ナミビアの治安は問題ない?危険レベルは?

ナミビアの治安は問題ない?危険レベルは?

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こんにちは!ネイチャーガイドの今長谷です。

世界最古といわれる「ナミブ砂漠」で有名な国「ナミビア」。

多くの野生動物や伝統的な生活様式で暮らす先住民族など、大自然を満喫できるのが魅力です。

本記事ではナミビアの治安についてご紹介します。

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  • ナミビアは基本的に治安が良い
  • ナミビアで注意すべき犯罪
  • ナミビアにいく際の防犯対策

ナミビアは治安が良いとされていますが、防犯への意識が重要な国です。

本記事を読んでぜひナミビアの治安への理解を深めてくださいね。

ナミビアは基本的に治安が良い

ナミビアは、政治的に安定しており、治安も比較的良いとされています。

しかし、ナミビアでは高い失業率などから社会的貧困等も増加しており、強盗や窃盗、性的暴力等の犯罪が増えています。

外務省によるナミビアの危険レベルや各地域の治安をまとめました。

  • 外務省によるナミビアの危険レベル
  • 西カバンゴ州北部・東カバンゴ州北部及びザンベジ州の治安
  • オハングウェナ州の治安

ナミビアの治安は場所によっても異なります。

人通りの少ない場所への立入りを避けたり、夜は出歩かないなど犯罪に巻き込まれないよう注意してください。

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日本ほど治安が良い国はないですね。したがって文章にすると海外はどの国も危険があるような表現になってしまします。もちろん、最低限の注意は必要ですが、ナミビアの首都ウィントフック、第二の都市スワコップムンを昼間を歩く分には全く不安は感じません。さらにナミブ砂漠に向かえば人に会うこと自体が少なくなります。夜間に人気がない場所を一人歩きしないなど常識的な行動さえするなら、まず犯罪に巻き込まれることはないでしょう。私にはヨーロッパやアメリアの方がよっぽど怖い。

外務省によるナミビアの危険レベル

外務省による「危険情報」は、その国・地域毎の治安情勢を総合的に判断した上で発出される安全対策の目安です。厳密な発出基準はありませんが、日本人の「生命・身体」に対する脅威を一つの重要なポイントとしています。

 

「危険情報」は4つのカテゴリに分けられます。※

 

レベル 内容
レベル1:十分注意してください その国への渡航・滞在に当たって危険を避けるため特別な注意を要する。
レベル2:不要不急の渡航は止めてください その国への不要不急の渡航は中止。渡航する場合は特別な注意を払い、十分な安全対策をとる必要がある。
レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告) その国への渡航は、どのような目的であれ中止(現地に滞在している日本人に対して退避の可能性や準備を促すメッセージを含む場合もあり)。
レベル4:退避してください。渡航は止めてください(退避勧告) その国に滞在している方は滞在地から、安全な国・地域へ退避する必要がある。

どのような目的であれ新たな渡航は中止。

 

この情報は、旅行者の安全を確保するために、常に最新の情報に更新されます。

 

外務省の海外安全情報によると、ナミビアのオハングウェナ州を含めた、アンゴラと接する北部地域がレベル1(十分注意してください)に指定されています(2022年1月25日現在)。※

西カバンゴ州北部・東カバンゴ州北部及びザンベジ州の治安

西カバンゴ州北部・東カバンゴ州北部及びザンベジ州の危険レベルは「レベル1:十分注意してください」です。

アンゴラとの国境付近にある東カバンコ州・西カバンコ州(両州とも旧 カバンコ州)の北部及びザンベジ州では、アンゴラ政府軍とアンゴラ全面独立民族同盟(UNITA)が2002年4月に停戦合意する以前、越境してきた侵入者(UNITAとみられる)による食料略奪や通行車両への襲撃や、地雷による被害もありました。

同停戦後は、アンゴラ情勢の安定化やナミビア政府が地雷や不発弾の除去活動を進めた結果、安全性が改善され、観光業や商業活動も回復しています。しかし、近年でも、地雷や不発弾が発見されているので注意してください。

また、この地域では、車両の盗難や麻薬や銃器の違法取引、密猟等の犯罪も起きています。

これらの地域へ渡航する場合には、日中に自動車を利用して主要幹線道路のみを通行するなど十分な安全対策をとってください。

オハングウェナ州の治安

オハングウェナの危険レベルは「レベル1:十分注意してください」です。

2021年11月にオハングウェナ州のエーンハナ市から幹線道路沿いの建設工事中、不発弾が発見されました。
除去作業はすぐに実施されましたが、ナミビア警察から、継続して注意喚起されています。

国境地帯の治安

国境地帯では、不法移民の流入や車両の盗難、麻薬や銃器の違法取引、密猟等の犯罪が起きているので注意が必要です。

特にアンゴラとの国境付近では、アンゴラからの不法入国者が増加しており、ナミビアとアンゴラの政府関係当局は、国境地帯における犯罪抑止のために取り締まりを強化しています。
また、ボツワナとザンビア国境では、サイやゾウの密猟が多発しており、関係国当局が警戒を強めています。

