ギアナ高地のエンジェルフォールの魅力と楽しみ方
ネイチャーガイド今長谷
ネイチャーガイドの今長谷です!
今回は、ベネズエラのギアナ高地にある美しい滝、エンジェルフォールを紹介していきます。
エンジェルフォールは名前以上に美しい滝で、その幻想的な空間に思わず時間を忘れて見入ってしまいました。
今まで見たこともない雄大な自然と地球の歴史を感じられるギアナ高地の旅へ、ぜひともお付き合いください。
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ギアナ高地にあるエンジェルフォールとは
1930年代にアメリカの探検家ジミー・エンジェルがこの滝を発見したことから、エンジェルフォールと名づけられました。
エンジェルフォールが他の滝と異なる点は、滝壺が存在しない点です。
979mの高さから落ちてくる水は、霧となって消えてしまいます。
広大な自然があふれるギアナ高地の中には、このエンジェルフォールを目的に観光に訪れる人が多数訪れています。
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滝つぼがないエンジェルフォールとは書きましたが、確かに滝の直下に滝つぼはございません(実際は近寄ることが難しいので私も確認していません)。ところが滝からすぐ下には霧となって降り注いだ滝の水が集まって短い河となり、それが流れ落ちて滝つぼを作っている場所があります。そこに行けば世界一の滝を見上げながらのスィミングも可能です。私は必ずご案内してます。
自然の雄大さを感じられるエンジェルフォール
その迫力を想像できますか?
エンジェルフォールの流水は途中で霧となって空を舞っていきます。
むき出しの岩肌と空を舞う美しい霧は、都会で生活をしている人に自然の美しさを再確認させてくれるでしょう。
エンジェルフォールは地球の歴史を感じさせてくれる場所、誇大表現ではなく心からそう思えました。
エンジェルフォールの観光方法
エンジェルフォールは、空から見る場合と地上から見上げる場合で見どころや印象が大きく変わるので、それぞれの観光方法を紹介していきます。
セスナ機からの遊覧飛行
セスナ機で遊覧飛行をするためには、ギアナ高地観光の拠点となるカナイマの飛行場を訪れます。
カナイマからエンジェルフォールまでの飛行時間は、およそ10分で到着します。
上空から見たこともない植物や自然に削られた岩を見られるので、外を眺めているうちにあっという間に到着してしまうでしょう。
セスナ機からの遊覧飛行は天候に左右されてしまうので、悪天候の場合は離陸できません。
離陸できた場合でも、雲がかかっているとエンジェルフォールが見えないこともあります。
エンジェルフォールだけでなく、ギアナ高地の大自然を一望したい観光客には遊覧飛行をおすすめします。
ボート観光
ボート観光もカナイマから発着しています。
ボートで川を進むにつれて、巨大な岸壁や未開の森を眺められるのもボート観光の楽しみの1つです。
エンジェルフォールが見えてきたら、エンジェルフォールベースキャンプに到着。
ボートから降りてジャングルを片道で約1時間歩きます。
その先に、世界最大のエンジェルフォールがそびえ立っています。
空からの遊覧飛行も素敵ですが、地上から見上げる巨大なエンジェルフォールも格別ですね。
但し、カナイマからエンジェルフォールベースキャンプへのボートは半日以上かかりますから、日帰りは無理です。ベースキャンプで1泊しての往復になります。
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エンジェルフォール観光には遊覧飛行とボート観光の二択・・でも実はありません。エンジェルフォールの滝の上までヘリで飛んで、しかも滝の上から、世界一の滝の上からエンジェルフォールを見る方法があります。これは特別な許可が必要になりますが、これを日程に組み込んでいるおそらく日本で、もしかしたら世界で唯一のツアーがあります。それが・・ブループラネットツアーの世界探訪・ギアナ高地の旅になります!
