
ウユニ塩湖のベストシーズンは?雨期と乾季どちらに行くべきか?
ウユニ塩湖の絶景を見るのであれば、雨季と乾季をチェックしておきましょう。
なぜなら、雨季か乾季かによって見られる景色が変わるからです。
ウユニ塩湖と言えば、湖に映る空の「鏡張り」が有名ですが、どのシーズンに行くかによって、鏡張りが見られるか見られないかも変わります。
自分がどのような景色を堪能したいのか、ウユニ塩湖のどのような魅力を肌で感じたいのかによって、観光に行くシーズンを考えなければいけません。
ウユニ塩湖の雨季と乾季の気温
まず、雨季と乾季の特徴について解説していきます。
ウユニでは、12月~3月の雨季、4月~11月の乾季に分かれています。
雨季と乾季の違いについて、最も注意しなければいけないのは、気温差です。
標高3,700mもある高地になるため、雨季と乾季では、気温が大きく異なります。
雨季にあたる時期は、ウユニの夏にあたり、昼間は日本の春や秋のような温かい気候です。
一方で、乾季は冬にあたり、朝晩は気温が0℃を下回ることもあります。
そのため、シーズンによって服装を考えておきましょう。
雨季であれば、昼間は長袖のシャツ1枚でも十分です。しかし、朝晩は冷え込むので、ダウンジャケットやアウターが必要になります。日差しも強いので、帽子やサングラスも用意しておきましょう。
乾季は寒くなるので、昼間でも長袖にジャケットを着ておいた方が良いです。朝晩はインナーを重ね着するなどの寒さ対策をしっかり行いましょう。
参考までに年間を通したウユニの最高気温と最低気温を、以下の表にまとめました。
最低気温 | 最高気温 | |
1月 | 5.1℃ | 10.8℃ |
2月 | 5℃ | 10.3℃ |
3月 | 3.7℃ | 10℃ |
4月 | 0.8℃ | 8.4℃ |
5月 | -2.8℃ | 4.7℃ |
6月 | -3.4℃ | 3.1℃ |
7月 | -3.8℃ | 2.7℃ |
8月 | 3.4℃ | -4.4℃ |
9月 | -2.1℃ | 6.7℃ |
10月 | 0.1℃ | 9.2℃- |
11月 | 1.8℃ | 11℃ |
12月 | 4.5℃ | 11.8℃ |
(参考元: Climate-Data.org)
ウユニ塩湖の雨季と乾季の特徴
ウユニ塩湖で見られる景色や観光のしやすさも、雨季と乾季に左右されます。
たとえば、雨季には、鏡張りの絶景を見やすいメリットはあるものの、雨が降りやすいの天候が不安です。大雨時には安全のために車の侵入が規制されることもあり、場合によっては観光自体ができない可能性もあります。
乾季は、鏡張りは堪能できないものの、天候も安定しており、広大な白い塩の大事が見られます。比較的観光客も少ないので、ストレスなく観光を楽しめるでしょう。
しかし、ウユニ塩湖ならではの水は少ないので、ウユニ塩湖ならではの魅力を感じることはできません。
ウユニ塩湖の鏡張りを見に行くなら雨季がおすすめ

ウユニ塩湖の鏡張りを見に行くのであれば、雨の降る雨季をおすすめします。
鏡張りを見るには、その分水が溜まっていなければいけません。
そのため、雨で水が溜まりやすい雨季を選ぶべきです。
しかし、雨季であればいつ行ってもウユニ塩湖の鏡張りを見られるわけではありません。
ウユニ塩湖の絶景を見るには、いくつかの条件があります。
- 水深が適度に溜まっている
- 風がやんでいる
- 天気が穏やか
先述したように、十分な量の水がウユニ塩湖に溜まっていることが前提条件です。
雨季の雨の量が少ないとすぐに蒸発してしまうので、綺麗な鏡張りにはなりません。
さらに、風が弱い状態であることも一つの条件になります。
あまりにも風が強いと水面が揺れて空が綺麗に映りません。
また、水面に塩の結晶が浮いたデコボコした状態になってしまいます。
そして、当日の天気です。
曇っているような天気でも鏡張りは見られますが、ベストショットを狙うのであれば、ある程度の青空がおすすめです。
夜の月や星なども、天気が良い方が綺麗に映ります。
このような雨の降り方や天気、風などは事前に予測できません。
