南極に最も近い街「アルゼンチン ウシュアイア」はどんな所?

南極に最も近い街「アルゼンチン ウシュアイア」はどんな所?

ネイチャーガイド今長谷写真
ネイチャーガイド今長谷

南極大陸には、宿泊する場所もなければ買い物する場所(一部の基地では可能)もありません。
南極大陸自体は、あくまで動物たちや素晴らしい大自然を楽しむ場所です。
しかし、せっかく旅行に行ったのであれば、お土産なども買いたいですし街ブラなども楽しみたいですよね。
そこで知っておきたいのが、南極に一番近い街の一つ、アルゼンチンの「ウシュアイア」。
南極へのクルーズ船の発着地でもあります
今回はそんなウシュアイアがどんな街なのかを紹介します。

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南極に最も近い街「ウシュアイア」で見ておきたい観光スポット

ウシュアイアは、世界最南端の街の一つというだけではなく、街の中には観光スポットも沢山あります。
他では見られないウシュアイアならではの観光スポットもあるので、ぜひウシュアイアに行ったら、立ち寄ってみてください。
以下では、とくにおすすめの観光スポットを、5つ紹介します。

ディエラ・デル・フエゴ国立公園

ウシュアイアの海沿いにあるティエラ・デル・フエゴ国立公園は、1960年に国の保護区に指定された公園です。とても穏やかな公園で、天気の良い日は生い茂る緑と遠くに見える山々に癒されること間違いなし。
また、ラマやヌートリアなどの希少な動物も生息しています。
ちなみに、ティエラ・デル・フエゴ国立公園の名前は、日本語に直訳すると「火の土地」という意味です。
1520年、山肌で先住民が火を焚いている様子を見て、大地から火が噴いてるように錯覚されたことで名付けられたと言われています。
ネイチャーガイド今長谷写真
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パタゴニアという言葉をご存知の方も多いでしょう。有名なブランド名ですがチリとアルゼンチンの南部地方の名前が由来です。風の大地として有名ですが、このティエラ・デル・フエゴ国立公園もその一部になります。南米南部の独特の雰囲気がある自然公園です。

元監獄・船舶博物館

南極クルーズ船|南極・南極上陸クルーズ旅行@ブループラネットツアー

元監獄・船舶物館は、名前のとおりの元監獄です。

この監獄は1904年~1947年までの間、実際に刑務所と利用されていました。
しかし、1947年に人道的理由により閉鎖。
現在は博物館として公開されています。

博物館の中には、当時の囚人たちの様子がわかる歴史や先住民の生活などがわかる写真や物品が提供されています。

入場料はクレジットカードでのお支払いも可能です(2023年2月)

 

  • 開館時間 10:00~20:00
  • 入館料 ARS(アルゼンチン・ペソ) 1,300
    ※日本円で約650円

世界の果て博物館

南極クルーズ船|南極・南極上陸クルーズ旅行@ブループラネットツアー

世界最南端の街の海沿いにひっそりと建つ「世界の果て博物館」。

元々は、マヌエル・バルデス大統領の個人邸宅として、1903年に建てられました。
1911年~1978年までは、国立銀行の支店として利用され、その後、1979年に世界の果て博物館として開館。

関内では、フエゴ島の文化や先住民の生活がわかる展示品をご覧いただけます。

また、博物館にパスポートを持っていくと、博物館特製のスタンプを押してくれますよ!ちなみにお支払いはアルゼンチンペソの現金のみですからご注意(2023年2月現在)!

 

  • 快感時間 月曜~金曜日10:00~17:00/土・祝13:00~17:00
  • 入館料 ARS 400
    ※日本円で約200円
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南極を訪れる前にこの博物館はお勧めです。基本的にはウシュアイア地域に住む動物たちがほとんどですが、南極地方に住む動物たちの剥製を見ることができます。良い予習になりますよ。とっても小さな博物館で、15~20分もいたら十分というサイズです。

世界最南端の郵便局

名前のとおり、世界最南端の郵便局です。
海を目の前に、ポツンとした郵便局ですが、世界中から旅人がやってきます。
その証拠に、建物の中には各国の紙幣が貼られています。
また、この郵便局から手紙を出すと「世界最南端」というスタンプが押されるので、ぜひ日本に手紙を送ってみてはいかがでしょうか。
ただし、世界最南端の郵便局から日本へ郵便物が届くまでは、数カ月かかるそうです。

エクレール灯台

エクレール灯台も、例のごとく、世界最南端の灯台。
一見何の変哲もない灯台ではありますが、映画「ブエノスアイレス」に登場したことのある灯台なのです。
そのため、エクレール灯台は観光者から人気のスポットとなっています。
灯台の近くまでは、ウシュアイアからボートツアーで訪れることができますよ!

