南アフリカの世界遺産一覧|世界遺産に負けずとも劣らないスポットも紹介

南アフリカの世界遺産一覧|世界遺産に負けずとも劣らないスポットも紹介

南アフリカの世界遺産は、自然豊かな場所が多くあり、息を吞むような景色ばかりです。
世界遺産の中には、南アフリカのルーツを辿るものや時代の流れを知るものもあります。
今回は、南アフリカの世界遺産やおすすめスポットについて、紹介していきましょう。

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南アフリカの世界遺産一覧

南アフリカの世界遺産は、以下のとおりです。

  • 南アフリカの人類化石遺跡群
  • ロベン島
  • マプングブエの文化的景観
  • リフタスフェルトの 文化的・植物的景観
  • コマニの文化的景観
  • バーバートン・マコンジュワ山脈
  • イシマンガリソ湿地公園
  • ケープ植物区系地方の保護地区群
  • フレデフォート・ドーム
  • マロティ‐ドラケンスバーグ公園

南アフリカだけにある世界遺産について、詳しく解説します。

南アフリカの人類化石遺跡群:人類のゆりかご紐解かれる起源

南アフリカの人類化石遺跡群は、人類進化の歴史を知るための化石が多く発見されている場所であり、2005年に世界遺産に登録されました。
遺跡群では、アウストラロピテクス属の化石の一部が最初に発見されて以降、様々な人類の化石が発見されています。
化石の中で、約260万年前の成人女性の頭蓋骨(後に「ミセス・プレス」と名づけられる)が発見された際、大きな損傷を受けていない完全な状態であることは、大きなニュースとなりました。
南アフリカの人類化石遺跡群からは、ヒト科の化石が500種類以上も発見され、アウストラロピテクスの化石発掘量は世界トップです。
故に、遺跡群は「人類の発祥の地「人類のゆりかご」などの別称があります。

ロベン島:歴史を語る元囚人の声に耳を傾けて

ロベン島は、元々「監獄島」と呼ばれており、ハンセン病患者や政治犯の隔離・強制収容所として設置されました。
収容された人物は、種的抑圧反対運動の活動者たちが多く、解放された後は指導者として南アフリカを民主主義へ導いたという歴史を持ちます。
ロベン島は、黒人に対する人種隔離政策の歴史を伝えるために、世界遺産に登録されました。
現在のロベン島には、政府所管の教会があり、島全体を博物館として観光客を受け入れています。
かつての強制収容所の元囚人が、説明をしながら案内を行っているため、歴史の重みを感じながら見聞きできるでしょう。

マプングブエ:自然と文化が織りなす歴史の風景

マプングブエの文化的景観とは、現存する自然と人が関わりあっている文化を表現する景観のことであり、2003年に世界遺産に登録されました。
文化的景観は、人が作り出した場所に、手を加えていない自然が結びつくことで、文化的な意義を見出すことも含まれています。
例として、宗教上の聖地とされた山などが挙げられます。
観光の際に、意義だけではなく自分だけの価値を見出すこともできるでしょう。

リフタスフェルトの 文化的・植物的景観

リフタスフェルトの文化的・植物的景観とは、国立公園の南に接する規模と美しさを持つ地域として、2007年に世界遺産に登録されました。
特に、核心地域であるリフタスフェルト共同体管理地区は、ダイヤモンドの発掘がされていないことから、原始の関係が色濃く残っています。
ゴツゴツとした峡谷・砂漠に覆われた平原・高い山々など、圧倒的な景観や緑地帯を見られます。
しかし、リフタスフェルトの 文化的・植物的景観は、過酷な乾燥地帯であり雨がほとんど降りません。
自然の雄大さや厳しさを同時に感じられる部分も多く、学びを得ることもあります。

生存の叡智:コマニのサイ人に学ぶ狩猟採集の文化

コマニの文化的景観は、狩猟採集民族であるサイ人の石器時代からの生活の様子を伝える文化的景観から、2017年に世界遺産に登録されました。
サイ人は、南アフリカのカラハリ砂漠に住んでいる「地球最古の人類」と呼ばれています。
南アフリカの北部国境に広がるサバンナや砂漠の過酷な環境でも、狩猟採集で生活を送っていた当時のサイ人の様子を知ることができるでしょう。

バーバートン・マコンジュワ山脈:地球初期の歴史を刻む自然

バーバートン・マコンジュワ山脈は、南アフリカとエスワティニに接した国境部の山脈です。
山脈は、約36億年前から存在した「バーバートン・グリーンストーン・ベルト」という古代地殻で形成されています。
地表に出ている地層は、世界最古であることから。2018年に南アフリカの10カ所目の世界遺産に登録されました。

自然のシンフォニー、イシマンガリソ湿地公園

イシマンガリソ湿地公園は、南アフリカの中で3番目に大きな自然保護区であり、広大な面積に生息する原生的な生態系を守っています。
公園は、海・湿地帯・淡水湖・森林などが広がり、水陸の野生動植物たちが気候に適応した場所で生息していることから、世界遺産に登録されました。
アフリカを連想させる動物を見たり、ダイビングやバードウォッチングを楽しんだりできます。

地球上で最も多様な植物の宝庫、ケープ植物区系地方の保護地区群

ケープ植物区系地方の保護地区群は、8,000種類以上の植物が生息していますが、とりわけ約5,000種類は、保護地区群にしかない固有種です。
多くの植物は、硬い葉である常緑樹ではありますが、豊かな植物が生息していることから、世界遺産に登録されました。
また、植物相は世界でも評価されており、「世界六大植物区」の1つにも挙げられるほどです。
ケープ植物区系地方の保護地区群に生息する植物には、ルイボスもあるため南アフリカの輸出品となっています。