雨季や乾季の目安はありますが、雨季に行ったからといって、必ず天気が水の量も十分で風もなく、天気が穏やかといったベスト条件にはなかなか巡り合えないでしょう。
結論を言ってしまえば、当日の運次第です。
そのため、鏡張りを見に行くのであれば、1日だけではなく2~3日の余裕を見ておいた方が良いでしょう。
参考までにウユニ塩湖年間の降水量を以下の表にまとめました。
降水量 | |
1月 | 146 mm |
2月 | 112 mm |
3月 | 60 mm |
4月 | 13 mm |
5月 | 2 mm |
6月 | 1 mm |
7月 | 2 mm |
8月 | 4 mm |
9月 | 4 mm |
10月 | 11 mm |
11月 | 19 mm |
12月 | 71 mm |
(参考元: Climate-Data.org)
表からもわかるように、雨季にあたり1月2月の降水量は100mmを超えますが、乾季にあたる4月以降は降水量が1mmや2mmの月もあります。
鏡張りを見るのであれば、12月~3月あたりを狙うと良いです。
ウユニ塩湖の綺麗な空を眺めるなら乾季がおすすめ

乾季ではウユニ塩湖の鏡張りをほとんど見られませんが、広大な土地と綺麗な空を堪能できます。
水の溜まっていないウユニ塩湖の真っ白な塩の大地はどこまでも続いており、水がなくてもインパクト大の絶景です。
天候が安定しているので、乾季であればどの時期に行っても、綺麗な空や星空を見られるのも特徴。
また、乾季ならではの観光スポットとして「インカワシ」を見ておきましょう。
インカワシは、湖の真ん中あたりにある巨大なサボテンがニョキニョキ生えるユニークな島です。
雨季は水位が上がっているため近づくことはできませんが、乾季は天候が安定していれば上陸できます。
雨季では歩けない場所を歩けるというのは、また違ったウユニ塩湖の楽しみ方になるのではないでしょうか。
ウユニ塩湖のベストシーズンは?
ウユニ塩湖のベストシーズンは、どのような絶景を見たいかによって異なります。
鏡張りを見たいのであれば雨季が良いですし、落ち着いた天候のなかで観光したいのであれば乾季がおすすめです。
ただし、「落ち着いた天気のなかで鏡張りを見たい」というのが、旅行者の本音ではないでしょうか。
落ち着いた天候でウユニ塩湖の鏡張りを見るなら、季節の変わり目を狙ってみてください。
3月~5月や10月~12月の季節の変わり目であれば、天候が安定しやすい上に、水が溜まっている可能性が高いです。
しかし、一点注意しておかなければいけないのは、人の多さ。
とくに5月は注意してください。。
5月はゴールデンウィークがあるので、普段よりも旅行者が多いです。
そのため、ホテルの手配や飛行機の手配が難しくなります。
塩湖湖畔には、人気の高い「塩のホテル」がありますが、ゴールデンウィークでは塩のホテルの確保は難しいでしょう。
そのほか、ウユニ周辺のホテルの確保も難しくなってしまうシーズンなので、ストレスを感じてしまう懸念点があります。
人の少ないシーズンに落ち着いて観光を楽しみたいという人には、乾季がおすすめです。
ウユニ塩湖は一年中楽しめるスポット
ウユニ塩湖の鏡張りを見られるシーズンや雨季と乾季の違いについて解説しましたが。
ウユニ塩湖と言えば、やはり鏡張りを目当てに行かれる人が多いですが、ウユニ塩湖の魅力は鏡張りだけではありません。
水の溜まっていない乾季でも、広大な塩の土地が広がっていますし、落ちついた天候のなかでのんびりと景色を楽しめます。
また、タイミングによっては、乾季でも鏡張りを楽しめる可能性があるので、決して乾季よりも雨季の方が良いというわけではありません。
どの時期に行っても、日本では見ることのできない絶景を堪能できるのがウユニ塩湖の魅力です。
一度だけではなく、雨季の時期に行ってみたり、乾季の時期に行ってみたり、何度もウユニ塩湖に訪れてみるのも良いでしょう。
ある程度のベストシーズンと言われる目安はありますが、これらのデータは予測にしかすぎないので、ぜひあなたの行ってみたい時期にウユニ塩湖を訪れてみてください。