南極観光に行く際の服装と装備は?持っておくと便利なアイテム

南極観光に行く際の服装と装備は?持っておくと便利なアイテム

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ネイチャーガイド今長谷

ネイチャーガイドの今長谷です!

「南極は寒い」というのは、言わずもがな、誰もが知っていることでしょう。
温かい南極半島でも氷点下を下回ることは珍しくないので、しっかりとした防寒具が必要です。
そこで今回は、南極観光に行く際のおすすめの服装や装備について解説します。
持っておくと便利なアイテムについても紹介するので、事前準備として参考にしてください。

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南極の天気と気候

南極の天気についても知っておきましょう。

日本のように花が咲き、セミが鳴き、雪が降るほどではないにしろ、決して四季がないわけではありません。

常に雪と氷の世界なので年間を通して冬のように思われてしまいますが、春や夏、そして秋もあります。

11月~12月上旬は日本で言うところの春、12月中旬から2月までは夏、3月までは秋と言われています。

春から秋にかけての天気は想像よりも穏やかです。

雲が空を隠すことが多いですが、強風が吹き荒れることはまれで
日によっては太陽が顔を出しますし、気温が高ければ雨、低ければ雪になります。

温暖化の影響かもしれませんが、南極半島などでは雪ではなく雨が降るのは決して珍しくありません。

南極観光に行く際の服装と装備

天候が悪くても好天を待つわけには行きませんので防寒具や装備をしっかり準備して南極を楽しみましょう。
ただ、南極観光と言っても「南極クルーズ」なのか「南極大陸に踏み入れるのか」によっても、服装や装備は異なります。
以下で、それぞれの服装や装備について解説します。

南極クルーズの服装と装備

南極クルーズは、文字通り、南極大陸に足を踏み入れることなく、船から南極を見るツアーです。

服装は、以下の服を揃えておくと良いです。

  • マフラー
  • 帽子
  • パーカー・トレーナー
  • 長袖のシャツ
  • 上着
  • 手袋
  • 長靴
  • 防水パンツ

ツアーによって異なりますが、ゾディアックボートに乗船する場合は水しぶきで服が濡れる場合もあるので、必ず濡れても問題のない防水性のパンツや長靴を用意しておいてください。

ただし、ツアーによっては、上着や長靴をレンタルで提供しているケースもあるので、自身で服装を用意する場合は、事前にツアー会社に何を用意しておくべきか確認しておきましょう。

南極に足を踏み入れる場合の服装と装備

南極大陸に足を踏み入れる場合は、クルーズよりも徹底した服装と装備が必要になるので、必ず確認しておきましょう。

  • 長袖のシャツ
  • タイツ
  • パーカー
  • ダウンなどの軽量の上着
  • 防寒性のジャケット
  • フード付きのダウンなど

服装については、上記全部を着こむようにしてください。

さらに、以下のアイテムも用意しておきましょう。

  • 耳当てのついた帽子
  • ネックゲーターorフェイスマスク
  • 手袋
  • ヘビーウェイトソックス
  • ライナー付ブーツorハイキングブーツ

南極大陸のどこまで行くかによって若干異なりますが、上記の服装やアイテムを持っていけば、防寒対策として問題ありません。

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服装はあればあるほど安心ですが、それだけ重くなります。私はほとんどの場合はクルーズ船内の洗面所で洗濯することで軽量化を図っています(物干しグッズは必須)。それよりも肝心なのは手袋や帽子の予備です。最低2組は準備しないと濡れた場合に寒い思いをしますよ。

南極観光であると便利な持ち物

南極観光では、服装とは別にもっておいた方が良いものがあります。
以下で、なぜそれぞれが必要になるのか解説するので、必要に感じるものがあれば用意しておきましょう。

双眼鏡

南極の楽しみと言えば、南極に生息する野生動物の観測です。
ただし、野生動物の近寄ることはできないので、双眼鏡を用意しておきましょう。
遠くから野生動物の生態を見るためには、必須の持ち物と言えます。

日焼け止め・日焼け防止グッズ

南極は紫外線を直に浴びてしまうので、日焼け止めや日焼け防止グッズを用意しておきましょう。
とくにサングラスは必需品と言えます。
雪からの反射が強い場合があるので、サングラスがないと南極大陸を見渡しにくくなるかもしれません。
また、雪が降っている日にはUVカット機能のあるゴーグルも用意しておくと良いでしょう。
その他、顔や体に塗る日焼け止めクリームやローションを持っておいてください。

撮影機材

一般的な風景などはコンパクトデジカメやスマホでも素晴らしい写真が撮れます。
但し、極寒の冬のオーロラ撮影ほど寒くなることはありませんが、寒さによるバッテリーの消耗や、不具合に備えて予備のバッテリーやメモリーカードは用意しておきましょう。
スマホなどのバッテリーも充電器も忘れないようにしてください。
また、コンセントの形状が日本と別の規格になるので、コンセントの変換プラグも用意しておきましょう。
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動物たちに近寄ることが制限されていますので、動物写真の撮影には望遠レンズがあると便利です。
大砲のような超望遠レンズで撮影を楽しむ姿を見ることもありますが、私は重い機器は避けたいので、通常は400mm程度で、天候が良い日(明るい日)はテレコンバーターを挟むことがある程度にしています。歩いたりゾディアッククルーズでの撮影も多いので三脚はほとんど使いません(オーロラも出ませんし・・)。それぞれの技術や機器で南極の撮影を存分にお楽しみください。

乾燥ケアグッズ

クルーズの船内や南極大陸はとても乾燥しています。

そのため、乾燥ケアグッズを用意しておきましょう。

具体的には、以下のアイテムがあると良いです。

  • 保湿クリーム
  • うがい薬
  • リップクリーム
  • マスク

特に就寝時にはマスクや濡れタオルなどの対策を行ってください。

常備薬

南極へは船を使っていくので、船酔い止めなどを用意しておきましょう。
たとえ市販薬でも日本人用に処方された日本のお薬をご準備ください。
その他、風邪薬や痛み止め、胃腸薬なども必ずご準備ください。
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肝心なのは常用薬。日本からの移動の飛行機でも決して預入れ荷物ではなく、機内持ち込みでご準備ください。液体のものでもお薬なら機内持ち込みは可能です。
出航期日が決まったクルーズの場合、万が一でも荷物の延着などが発生した場合、その後、クルーズ期間中は常用薬がない状況に陥ります。

南極の旅の防寒対策

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南極というイメージは極寒ですが、実は南極半島の春から秋はそれほど寒くはありません。それでも天候が悪いと日本で言う真冬の寒さにはなります。逆に言えば冬の服装を念頭に準備を進めたら、よほど寒がりでない限り大丈夫でしょう。

Auther: ネイチャーガイド 今長谷 啓享

自分が行って楽しいと思える旅じゃないと作らない!というポリシーで現地調査・企画・手配を行い、現地の案内まで、ネイチャーガイドとして体験型で少人数のくつろぎの旅を提供。北極圏から南極大陸まで、歴史と文化に溢れる世界遺産からヨーロッパや南米アンデスの山々まで、海外への渡航歴200回以上、パリやベルギーにも駐在経験のある旅人。元山岳ガイドの経験も活かし「自然や世界遺産が好きな方々を体験型で少人数のくつろぎの旅の世界」へ今も日々案内中。

今長谷
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