意外と知られていない南極のいくつもの魅力

意外と知られていない南極のいくつもの魅力

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ネイチャーガイド今長谷

ネイチャーガイドの今長谷です!

南極と言えば、やはり雪と氷のイメージが強いでしょう。
しかし、南極の魅力は氷や雪などの景色だけではありません。
南極自体はもちろん、南極の周辺や南極までの道のりも魅力と言えます。
そこで今回は、南極の魅力を惜しみなく紹介します!
ぜひ南極大陸に足を踏み入れる方も、南極クルーズに行く方も、存分に楽しむための参考にしてください。

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南極観光で感じられる魅力9選

南極クルーズ船|南極・南極上陸クルーズ旅行@ブループラネットツアー
南極観光は、自然から動物、クルージングまですべてを魅力に感じられます。
以下では、とくに代表的な魅力について紹介していきます。
一つひとつの魅力を理解することで、より何倍も南極観光を楽しめるようになるでしょう。

壮大な大自然

南極クルーズ船|南極・南極上陸クルーズ旅行@ブループラネットツアー
南極観光でまず代表的な魅力が、壮大な大自然です。
現在の南極は厳しい規制で守られており、ほぼ人の手が加わっていません。
雪と氷が織りなす美しい大自然の神秘的な光景は、圧巻の景色です。
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日本からはるばる訪れる南極。その姿が初めて現れる瞬間は感動の一言です。地平線の上にその壮大な大陸は姿を見せます。真っ白な氷をまとった高い峰々は世界で最も平均標高の高い大陸であることを実感させてくれます。

南極でしか見られない氷

南極クルーズ船|南極・南極上陸クルーズ旅行@ブループラネットツアー
南極と言えば「雪と氷」ですが、氷と一重に言っても、様々な氷があるのです。
一般的な氷のイメージだと、白や青ではないでしょうか。
しかし、南極には、白・青・茶色の3色の氷が見られます。
また、「青」にも、薄い青や濃い青など、氷の様々な表情を見られるのです。

南極大陸に生息する動物

南極クルーズ船|南極・南極上陸クルーズ旅行@ブループラネットツアー

南極には、広大な自然で生まれ育ってきた動物達が沢山います。

南極という厳しい環境の中で生きてきた動物の姿は、感動すら感じられるでしょう。

特に南極観光で人気のある動物は、以下のとおりです。

  • ペンギン
  • アザラシ
  • クジラ

動物園とは異なる本当の自然のなかで生きる動物を、思いっきり堪能してください。

クルージングの旅

オーシャンアドベンチャラー号|南極クルーズ@ブループラネットツアー
南極大陸へ行くには、飛行機か船を使います。
ただし、天候に大きく左右されたり滞在時間や滞在地に制限があったりするため、飛行機よりも船で訪れるケースがほとんどです。
そして、このクルージングの旅も南極観光の魅力。
クルーズ船の中から見える南極の景色や、クルーズ船ならではのでおもてなし、外国人乗船客との触れ合いも、一つの魅力と言えるでしょう。
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殆どのクルーズ船は秘境を目指す自然大好きな人が世界中から集まっています。日本人だけのクルーズにはない、そして観光目的のクルーズとも少し違うエネルギッシュな仲間たちです。まさに老若男女、そして多国籍なクルーズです。英語が話せる人も話せない人も、いつの間にか知り合いができるのは南極という特別な目的があるクルーズならではの魅力だと感じます。

ゾディアックボートも一つのアクティビティ

カニクイアザラシ|ゾディアッククルーズ|南極クルーズ船|南極・南極上陸クルーズ旅行@ブループラネットツアー
クルーズ船で南極についたら、ゾディアックボートに乗り換えて陸地へと近づきます。
このゾディアックボートも、一つのアクティビティのようなものです。
肌で感じられる南極の気温や、水しぶき、大陸に近づく緊張感などは、他では味わえません。
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よく耳にするのがゾディアックボートに乗り移るのが難しいのではという心配する声です。南極には基本的には港や船着き場がないのでクルーズ船で直接陸に移動することができないため、ゾディアックボートの利用が必須となります。
では実際に危険性はあるのか?
乗り降りする際はガイドやスタッフがしっかりとサポートしてくれますので心配には及びません。「船乗りの握手」と呼ばれる両手首を握り合う方法でゆっくり乗り降りします。

幻想的なルメール海峡

ルメール海峡|南極クルーズ船|南極・南極上陸クルーズ旅行@ブループラネットツアー
南極で最も幻想的な光景を見られるのが、ルメール海峡です。
南極半島グレアム海岸とブース島の間にある長さ11.2㎞、幅40mの海峡で、写真スポットにはバッチリ。
晴れている日には、空の白さと青さ、氷の白さ、山々の色が見事に海の水に写り込みます。
一度見たら、忘れられない光景になるでしょう。

南極の夕陽に注目

南極クルーズ船|南極・南極上陸クルーズ旅行@ブループラネットツアー
南極は、晴れているお昼の時間も良いですが、夕焼けの時間もおすすめ。
なぜなら、南極の夕陽はむらさき色に見えるからです。
オレンジとむらさきがグラデーションのように混ざる夕焼けの景色は、一生に一度は見ておきたい景色です。

南極氷で一杯

南極の氷をゲット

南極でぜひ試してみてほしいのが、南極の氷を使ったオンザロック。
数十年~数百年前にできている氷には、当時の空気が閉じ込められているので、哀愁を感じられる一杯を楽しめます。
ウィスキーグラスのなかから「ピチピチ」と氷の中の気泡が割れる音は、情緒を感じられるでしょう。