ウシュアイアに宿泊する際のおすすめホテル

ウシュアイアには、いくつものホテルがあります。
ウシュアイアのメインストリートに面しているホテルから豪華なホテルまであるので、ぜひウシュアイアでの一泊も検討してみてください。
以下では、とくにおすすめのホテルを3つ紹介します。

ホテル モナコ

「ホテル モナコ」は、ウシュアイアの商業エリア、サン・マルティン通りにあるゲストハウスです。

物凄く豪華なホテルというわけではありませんが、ウシュアイアの中心部にあることから、アクセスがとても便利。

レストランやバーも徒歩圏内にあるので、ウシュアイアの夜を楽しみたい人にもおすすめです。

また、一部のお部屋からは、ビーグル水道を眺められます。

  • 設備:WiFi/バリアフリー/ファミリールーム/24時間対応フロント/暖房
  • 最安料金:1泊12,595円~

アラクル ウシュアイア リゾート & スパ

ウシュアイアで贅沢な時間を楽しみたい人におすすめなのが「アラクル ウシュアイア リゾート & スパ」です。

パノラマ景色に豪華な内装、プールにミニバーなど、ホテル内も存分に楽しめます。

お部屋からは海や山々の素晴らしい景色も望めるので、ウシュアイアの魅力を楽しみたい人や、ホテルでの時間を楽しみたい人におすすめです。

ただし、ウシュアイアのホテルの中では高額なホテルになります。

  • 設備:プール/WiFi/駐車場/空港シャトル/ファミリールーム/スパ/レストラン/バー
  • 最安料金:1泊46,264円~

ロス ナランホス

安すぎず高すぎない、丁度良いホテルをお探しの方は「ロス ナランホス」がおすすめです。

ウシュアイアの中心部に位置しており、周囲のアンデス山脈やビーグル水道を見渡せます。

また、全室禁煙なので、タバコが苦手な人にもおすすめ。

フィットネスセンターなどのホテル設備も充実しています!

  • 設備:WIFi/駐車場/無料空港シャトル/ファミリールーム/禁煙ルーム/フィットネスセンター/バリアフリー/24時間対応フロント
  • 最安料金:1泊15,381円~

ウシュアイアのおすすめレストラン

ウシュアイアは海の街なので、レストランはシーフードがメインです。
とくに名物とされているのがカニ。
以下では、ウシュアイアでカニも楽しめるおすすめのレストランを紹介します。

Tia Elvira

「Tia Elvira」は、ウシュアイアのカニ料理メインのシーフードレストランとして人気があります。

地元の人からも観光客からも人気で、おなかいっぱいにカニを食べられます。

とくにおすすめなのが、カニの丸茹で。

両手で抱えるほどの大きいカニを、そのまま丸ごと塩茹でで食べられます。

カニの丸茹では日本円で約3,378円(1.5kg)。

注文する際は「Centolla(セントージャ)」と言えば伝わります。

  • 住所:Calle Maipu 349, Ushuaia V9410BJG, Argentina
  • 営業時間:12:00~23:00

Volver

Volverは、タラバガニで人気のレストランです。

カニの姿茹ではもちろん、カニのグラタンやパエリア、エビとカニのアヒージョなど、シーフード好きにはたまらないレストランでしょう。

また、日本ではなかなか味わえない白身魚の深海魚、メルルーサのソテーもおすすめです。

  • 住所: Maipú 349, V9410 Ushuaia, Tierra del Fuego
  • 栄養時間12:30~23:00

Reinamora

「シーフードよりもお肉が好き!」という方におすすめなのが「Reinamora」です。

Reinamoraは、地元の人も多く来店するレストランなので、お手頃価格でウシュアイアの料理を楽しめます。

料理は、シーフードはもちろん、牛肉やラム肉などもあるので、シーフードが苦手な人は、Reinamoraに行ってみましょう。

  • 住所:Unnamed Road, Ushuaia, Tierra del Fuego
  • 営業時間:7:30~23:00

ウシュアイアの治安は安全?

ウシュアイアの治安は、とても良いです。
観光客が多いので、商業エリアのような観光客が訪れる場所は、安心して回れます。
レストランやバーも夜遅くまでやっており、常に観光客でにぎわっているので、夜の一人歩きも問題ないでしょう。
ただし、あくまで日本のような治安ではないので、最低限の注意は怠らないようにしてください。

南極観光ではウシュアイアもぜひ立ち寄ってみてください!

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ネイチャーガイド今長谷

南極観光に行く際には、ウシュアイアの街ブラはおすすめです。
海の近くならではのシーフード料理からウシュアイアの文化まで、至るところに魅力があります。
ぜひ南極観光に行った際には、今回の記事を参考にして、ウシュアイアの街も楽しんでくださいね!

Auther: ネイチャーガイド 今長谷 啓享

自分が行って楽しいと思える旅じゃないと作らない!というポリシーで現地調査・企画・手配を行い、現地の案内まで、ネイチャーガイドとして体験型で少人数のくつろぎの旅を提供。北極圏から南極大陸まで、歴史と文化に溢れる世界遺産からヨーロッパや南米アンデスの山々まで、海外への渡航歴200回以上、パリやベルギーにも駐在経験のある旅人。元山岳ガイドの経験も活かし「自然や世界遺産が好きな方々を体験型で少人数のくつろぎの旅の世界」へ今も日々案内中。