ナミビアで注意すべき犯罪

ナミビアで注意すべき犯罪は大きく分けて3つあります。
スリ・置き引き・路上強盗

  • スキミング
  • 車上荒らし

ナミビアでは、外国人旅行者を狙った犯罪も発生しています。

渡航する前にナミビアで注意すべき犯罪についてしっかりおさえておきましょう。

スリ・置き引き・路上強盗

ナミビアの首都ウィントフックやその周辺地域などの都市部では、窃盗やスリ、路上強盗やATMでの強奪などが発生しています。
ナミビアでは地方で失業した人が就労を求めて都市部へ流入しているため、都市部には貧困層の人も多いため、注意が必要です。

特にクリスマスや夏休み、5月の連休などの観光客が増える時期は、金銭目当ての犯罪が増加傾向にあります。この時期に渡航する際には特に注意しましょう。

スキミング

ナミビアの都市部では、レストランやお土産店などでクレジットカードのスキミング被害も発生しています。
精算する際には、クレジットカードを店員に渡さずにレジ前で精算してもらい、スキミングされないよう注意しましょう。
クレジットカードを使った際のレシートは必ず保管しておいてください。クレジットカードの引き落としの際に使用履歴に不正利用がないか必ずチェックしましょう。

車上荒らし

都市部では車上荒らしが多発しているため、車を運転する人は注意が必要です。

駐車時には窓や鍵をしっかり閉め、カバンや携帯電話を車内に残さないようにしてください。貴重品がないからといって車内にカバンなどを置いておくと、車上荒らしに合い、車を損傷させられてしまいます。

ナミビアにいく際の防犯対策

ナミビアに行く際の防犯対策は大きく分けて5つあります。
夜間は一人で出歩かない

  • 移動はできるだけタクシーを使う
  • 犯罪の多い地域に近づかない
  • 他人に個人情報を悟られないようにする
  • 貴重品を人の目に触れるところに置かない

ナミビアではスリや置き引き、強盗などの多くの犯罪が報告されています。

自分でできる防犯対策をきちんと準備して渡航しましょう。

夜間は一人で出歩かない

夜間は一人で出歩かないようにしましょう。
人通りが少なくなるため、犯罪者が物陰や木や茂みなどに隠れていても気づきにくいです。
また、夜道は人が少ないため助けを呼んでも届かなかったり、目撃者が減ったりと、犯罪者からも都合のよい状況です。
なるべく夜間の出歩きはしないようにしてください。

移動はできるだけタクシーを使う

移動の際はできるだけタクシーを使うようにしましょう。
バス等の公共交通機関が発達していないナミビアでは、バスは手軽な乗り物ですが、事故や車内犯罪が多発しています。
また、流しのタクシーでも運転手に必要以上の金銭を請求されるなどトラブルに見舞われる可能性もあります。
ホテルや観光会社から信頼できるタクシー会社を紹介してもらうのがよいでしょう。

犯罪の多い地域に近づかない

ナミビアには特に犯罪が多い地域があります。
アンゴラやジンバブエ、ザンビアとの国境地帯では窃盗や麻薬使用、違法銃器所持等の犯罪が発生しています。
隣国と協力しつつ犯罪防止の取り締まりを強化していますが、極力近づかないようにしましょう。

他人に個人情報を悟られないようにする

ナミビアでは、身近な人間から収集した情報をもとに、住居侵入等の犯行を試みるケースが増加しています。個人の名前だけでなく個人や家族の予定なども周囲に悟られないように注意してください。

また、電話をとる際にもこちらから名前を名乗るのは避けましょう。
家族が事故にあった等で呼び出しがあった場合も関係者に自分から電話をして事実であることを確認してから行動します。

貴重品を人の目に触れるところに置かない

貴重品は人目に触れるところにおかないようにしてください。
自宅でもなるべく自分だけがわかる場所に置きましょう。
夜間就寝中に住居へ侵入し物品を盗まれる事件も起きています。

歩行中に、車・バイク等からすれ違いざまに鞄をひったくられるケースもあります。お金は靴の中や袖などに分散させておくのもよいでしょう。

また、車で移動する際にも荷物は座席など目に付くところに置かず、トランク等に入れるのがおすすめです。信号などでの停車時にも、貴重品が外から見えるように置いておくと、横から窓を割って取られる可能性があるため注意してください。

治安への知識をしっかり持ち、防犯意識を高めましょう

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ネイチャーガイド今長谷

ナミビアの治安はアフリカの中では比較的良い方です。
しかし、日本と比較すると比べ物にならないほど頻繁に犯罪が起きています。
ツアーで観光していても、財布やスマートフォン、パスポートなどは自分でしっかり守らなければなりません。
ナミビアの治安への正しい知識をもち、ぜひ自然豊かなナミビアを楽しみましょう!

Auther: ネイチャーガイド 今長谷 啓享

自分が行って楽しいと思える旅じゃないと作らない!というポリシーで現地調査・企画・手配を行い、現地の案内まで、ネイチャーガイドとして体験型で少人数のくつろぎの旅を提供。北極圏から南極大陸まで、歴史と文化に溢れる世界遺産からヨーロッパや南米アンデスの山々まで、海外への渡航歴200回以上、パリやベルギーにも駐在経験のある旅人。元山岳ガイドの経験も活かし「自然や世界遺産が好きな方々を体験型で少人数のくつろぎの旅の世界」へ今も日々案内中。

今長谷
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