ナミビアってどんな国?何があるの?基本情報と特徴
ネイチャーガイド今長谷
こんにちは!ネイチャーガイドの今長谷です。
果てしない砂漠とたくさんの野生動物が生息する国「ナミビア」。
ナミブ砂漠やパワーがみなぎる野生動物、ビーチリゾートなど、自然の宝庫として知られています。
本記事ではナミビアとはどんな国なのかを3つにわけてご紹介します。
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- ナミビアの基本情報
- ナミビアには何がある?
- ナミビアの文化
ナミビアは多民族国家のため、さまざまな文化が存在します。
日本とは異なる文化に触れ合えるのも魅力の一つです。
本記事を読んでぜひナミビアへの理解を深めてくださいね。
ナミビアの基本情報
はじめに、ナミビアの基本情報をまとめました。
- ナミビアってどこにあるの?
- ナミビアの人口は?
ナミビアはアフリカにある自然豊かな国です。
人口や時差などを含む基本的な情報をご紹介するので参考にしてください。
ナミビアってどこにあるの?
日本からナミビアへの直行便はないため、アフリカの他の国を経由して入国することになります。例えば香港や中東から南アフリカのヨハネスブルグ経由、あるいはエチオピアのアディスアベバ経由がおすすめです。日本を夕方に出発したとして、翌日夕方現地に着くまで約30時間。長旅になるので準備を万全にしてから行きましょう。
また、ナミブ砂漠へ行くためには、首都ウィントフックに到着後さらに車で5~6時間移動する必要があります。
ネイチャーガイド今長谷
ナミビアはとても魅力があるとはいえ、ナミビアだけを目的に行くのはハードルが高いかもしれません。せっかくなら南部アフリカの国々と合わせて訪れるのがお勧めです。ナミビアの兄弟のような南アフリカ共和国との間には多くの国際線も飛んでいます。
ナミビアの人口は?
人口密度は3人/平方キロメートルで、人口密度の低い国ランキングで第2位。都市部から離れるとなかなか人とすれ違わないこともありますよ。
ナミビアには何がある?
ナミビアでのおすすめスポットを9つご紹介します。
- ウィントフック
- スワコプムン
- ウェルウィッチャ・ネイチャー・ドライブ
- エトーシャ国立公園
- ナミブ砂漠
- カオコランド
- ルーデリッツ
- フィッシュ・リバー・キャニオン
- ケープ・クロス
ナミビアはナミブ砂漠をはじめ多くの自然に囲まれています。
ナミビアのおすすめスポットをまとめたのでぜひ参考にしてみてください。
ウィントフック:ナミビアの心、山々に抱かれた首都の魅力
この町は国のほぼ中央に位置し、周囲を山々に囲まれています。
「ズー・パーク」は市民の憩いの場となっている公園です。
この公園の前を南北に走っているのが「インディペンデンス通り」というメインストリート。ここには銀行や土産物屋などが建ち並んでおり、とても賑やかな光景が広がっています。
また、「ズー・パーク」から東ににある「クリストゥス教会」は、ルーテル派の美しい建造物でこの町のシンボルと言われています。
ウィントフックの教会
ナミビアの首都は?と聞かれてウィントフック!と即答できる人は少ないでしょう。確かにロンドンやパリのような知名度はありませんが、とても整備された美しい街です。日本人が持つアフリカのイメージよりむしろヨーロッパの街に近い雰囲気があります。
ビーチとカフェの楽園:スワコプムンで過ごす穏やかな午後
この町は、まるで碁盤の目のように整然と整備されており、街並みの美しさが印象的です。町を歩けば、ドイツ統治時代の面影を残す古い建物が目に入ります。レトロな雰囲気を纏ったこれらの建物は、スワコプムンの歴史を物語っているかのようです。街を散策しながら、時の流れを感じられる魅力があります。
スワコプムンは、ビーチリゾートとしての顔も持っています。海岸通りには、ヤシの並木が連なり、南国の雰囲気を醸し出しています。白い砂浜と青い海、そしてヤシの木々が織りなす景色は、まさに楽園のようです。
ウェルウィッチャ・ネイチャー・ドライブ:砂漠の秘宝を巡る旅
ドライブを進めていくと、砂漠特有の植物の姿が目に入ってきます。これらの植物は、過酷な環境に適応するために独特の形態を発達させてきました。また、「月面大地」とも呼ばれる、まるで月の表面のような不思議な風景が広がります。砂漠特有の地形が織りなす景観は、まさに圧巻の一言です。
このコースの最大の見どころは、「ウェルウィッチャ・ミラビリス(和名:奇相天外)」という植物でしょう。この植物は、なんと海からの霧のみで2000年もの長きにわたって生き続けているのです。過酷な砂漠の環境の中で、たくましく生命をつないでいるその姿は、生命の神秘を感じずにはいられません。
エトシャ国立公園:野生の王国を探検する
エトシャ国立公園は、東西に300km、南北に110km、総面積22,270㎢の広さのあるアフリカ屈指の広大な自然保護区です。
114種の哺乳動物、340種の鳥類が生息しています。1日ですべてを見て回るのは不可能なので、数日かけてじっくりと過ごすのがおすすめです。
公園の西側は観光客が訪れることが少ない地域で、動物も車や人に慣れていないので注意が必要です。乾燥地帯のため、水はほとんどありませんが、雨が降って川の水があふれて流れこむと、湖となりフラミンゴが飛来します。
ロッジによっては、敷地内を灯りで照らしているため、夜行性の動物を観察できますよ。