エンジェルフォール周辺のおすすめスポット
ギアナ高地へ観光に行くなら、エンジェルフォールだけではもったいないです。
エンジェルフォール周辺には、次のような魅力的なスポットもあります。
- カナイマ
- カラオ川
- ラトンシート島
- ライメの展望台
- サポの滝
- ロライマ山
ぜひギアナ高地に行く際には、上記のスポットも見てみてください。
ギアナ高地を余すことなく楽しむために、それぞれの魅力を解説します。
ギアナ高地観光の拠点:カナイマ
カナイマラグーンという湖を囲うようにロッジが点在しているので、観光客はカナイマに宿泊してギアナ高地観光をしていきます。
カナイマラグーンはウカイマの滝、ゴンドリーナの滝、ペモンの滝、アチャの滝など複数の水脈から水が注がれています。
カナイマラグーンも見ごたえのある湖なので、訪れた際はぜひとも立ち寄ってみてください。
茶色が特徴的:カラオ川
カラオ川は茶色い水が特徴ですが、これは泥ではなくお茶やコーヒーに含まれるタンニンが豊富なので茶色くなっているだけです。
あまり見たことのない色の川と、両側に見える自然や動物を楽しめる場所になっています。
ハイキングを始める場所:ラトンシート島
上陸すると遠目にエンジェルフォールが見えるので、その先のジャングルに行くのが難しい場合はここから観光を楽しめます。
絶景の撮影スポット:ライメの展望台
霧がかかった美しいエンジェルフォールを眺めたり、岩に寝そべったりと大自然を満喫できる場所です。
木々に囲まれながらエンジェルフォールを眺めていると、日常のことを忘れてしまいそうになってしまいます。
ライメの展望台には柵が設置されていないので、物を落としたり足を踏み外したりしないようにしましょう。
裏側が見える:サポの滝
サポの滝の一番の魅力は、滝の裏側から滝が勢いよく流れ落ちる風景を楽しめる点ですね。
カナイマから近くアクセスは良好ですが、乾季は水が干上がってしまうので滝を見られなくなってしまいます。
サポの滝を楽しみたい場合は、4月〜9月の雨季に訪れてみましょう。
ギアナ高地の名山:ロライマ山&アウヤンテプイ山
そのなかでも有名なのロライマ山とアウヤンテプイ山です。
ロライマ山は、ギアナ高地でもっとも標高の高い山です。
標高は約2800mで、イギリスの小説家コナン・ドイルが小説「ロスト・ワールド」の舞台にしたことでも有名です。
ロライマ山の一番の魅力は、その独自の風景ですね。淵にもアクセスがしやすいため高さ1000mの絶景からの風景や、真っ白な水晶の谷、風雨に浸食された岩々など素晴らしい風景が拡がっています。
アウヤンテプイはギアナ高地最大の面積を誇ります。山手線内部のサイズ、あるいは沖縄県とほぼ同じサイズとも形容されます。サイズが大きいだけに生態系も豊かで数々の固有種や鳥、さらにアリクイなどの動物たちも済んでいます。古代から変わらない植物や動物などが数多く生息しているので、動植物に興味のある方はワクワクが止まらない場所になるでしょう。エンジェルフォールもこのアウヤンテプイ山から流れ落ちる滝です。
エンジェルフォールの観光に最適な時期と持ち物
とくに9月~10月の観光をおすすめします。
ただし、雨季の時期は朝晩が冷え込むので注意してください。
そこで以下では、9月~10月がおすすめの理由と、雨季の時期でも快適に過ごすための服装や持ち物について解説します。
エンジェルフォール観光は9月~10月が最適
ギアナ高地は熱帯地帯なので、ジメジメし過ぎずに過ごしやすいと感じるでしょう。
朝晩は5℃前後まで気温が下がるので、ウインドブレーカーだけでなく厚手のインナーも用意しておくと安心です。
雨季の平均最高気温は28℃〜32℃なので、上着での温度調整が必要になります。
エンジェルフォール観光に必要な物
虫対策をする場合は、長袖と長ズボンがあるとなおいいでしょう。
1日を通じて温度差が大きいので、気温に応じて服装を調整していきます。
日中は日差しが強いので、帽子やサングラスを持参していくのも効果的です。
エンジェルフォールは自然の美しさを再確認できる場所
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いかがでしたか?
エンジェルフォールのあるギアナ高地は、古代の地球に触れられる数少ない場所です。
人の手が入ってない大自然を楽しみたい方には、ギアナ高地のエンジェルフォール観光をおすすめします。
ギアナ高地のあるベネズエラにはいいイメージを持っている方は少ないかもしれませんが、今回紹介しているギアナ高地は治安も安定しています。
危険な動物や植物もないので、安心して観光を楽しめるでしょう。
経済発展が進み、地球の本来の姿を見られる場所は希少になってきました。
エンジェルフォール観光で日々の喧騒を忘れ、一生の思い出を作ってみましょう。