ゾディアックボートクルーズ中に南極の海に浮かぶ氷をゲット!クルーズ船に持ち込んでバーでの一杯で南極の味を楽しめます。

アクティビティ体験

ツアーによって異なりますが、南極では数々のアクティビティも楽しめます。
特に人気の高いのは、南極の海への飛び込み体験や、南極の島で一夜を過ごすキャンプ体験です。
寒い南極の海を肌で感じたり、氷の上で一夜を過ごしたり、少し勇気のいる体験ですが、一生の忘れられない経験になることは間違いないでしょう。
体験については、各ツアー会社に確認してください。
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南極の海はほぼ0℃に近い水温です
そんな海に飛び込んで大丈夫なの?と言われますが、海に入っている時間は10秒以下(もちろん、泳ぎたければ泳ぐのもOK)。しっかりとロープでサポートもされています。海に飛び込んだ感想。それは当たり前ですが「あ!塩辛い」。南極の海に飛び込むという貴重なチャンスを逃すのはもったいないですね。

南極周辺の寄港地も忘れずに!

南極に辿り着くまでには、いくつかの港に立ち寄ります。
南極観光を存分に楽しむためには、寄港地の魅力や、どんな場所であるかも確認しておくと良いでしょう。
以下では、主な寄港地5つを紹介します。

サウスシェトランド諸島

サウスシェトランド諸島は、11の大きな島と小さな岩からなる島です。

多くの動物が生息しているので、動物ウォッチングにもおすすめ。

主な生息動物は、以下のとおりです。

【ハーフムーン島】

  • ヒゲペンギン
  • ナンキョクアジサヒ
  • トウゾクカモメ

【リビングストン島】

  • ゼンツーペンギン
  • マカロニペンギン
  • ゾウアザラシ
  • ナンンキョクオオフルマカモメ

【ペンギン島】

  • ヒゲペンギン
  • ナンキョクオットセイ
  • ゾウアザラシ

上記の他、全12個の島それぞれに特徴があります。

サウスオークニー諸島

サウスオークニー諸島は、分厚い氷河に覆われている島です。
島内では、ペンギン大きな集団営巣地がある他、鳥類の観察もできます。

フォークランド諸島

フォークランド諸島は、野鳥観察におすすめの島です。
63種類の繁殖種と23種類の渡り鳥など、多くの鳥類が訪れます。
その他、キングペンギン、ゼンツーペンギン、イワトビペンギン、マカロニペンギン、マゼランペンギンなど、5種類のペンギンも住み着いているので、動物好きに特におすすめです。

ウシュアイア

ウシュアイアは、南極大陸に最も近い街の一つで、アルゼンチン南端フエゴ島にあります。
世界最南端の都市として「世界の果て」とも呼ばれています。
そのため、SL列車の「世界の果て号」や「世界の果て博物館」「世界の果て郵便局」など、何かと「世界の果て」とついているのが特徴です。
南極観光のお土産なども、ウシュアイアで購入できます。

実は知られいていない南極の秘密

南極の魅力として、いくつかの特徴を紹介します。
ここまでで、南極の大きな特徴や魅力を紹介してきましたが、南極にはまだまだあなたの知らない世界が広がっています。
なかでも特に驚くべき特徴を紹介するので、南極観光に行く前の事前知識として知っておきましょう。

活火山がある

南極は雪と氷の世界ですが、すべてが雪に覆われているわけではなく、活火山もあります。
活火山は、ロス島に位置するエレバス山と呼ばれる山です。
地球上で最も南にある活火山で、1960年代に噴火している記録が残っています。

標準時間がない

人が住んでいるどこの国にも「標準時間」があります。
しかし、南極は人が住んでいない上に、特定の国の領土でもありません。
そのため、公式に定められたタイムゾーンが存在していないのです。
観測基地ごとに、どのタイムゾーンに準ずるかを決定していますが、南極全体においてのタイムゾーンはありません。因みにクルーズ船の中では出航する港の時間を使う場合が多いようです。

南極は砂漠地帯!?

「砂漠」というと、一面が砂で覆われている場所をイメージするでしょう。
しかし、世界最大の砂漠は、なんと南極なのです!
そもそも砂漠の定義というのは「年間降雨量が250mm以下の地域」「降雨量よりも蒸発量の方が多い地域」とされており、砂の量や気温は関係ありません。
南極は年間の降水量がなり少なく、乾燥している場所なので、砂漠に当てはまるのです。

300もの湖がある

南極には、およそ300もの湖があると言われています。
300という数にも驚きですが、さらに驚きなのが、これらの湖は凍っていないのです。
凍っていない理由は、湖が分厚い氷に覆われた地下に存在し、地熱によって温められているからと言われています。
実際に湖を見ることは難しいですが、南極にこのような湖が存在している事実だけでも、魅力と言えます。

南極にはまだ見ぬ魅力が沢山

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南極は、人の手が加えられていない広大な自然が広がる場所です。
だからこそ、まだ見ぬ魅力、他の観光スポットでは味わえない魅力があります。
実際に現地に訪れることで、更なる南極の魅力に触れられるでしょう。
ぜひ南極に行く際には、今回紹介した内容を思い出しながら、様々なスポットを見てみてください。

Auther: ネイチャーガイド 今長谷 啓享

自分が行って楽しいと思える旅じゃないと作らない!というポリシーで現地調査・企画・手配を行い、現地の案内まで、ネイチャーガイドとして体験型で少人数のくつろぎの旅を提供。北極圏から南極大陸まで、歴史と文化に溢れる世界遺産からヨーロッパや南米アンデスの山々まで、海外への渡航歴200回以上、パリやベルギーにも駐在経験のある旅人。元山岳ガイドの経験も活かし「自然や世界遺産が好きな方々を体験型で少人数のくつろぎの旅の世界」へ今も日々案内中。

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