97,758件(カラカス首都区:22,203件)

 

2019年以降、ベネズエラでは以下のような変化がありました。

  • 政府が進めたコロナウィルスの政策により国民が外出する機会が減少
  • 国外へ流出する避難民増加による国内人口の減少

犯行の対象となる人や物が減少したため、ベネズエラの犯罪発生件数も減少傾向にあります。

しかし、2022年は経済状況の回復に伴い、犯罪件数が増加に転じました。

凶悪犯罪は減少傾向

カラカス首都区など大規模な貧民街がある場所では、銃を使用した凶悪事件が発生しています。その大半は犯罪集団同士の抗争や、治安当局との銃撃戦で、一般市民が対象ではありません。
ただ、一般市民が巻き込まれる可能性もあるため、これらの地区には近付かない方が良いでしょう。

窃盗被害は減少傾向

ベネズエラでは外貨の使用が禁止されていたり、現金を持ち歩く人自体少なかったりするため、現金目当ての犯行が減少傾向にあります。

しかし、近年、外貨の使用が緩和され、外貨現金を持ち歩く人への窃盗は増加傾向にあります。
多額の現金を持ち歩くのはやめましょう。

薬物事件に巻き込まれないように注意

ベネズエラでは、国内でも密売が見られます。
ベネズエラの薬物犯罪に関わる法定刑罰は、他の国と比べても極めて厳しいと言われています。
また、過去にマイケティア国際空港において、知らない人から預かった荷物に麻薬等が隠されており、逮捕される事件が発生しました。
決して、知らない人から荷物等を預からないようにしましょう。

ベネズエラ地域別の治安情報

ベネズエラの地域別の治安情報を3つまとめました。

  • 渡航中止勧告エリア
  • 不要不急の渡航中止エリア
  • ベネズエラで避けるべきエリア

ベネズエラでは、渡航を避けるべきエリアがあります。

エリアによって渡航中止のレベルが異なります。また、情勢によって危険エリアが変わる可能性があるため、渡航前に必ず確認するようにしましょう。

渡航中止勧告エリア

現在レベル3の渡航中止勧告が出ているエリアをご紹介します。

  • スリア州、タチラ州、ボリバル州の一部地域(州北東部の「アルコ・ミネロ」鉱業地帯及びブラジルとの国境地帯)
  • アプレ州の一部地域(コロンビアとの国境地帯)
  • アマゾナス州の一部地域(コロンビアとの国境地帯及びブラジルとの国境地帯)

ブラジルやコロンビアとの国境付近では武装勢力の活動が時折発生しています。不測の事態に巻き込まれる可能性が高いため、レベル3が設定されています。

不要不急の渡航中止エリア

レベル2の不要不急の渡航中止エリアをご紹介します。

  • ボリバル州の一部地域(州北東部のオリノコ川南側に広がる「アルコ・ミネロ」鉱業地帯及びブラジルとの国境地帯を除く)

2022年のボリバル州の総犯罪件数は、2019年比で50%以上減少しました。

また、以前行われていたような激しい暴力を伴うデモも発生しておらず、平和的なデモへと変遷しています。

ベネズエラで避けるべきエリア

ベネズエラで避けるべきエリアをまとめました。

  • スリア州、タチラ州、ボリバル州の一部地域(州北東部の「アルコ・ミネロ」鉱業地帯及びブラジルとの国境地帯)
  • アプレ州の一部地域(コロンビアとの国境地帯)
  • アマゾナス州の一部地域(コロンビアとの国境地帯及びブラジルとの国境地帯)
  • ボリバル州の一部(州北東部の「アルコ・ミネロ」鉱業地帯及びブラジルとの国境地帯を除く)

以前よりもベネズエラ全土で一般犯罪や抗議活動は減少傾向です。しかし、殺人や強盗、誘拐等の凶悪犯罪の発生数は他の国と比較しても高い水準にあります。

多くの犯罪で銃器が使用され、警察官が犯罪グループに関与した事件も報告されているため、注意しましょう。

ベネズエラで安全な観光をするための対策

ベネズエラで安全な観光をするための対策は大きく2つあります。

  • 日本の治安と別レベルだと考えて行動する
  • 常に気を配って行動する

ベネズエラの治安は日本とは全く異なります。常に気を配って自分や家族の身を守りましょう。

日本の治安と別レベルだと考えて行動する

日本は世界でも治安の良い国で、夜間に一人で歩いても問題ありません。
しかし、ベネズエラ人では特別な事情がない限り夜間の外出はほとんどしません。
持ち物から目を離すと一瞬で盗まれてしまうため注意が必要です。

日本では頼れる警察官や軍人も注意しましょう。警官や軍人を装ったり、本物でも不良警官による犯罪が多発しています。
特にバス停や駅前は治安が悪いため、制服を着ている人を見かけたら距離をとるようにしてください。

常に気を配って行動する

常に気を配って行動するようにしましょう。
旅行者は流しのタクシーは利用せず、ホテルで手配してもらってください。
銀行で現金を引き出したあとの犯罪も多いため、できるだけ複数人で行き、銀行から出るときも細心の注意を払うのが重要です。

また、毎日同じ時間に同じ場所を通るなどは行動パターンを読まれる原因となるため、日によって変化させましょう。

暴動・クーデター対策を考えておく

ベネズエラでは、暴動やクーデター未遂の事件が起きています。
滞在中に暴動やクーデターが起こる可能性があるため、対策を考えておきましょう。

テレビや新聞をよく見るようにし、日本大使館から最新の情報を得られるようにします。
日本の平和なデモとは異なるため、群衆の集まる場所には近づかないようにしてください。

ベネズエラでは治安対策をしっかりしましょう

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いかがでしたか?

ベネズエラでは外出も観光もできないと思われるかもしれません。しかし、ベネズエラで生活している人は治安の悪さへの対策をしっかりしています。

個人で手配して訪れる際は、本記事を参考にぜひ治安対策を頭に入れて、安全な旅行・滞在をしましょう。日本からのツアーでは基本的に危険なところにはいかないのでご安心を!

Auther: ネイチャーガイド 今長谷 啓享

自分が行って楽しいと思える旅じゃないと作らない!というポリシーで現地調査・企画・手配を行い、現地の案内まで、ネイチャーガイドとして体験型で少人数のくつろぎの旅を提供。北極圏から南極大陸まで、歴史と文化に溢れる世界遺産からヨーロッパや南米アンデスの山々まで、海外への渡航歴200回以上、パリやベルギーにも駐在経験のある旅人。元山岳ガイドの経験も活かし「自然や世界遺産が好きな方々を体験型で少人数のくつろぎの旅の世界」へ今も日々案内中。

今長谷
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