ベストシーズンは、動物が水場に集まる乾季の5~10月か、緑が美しい雨季の12~3月です。
ナミブ・ナウクルフト公園:世界最古の砂漠を旅する
ナミブ砂漠にある「ナミブ・ナウクルフト公園」は、世界最古の砂漠のひとつといわれており、観光客にとって憧れの的です。
また、砂漠のなかでも最奥部の「ソススフレイ」ではアプリコット色の赤い砂漠をみられます。300mもの高さを持つ世界最大の砂丘群が連なる光景はまさに圧巻です。
ソススフレイまであと5kmという地点からは4WDでなければ入れません。
ソススフレイにある砂丘は325mの高さがあり、高低差は世界一と言われています。
また、ソススフレイには、他の場所では見られないトカゲやクモ、モグラ、ヘビをはじめ、ゲムズボックやスプリングボックが生息しています。
ネイチャーガイド今長谷
ナミビアに行く一番の目的はやはりナミブ砂漠でしょう。あちこちの砂漠に行きましたが「THE 砂漠」の世界が拡がっています。
しかもその色が美しい!アプリコット色に輝く朝夕の風景は感動ものです。ナミビア行って砂漠に行かない人はいないでしょうね。
カオコランド:遠い地の生活者、ヒンバ族の伝統
ヒンバ族は遊牧民として知られ、彼らの独特な風貌は一目で印象に残ります。上半身は裸で、全身を赤茶色に染めているのがヒンバ族の特徴です。この赤茶色は、バターと赤い粘土を混ぜ合わせたものを体中に塗ることで作り出されます。強い日差しや虫から肌を守るために、彼らは伝統的にこの方法を用いてきました。
また、ヒンバ族の身に着けているアクセサリーや髪型も非常に特徴的で、他に類を見ないユニークさを持っています。彼らのファッションは、その土地の自然や文化と深く結びついており、長い歴史の中で育まれてきた美意識を反映しています。
ルーデリッツ:大西洋に抱かれた歴史の町
植民地時代の影響が残っており、ドイツの雰囲気が漂っています。
古い駅舎やルーデリッツ博物館などが興味深いです。
近郊の「コールマンスコップ」は、かつて金やダイアモンドの採掘が盛んだった頃の建物や街の様子がそのまま残されており、ゴーストタウンのツアーとして訪れる人もいます。
1956年に最後の家族がこの町をあとにしたと言われており、廃墟になったこの町には、しだいに砂が押し寄せ現在の独特な雰囲気を醸し出すようになりました。
光の彩りに包まれる瞬間:フィッシュ・リバー・キャニオンの美
この雄大な自然の傑作は、地殻変動とフィッシュ・リバーの長年にわたる浸食作用によって形作られました。
キャニオンの最大幅は27kmにも及び、深さは550m、そして全長は160kmにも達すると言われています。この圧倒的なスケールは、自然の力の偉大さを物語っています。
フィッシュ・リバー・キャニオンを訪れる際は、早朝か夕方の時間帯がおすすめです。太陽の光が渓谷に差し込む時、キャニオンは美しい色彩に染まります。朝日に照らされた渓谷は、オレンジ色に輝き、夕暮れ時には、赤やピンクのグラデーションが広がります。
この絶景は、訪れる者の心を揺さぶり、自然の神秘に触れた感動を与えてくれます。
海の守り神たち:ケープ・クロスのオットセイ群
何万頭ものオットセイが群をなす迫力満点の光景が広がっています。
また、ここはポルトガル人の「ディアゴ・チャオ」が、ヨーロッパ人としてはじめてナミビアに到着した地としても有名です。
ナミビアの文化
最後にナミビアの文化を3つご紹介します。
- スポーツ文化
- 民族文化
- 食文化
ナミビアの人たちは、古くから伝わる生活様式や食事などの文化を大切にしています。
国民的スポーツとしてサッカーやラグビーなどのスポーツも盛んです。
ナミビアの文化をおさえて、ナミビアの人たちとコミュニケーションをとる際の参考にしてくださいね。
スポーツ文化
その人気ぶりは、ガインゴブ大統領自らがワールドカップの観戦に足を運ぶほどです。サッカーは、ナミビアの人々を熱狂させ、国民を一つにする力を持っているのです。
ラグビーもまた、ナミビアの人々に愛されているスポーツです。2019年に日本で開催されたラグビー・ワールドカップには、ナミビアのチームが出場を果たしました。
世界の強豪国と肩を並べて戦うナミビアの選手たちの姿は、国民に勇気と感動を与えました。東京オリンピック2020では、ナミビアから計14名の選手が出場しました。
ナミビアの文化の交差点:多民族国家の魅力
ヘレロ族は、女性でも身長が高く体格が良いです。170㎝の身長がある人も多く、カラフルな衣装を着ています。サン族は、狩猟民族で狩りを行って生活しています。サン族と一緒に狩りへ出かけるツアーもあるので、興味があればぜひ行ってみてくださいね。
食文化:植民地時代の名残と野生の味わい
主食として親しまれているのは、「パップ」と呼ばれる料理です。トウモロコシやヒエの粉を使用し、これらをゆでて調理したものがパップです。シンプルながらも心温まる味わいで、ナミビアの人々に愛されています。
ナミビアは大自然を満喫できる国
ネイチャーガイド今長谷
アフリカ南西部に位置するナミビアは、大自然を満喫できる国です。
有名なナミブ砂漠だけでなくドイツのような街並みやビーチリゾートなど楽しめるスポットもたくさんあります。
さまざまな民族と交流もできたり、たくさんの動物たちとも触れあえたりと日本ではできない体験ができるのが魅力です。
ぜひナミビアへ行って雄大な自然と異文化交流を楽しんでくださいね。