地球に刻まれた宇宙の痕跡、フレデフォート・ドーム

フレデフォート・ドームは、直径約190kmの世界最大の隕石衝突跡のことです。
約20億年以上前に、小惑星が地球へ衝突したことでフレデフォート・ドームが作られたとされていることから、世界最古の隕石跡でもあります。
隕石の衝突が、メキシコの恐竜絶滅のきっかけになったのではないかと推測されています。
また、フレデフォート・ドームは、地球史上の3大隕石衝突の1つとしても有名です。

自然と岩絵の調和、マロティ‐ドラケンスバーグ公園

マロティ‐ドラケンスバーグ公園は、南アフリカの「ウクハランバ・ドラケンスバーグ公園」と隣国レソトの「セサバテーベ国立公園」に跨っています。
2000年に世界遺産として登録されただけではなく、レソト王国との複合遺産です。
ドラケンスバーグ山脈の自然や多様な生物、サン人たちが残した約35,000もの岩絵などが、考古遺跡群として評価されています。
原生の自然と文化は価値も高いことから、観光に来る人々を魅了してくれます。

世界遺産に負けず劣らずの南アフリカおすすめスポット

南アフリカには、世界遺産の数や景色にも引けを取らないほど、おすすめの観光スポットが多くあります。
ここからは、世界遺産とは異なる南アフリカの魅力を紹介しましょう。

ヨーロッパの息吹とアフリカの鼓動が交差するケープタウン

ケープタウンは、南アフリカの第二都市であり、オランダ人による開拓がすすめられたことで、ヨーロッパ的な雰囲気を持ちます。
背景を海に持つケープタウンは、南アフリカの発祥地として、「マザーシティ」の愛称を持つ港町です。
観光客に向けたお土産屋さんや、おしゃれなレストランが多く立ち並びます。
また、世界で最も美しい街のひとつとしても有名で、自然の豊かさや街の雰囲気を楽しめるでしょう。

ケープ半島で出会う野生の魅力

ケープ半島は、ペンギンが多く生息しており、「ボルダーズビーチ」と呼ばれる海辺の楽園として知られています。
ケープ半島の静かな入り江は、アフリカ大陸に唯一生息している野生ペンギンの保護区域です。
海で遊んだりペチペチと歩いたりするペンギンや、子育てに励むペンギン親子などの様子を見て、癒されるでしょう。
ペンギンを背景にした写真撮影を楽しむ観光客も多くいます。

テーブルマウンテン:ケープタウンを見守る神聖なる守護者

テーブルマウンテンは、山頂がテーブルのように平たい形状をしていることが名前の由来であり、ケープタウンを象徴する山です。
古くから神聖な山とされており、「祈りの地」と認識されています。
また、地球エネルギーの出入り口であるという説もあることから、地球のパワースポットとして訪れる観光客もいるほどです。
テーブルマウンテンからは、ケープタウンの街並みや息をのむような美しい自然の景色が見られます。

野生の王国、クルーガー国立公園

クルーガー国立公園は、野生のゾウやライオンなどが見られる場所です。
「ビッグファイブ」を始めとして、野生動物を間近で見られるため、迫力と興奮を味わえます。
ビッグファイブとは、ゾウ・サイ・ライオン・ヒョウバッファローなどの巨大動物のことです。
私営保護区の規制が緩い地域で生息していることから、ギリギリまで近づいて様子を見られます。

ブドウ畑の絶景と美酒、ワインランド

ワインランドは、ケープタウンの近くにあるワインの生産地エリアです。
南アフリカで、最も優秀なワイン生産地としても有名であり、広大なブドウ畑の美しさでも注目を集めています。
ワインランドでは、製造過程を見たりワインの試飲ができたりするツアーが開催され、景色から味までを楽しめます。

また、ワインランドの近くの街には、カフェや雑貨店も立ち並んでいるため、多くの観光客が訪れています。

カラフルな歴史を歩くボカープ地区

ボカープ地区は、ケープタウンの市街中心部近くにあるカラフルな住宅地です。
色彩豊かでポップな可愛らしい家が立ち並ぶため、観光に訪れた際はぜひ写真を撮ってみてください。
ボカープ地区は、1760年代から奴隷が住む地区とされており、白人主義の考えに基づいて、白い家屋で統一されていました。
しかし、奴隷が自由となって家の購入が認められた際に、「自由の象徴」「喜びの象徴」として明るい色へ塗り替えられたそうです。
ボカープ地区のカラフルな住宅は、歴史の人々の想いが詰まった色をしているかもしれません。

アフリカの行政の心臓部、プレトリア

プレトリアは、南アフリカに3つある首都の1つで、南アフリカの行政都市です。
南アフリカは、国内の首都機能をプレトリア=行政・ケープタウン=立法・ブルームフォンテーン=司法の3つに分けています。
市内には、各国の大使館が多くあることから、国際関係においてアフリカでも重要な首都です。
街中に植えられたジャカランダの花は、日本でいう10月下旬に咲き誇り、青紫色に染め上げます。
プレトリアの街を美しく彩ることから、「ジャカランダ・シティ」の愛称で親しまれています。

南アフリカの歴史を感じられる世界遺産が多い

南アフリカには、数多くの世界遺産があり、自然と人の美しさや雄大さを感じさせます。
情景的な世界遺産は、南アフリカへの観光を楽しみに訪れる人々の期待を裏切らないでしょう。
観光スポットの中には、重みある歴史を辿った場所もあるため、ぜひ現在までに至った経緯を知ってみてください。
今長谷
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