ウユニ塩湖があるボリビアはどんな国?ボリビアの文化を知ろう
ネイチャーガイド今長谷
ネイチャーガイドの今長谷です。
ウユニ塩湖のあるボリビアは、日本の真裏にある国なので、文化については知らない人の方が多いでしょう。
そこで今回は、ボリビアの文化について触れていきます。
ボリビアの歴史や日本との違い、ボリビアの文化遺産なども紹介していきますので、ウユニ塩湖へ旅行に行く前に確認してみてください。
国の文化を知ることで、より観光を楽しめるようになるでしょう。
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ボリビアってどんな国?
ボリビアは南アメリカ大陸のほぼ中央部に位置する国です。
隣国には、ペルーやブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、チリなどがあります。
4,000m以上の山々や、警告、熱帯雨林にサバンナなど、豊かな自然環境に恵まれているのもボリビアの大きな特徴です。
そんなボリビアの国の名前は、ボリビア独立の功労者「シモン・ボリバル」に由来しています。
元々スペインのペルー植民地の一部だったボリビア(旧アルト・ペルー)は、1825年にシモン・ボリバルによって解放され、ペルーからも分離独立を果たしたことで、ボリバルの名前が使われたと言われています。
ボリビアと日本の関係性
ボリビアと日本は日本政府の積極的な経済技術協力の実施等により、友好的な関係にあります。
実際にウユニ塩湖に行くと、多くの日本人旅行客がいます。
また、日本人移住者が作った村などもあるほど、ボリビアには日本文化が広がっているのです。
国としての観点で言うと、日本とボリビアは1942年に一度外交関係が途絶えてしまっていますが、10年後となる1952年12月20日には外交関係を再開して、現在の良好な関係を築いています。
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先住民は我々と同じアジア系の顔をしていますし、異本から入植した日系1世や2世もたくさん住んでます。そこが親近感を持てるポイントでしょう。ラパスやサンタクルスには入植者の末裔が経営するとてもおいしい日本食のレストランもあります。
日本とボリビアの違い
日本とボリビアとの大きな違いについて解説していきます。
大きな違いとして、時差や気候、通貨や治安があります。
いずれも観光に行くときにも役立つ情報なので、確認しておきましょう。
まず、時差ですが、日本とボリビアの時差は約13時間あります。
そのため、ボリビア旅行に行く際は時差ボケも厳しいので、しっかりと休息をとりながら、無理をせずに時差を解消していきましょう。
気候については、日本のように四季が分かれていません。
ボリビアは、雨季と乾季の2つです。
年間を通して全体的に寒く、比較的温かい日でも、最高気温は10℃ほど。
ただし日差しが強いので、昼間の温かい日であれば半袖でも過ごせます。
しかし、夜になると一気に冷え込むので、防寒具が欠かせません。
とくにウユニ塩湖はとても寒くなるので、必ず防寒対策を行った上で行ってください。
また、紫外線にも気を付けましょう。
とくにウユニ塩湖は標高が高いので、紫外線の量が多いです。
帽子やサングラス、日焼け止めで紫外線対策を行いましょう。
通貨については、「ボリビアーノ」という通貨です。
商品などの金額は「〇ボリビアーノ」と記載されていますが、実際の現地の人は「〇ボリ」と略して言います。
100、50,20、10ボリの紙幣、5、2、1ボリの硬貨があり、1ボリは日本円で約16円。
さらに、ボリの下に「センターポ」という通貨もあり、50、20、10センターポ効果があります。
基本的にはボリビア通貨によって売買が行われますが、USドルを使えるお店なども意外と多いです。
治安については、残念ながら良いとは言えません。
外務省の海外安全ホームページでは、以下のように記載されています。(※2023年2月時点)
【危険度】
●ラパス県ラパス市及びエルアルト市、サンタクルス県サンタクルス市 レベル1:十分注意してください。(継続) (引用元:海外安全ホームページ: 危険情報詳細) |
危険レベルについては「レベル1:十分注意してください」「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」「渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」「退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」の4段階のうち、低いレベルではあるものの、決して安全ではありません。
とくに多いのは、窃盗や強盗です。
スリや置き引きなども多いので、旅行に行く際には細心の注意を払ってください。
ボリビアの文化
ボリビアの文化として、有名な作家や、スポーツ文化について解説します。
有名な作家はそれほど多くありませんが、日本でも知られているのは「アナ・マリア・デル・カルピオ」さんです。
アナ・マリア・デル・カルピオさんは『カルイタの伝説』という絵本の著者で、日本でも販売されています。
『カルイタの伝説』はチャンビ家の一人息子の少年ペドリトと、その家に生まれた美しい赤ちゃんラマの出会い、成長、奇跡を綴った作品です。
少年ペドリトは、誕生した赤ちゃんラマに「カルイタ」という名前を付け、ふたりは共に成長し、お互い無くてはならない存在になります。順調に成長した少年ペドリは村一番の元気な少年、赤ちゃんラマだったカルイタは村一番の美しいラマに成長。しかし、そんなカルイタに大変な出来事がおき、カルイタを守るためにペドリが行動する…。とった内容です。
続きが気になる方は、インターネットで購入できるので、ぜひ読んでみてください。
スポーツ文化についてはサッカー人気が強いですが、フットサルやバスケットボール、バレーに陸上に水泳などのスポーツが人気です。
一部のボリビア人は日本文化に興味を持っており、空手や柔道を習っている人もいます。
ボリビアの代表的な文化遺産
ボリビアには、世界文化遺産に登録されているスポットがいくつかあります。
とくに文化遺産として有名なのは、以下の2つです。
- チキトスのイエズス会伝道所群
- ティワナク
それぞれのスポットについて、簡単に解説します。
チキトスのイエズス会伝道所群は、ボリビアがまだスペインの植民地だった時代に、宣教師がキリスト教改宗のための強化集落として建てたものです。
そのうち、サンタクルス県チキトス地方に残る伝道所群が、世界遺産に登録されています。
ティワナクは、2000年に世界遺産として登録された遺跡です。
ティワナク文化の社会や文化を指す言葉としても「ティワナク」が用いられることもあります。
現在においては、風化の影響により、昔の面影はほとんど残っていません。
ただ、ベネットと呼ばれる高さ7.3mの巨石像は、本格的な保護のため、ティワナクの博物館に移送されているので、ぜひ博物館にも足を運んでみてください。
ボリビア文化を知ってウユニ塩湖観光をより楽しく
ウユニ塩湖へ観光に行く人は、ウユニ塩湖だけを目的としている人が多いかもしれません。
しかし、ボリビア自体の国の文化にも注目してみてください。
日本とは全く異なる環境なので、文化を把握しておけば、ウユニ塩湖はもちろん、ボリビア旅行をより楽しめるようになるでしょう。
ただし、マイナス部分として、日本よりも治安が悪いので、その点には気を付けてください。基本的に、観光者の夜の一人歩きはおすすめしません。
その一方、日本の文化を好むボリビア人がいたり、日本人移住者の作った村があったり、日本人移住者とその末裔たちもすっかり溶け込んで生活しています。
その他、通貨や作家、スポーツなどの情報も、ウユニ塩湖に行く前に理解しておくと、現地の人と仲良くなるきっかけになるかもしれません。
ぜひ今回の記事を参考にしながら、ウユニ塩湖、ひいてはボリビアという国自体を楽しんでください。